香子が雨宮を破った時刻がノベルズ版では（したがっておそらくシナリオでは）18時28分になっているのに，放送では17時03分になっています。どうでもいいことかもしれませんが，非常に気になったので考えてみました。
これは日没時刻に関係があります。関西将棋会館の緯度・経度・高度はわからないので（地形図から調べられますが，そこまでしなくても結論に大差はありません），大阪管区気象台の数値を使いますと，1991年3月18日の日没時刻は18時08分と計算されます（自作のプログラムを使っていますので，緯度・経度・高度による誤差より大きいと思います(^^;)ただし，せいぜい1〜2分です）。
第89回の放送を見ればわかりますが，香子が雨宮を破ったときには，まだ西日が残っています。だから時刻を変えたのだと思います。おそらく，17時03分というのはこの場面を収録した時刻なのかもしれません。
ちなみに，この日は大きな移動性高気圧におおわれて朝からいい天気でした。
（初出 1997年6月23日）
シチューぶっかけ事件[*1]で千有希に「あんたなんか生まれてけえへんかったらよかったんや!!」というトドメのセリフを浴びられた香ちゃんは，ブタの貯金箱を割って全財産をかき集め，なぜかパジャマだけをリュックに詰めこんで，家を出ます。のちに繰り返される家出の第1号です。
そのあと，桁下有効高1.80ｍのガードの下にしばらくたたずんだ後，涙を拭いて，街を出ていきます。そして銀じいを見つけてそのあとをつけ，結局香住に行くことになるのですが，香ちゃんはどうして桁下有効高1.80ｍのガードの下にしばらくたたずんでいたのでしょう?
この日，1976年9月27日は，いわゆる北高型の気圧配置になっていて，北緯30度線に沿って秋雨前線がのびています。このため東日本以西はぐずついた天気になりました。大阪も例外ではなく，大阪管区気象台の記録によると，6時〜18時の天気は，「くもり一時雨」となっています。
というわけで，香ちゃんがガード下にしばらくたたずんでいたのは，実は雨宿りだったのかもしれません。それにしては薄日が差していますが…(笑)
ちなみに，2001年に真実や麗子が家を飛び出したときもこのガード下にしばらくたたずむことになりますが，それが雨宿りのためかどうなのかは，私は世間を惑わす予言はやりませんので（世の中には何月何日に地震があるとか，ろくな根拠もなしにいうヤカラがいますが），今の段階では何ともいえません(笑)
（初出 1997年6月23日）
[*1] 実はこのシチューにも疑問があるようです。給食のシチューってヤケドするほど熱いんでしょうか? シチューといえば真実がクリップを入れたタイミングのこともあり，「ふたりっ子」ではなぞの食べ物です。
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