今日の土曜ワイド劇場は「温泉(秘)大作戦10」

今日の土曜ワイド劇場は「温泉(秘)大作戦(10) 豪雪青森・浅虫温泉! 美人料理長が振舞う極上海の幸!! 老舗旅館に生まれた兄弟の壮絶人生と連続殺人の悲劇」,例によってミステリーとグルメ番組がゴッチャになったようなサブタイトルです。

初期のころ(第3作まで)は“大作戦”にふさわしく,「伊豆稲取で海の宝石ギンデイをゲットせよ」「大分佐賀関で海の奇跡 関サバをゲットせよ」「北海道松前で海の王者本マグロをゲットせよ」といったサブタイトルでした。

もともとは4月に放送予定だったのですが,0311の影響で放送が延期されたようです。以前,このシリーズの第4作「能登半島輪島を巡る究極のズワイガニと伝統の技輪島塗の美に隠された連続殺人の謎!」が能登半島沖地震(2007年)の影響でやはり放送延期になったことがあります。

「温泉(秘)大作戦」シリーズは典型的なお気楽ミステリーで,お気楽ミステリー大好きな私のもっとも好きなシリーズです。

毎度書いていますが(笑),おおむね次のようなワンパターンです(多少違うことはあります)。ただし,前々作の第8作は例外で(傾きかけた温泉宿の建て直しではない),断崖での殺人以外はほとんど当てはまりません。

  1. 冒頭,断崖で殺人が起こる。
  2. “温泉宿の仕掛け人”星野さつき(森口瑤子),森田梢(高樹マリア)(第3作までは桜井恵美(星野有香)),島慎之介(東幹久)の3人が建て直す旅館の最寄りの空港または駅から出てくる(第2作はさつきと恵美のみ)。このとき,女性2人がいったん立ち止まって見つめ合う(笑) やがて経営を立て直す旅館に到着し,情報収集のため経験ありの中途採用のふつうの職員として働きはじめる
  3. さつきの「女将さん,ちょっといいですか」のあとレトロなロカビリー調のOPが流れる。
  4. さつきはいったん東京に帰って城ノ内社長(野際陽子)に初見を報告。社長は元刑事の岩田幸平(村田雄浩)に調査を指示する。
  5. その旅館の重要人物(女将,社長,支配人など)が殺人の重要参考人として連行される
  6. 岩田が割烹たいらにいる社長に捜査結果を報告し,その足でさつきたちのいる旅館に行く
  7. 岩田が入浴中のところに女性2人(星野さつきと桜井恵美,または星野さつきと森田梢)がはいってきて,キャーッ!! 最近はキャー!!はなくなりました(第1作にもなかった)。どうせだったら森田梢さんの入浴シーンにして欲しいです(笑) 別に脱げ!!とはいいません。1980年代の土ワイならともかく,今はダメでしょうねえ
  8. 拘留されていた重要参考人が証拠不十分で戻ってくる
  9. それをキッカケに3人が身分を明かし,星野さつきの「それでは建て直し作戦をはじめましょう」の鶴の一声で“建て直し作戦”開始
  10. この間いろいろあって犯人逮捕または自首。場所は断崖。犯人は断崖から飛び下りて死のうとするが阻止される。たいていはさつきがひっぱたく
  11. 慎之介の創作料理が板長に認められる
  12. 建て直しが成功し,旅館の経営が軌道に乗る
  13. ドラマの前半に伏線のあるほのぼの系エピソードの続き。ないことのほうが多いかも
  14. 城ノ内社長が旅館に登場。仕掛け人に次の舞台を指示し「えー,また休みなしですかあ(;_;)??」で終了

レギュラーの行動パターンもほぼ決まっていて,社長が岩田に指示を出すとき岩田は全然関係のない温泉にはいっているし(第6作のみ海水浴場),岩田が最初の報告に来るときは社長は割烹「たいら」で現在建て直し中の温泉あたりの名物料理を食べています。また,さつきは必ず「10年前からの帳簿を見せてください」と 10年前からにこだわっています。これは10年前まで銀行に勤めていたことと関係があるのかも知れません。

最後の社長の指示と実際に放送される次の舞台が違うのもお決まりだったのですが,前々々作から一致するようになりました。

1 件目の殺人は上に書いたように冒頭かつ“断崖”ですが,2件目以降の殺人のタイミングはさまざま,場所もさまざまです。ただし,旅館内で殺人が起こったことは1回もありません(従業員が犯人だったことはあります)。実際の旅館が舞台なので当たり前といえば当たり前かもしれません。

舞台の旅館は実名のときも仮名のときもあります。

今回の舞台は青森県浅虫温泉。ここもよくミステリーに登場しますね。