ナムラコクオーの引退を記念(?)して,以前発行していたお天気メルマガに書いたナムラコクオーが出走した黒船賞の展望記事(?)をそのまま載せます(Active Weather Express No.067, 2003/03/17発行)。表が見にくいのは例によってご愛敬です(笑)
3月21日の春分の日,高知競馬場で日本最南端の統一グレードレース,第6回黒船賞(G3)が行なわれます。歴史は浅いのですが,桜の開花を告げるレースとしてすっかり定着した感があります。
《高知の桜開花と黒船賞》 +--+----+--------+-----+----------------+--------+------------------+ |回| 年 |桜開花日|日程 |1着馬 |馬複配当|1番人気馬 | +--+----+--------+-----+----------------+--------+------------------+ | 1|1998| 03/17 |03/24|リバーセキトバ | 7190 |ストーンステッパー| | 2|1999| 03/19 |03/22|テセウスフリーゼ| 260 |テセウスフリーゼ | | 3|2000| 03/21 |03/21|ビーマイナカヤマ| 1260 |キョウエイマーチ | | 4|2001| 03/21 |03/20|ノボジャック | 830 |ノボジャック | | 5|2002| 03/17 |03/18|サウスヴィグラス| 320 |サウスヴィグラス | +--+----+--------+-----+----------------+--------+------------------+
レースの格はG3であるにもかかわらず,上の表からもわかるとおり,とくにここ2~3年はG1馬またはG1級の馬が出走して,格以上に質の高いレースになっています。今年もG1馬ノボジャック,ノボトゥルーが出走を予定していますし,当初はアグネスデジタルがここから復帰するという情報もありました。
さて,今年の注目はなんといっても12歳馬ナムラコクオーでしょう。3歳時はご存知,あのナリタブライアンのライバルと目されていた馬です。屈腱炎のために静かに中央の舞台から去り,“不思議の国”の笠松に対して“魔法の国”といわれる高知で再調整され,ひっそりと現役を続けていました。
1999年に重賞,黒潮スプリンターズカップを勝ったころに知る人ぞ知る存在になりましたが(私が知ったのもそのころ),続く高知県知事賞とその次のレースで連続して競走を中止したため心配されました。しかし,約1年9か月の休養ののちにみごと復活を遂げ,その後は具合がいいのか間隔を詰めて走っています。黒船賞では9年ぶりに脚光を浴びそうです。まずは無事に走り切ってほしいです。
もう1頭,10歳馬マッケンリーダー。JRA時代は準オープン馬でした。1999年のむらさき賞では18頭中16番人気であったにもかかわらず,なんと私は▲をつけていました(笑)
マッケンリーダーは黒船賞の地元前哨戦,だるま夕陽特別でナムラコクオーを破っています。重賞は未勝利ですが(というのは間違いで,1999年の珊瑚冠賞を勝っていました),長い名前のレースが得意なのか,最近では馬路村ゆずの里ごっくん特別,池川町緑と清流の町特別,南国市まほろばの酒銘酒『貫之』特別などを勝っています。黒船賞も正式名称は「農林水産大臣賞典黒船賞」ですから,十分長い名前です(笑)