ノベルズ版には,森山史郎が奨励会時代に住んでいたアパートについて,次のような記述があります。
悩んだ果てに,香子は毛馬の水門近くの史郎のアパートを訪ねていった。つまり,史郎のアパートは毛馬の閘門(水門)の近くにあるということになっています。 ところが,ドラマだけを見ると,毛馬の閘門(水門)がことばとして出てくるのは,私のおぼえている限りでは,第44回,香子が史郎のアパートから帰ろうとするときにあらわれた「女」が香子に向かって,「お得意の毛馬の水門で,どうせまたカギでも投げたんでしょ」「キミ以外にほしいものはないとかいうて,アパートのカギや財布,この人,川に全部投げ捨てたでしょ」という場面だけです。しかも,毛馬の閘門(水門)が画面に出てくることは一度もありません。
奨励会時代の香子と史郎が仲良くこの橋を歩いているのを(おチョコになった香子の傘を史郎が直してやっていましたが,あれはアドリブなのかな?),海東クンにフラレたばかりの麗子がメラメラと嫉妬に燃える目で見上げていた橋です。
麗子が嫉妬のほむらを燃え立たせたのはだいたいこのアングルかと思われますが,ビデオに録ってあるかたはぜひビデオと見比べてください。橋と立体交差している高速道路がビデオにはないはずです。そうなんです。ほんとうはこのアングルではなくて,180度逆なんです。実は,麗子が嫉妬に燃える目で見上げたと思われるところは,はじめて訪れたときは工事中ではいれなかったのでした(笑)
というわけで,再度訪れたときに撮ったのが左の写真です。雨がしとしと降る日でした。
連敗が続く香子が,香車を捨てよの銀じいのことばに従い,香車を流した川岸です。これは前項の麗子のいた位置とほとんど同じです。
史郎が財布やカギや眼鏡を投げた川岸です。「香車流し」の川岸から毛馬の閘門方面に少し行ったところです。
香子の飛竜戦挑戦が決まった日,史郎と香子が歩いた川岸です。他にも何回か登場します。