2007年7月14日14時ごろ,台風4号が945hPaの勢力で鹿児島県大隅半島に上陸しました。
激しい暴風雨をともなう台風4号が14日、九州を直撃した。福岡県内では夏祭り「博多祇園山笠」の飾り山が撤去され、参院選の遊説を中止する陣営もあるなど、3連休で活気づくはずの街は静まり返った。7月の観測史上最強とされる台風。既に記録的な大雨に見舞われている宮崎や鹿児島では土砂災害への不安と緊張が高まり、避難する住民が相次いだ。
福岡県内の行楽地では施設の臨時休園やイベントの中止が相次ぎ、3連休初日の出ばなをくじかれた格好となった。
臨時休園したのは福岡市動植物園(福岡市中央区)、海の中道海浜公園(同市東区)、到津の森公園(北九州市小倉北区)など。娯楽施設「エバーグリーンマリノア」(福岡市西区)の大観覧車も運休した。被害次第では15日以降の営業にも響くだけに、担当者は「最近は雨が多いので、連休中に少しでも挽回(ばんかい)したいのだが」(到津の森公園)と心配そう。
14日が「夏競馬」の開幕日だった小倉競馬場(北九州市小倉南区)は同日の開催を取りやめ。小倉北区の京町銀天街と魚町銀天街を踊りながらパレードする「商店街で100万踊り」も中止となった。
一方、福岡市内の百貨店は通常通り営業した。
福岡三越(福岡市中央区)によると、客足は普段の週末より若干少ない程度。「今週末はお中元商戦のヤマ場。台風の影響で客足が鈍れば痛手だが、台風が過ぎた後の連休後半に期待したい」(広報担当者)と話した。
=2007/07/14付 西日本新聞夕刊=
この台風と梅雨前線の気象状況とそれに伴う災害については気象庁のサイトにある次の資料をご覧ください。
- 【災害時気象速報】平成19年台風第4号及び梅雨前線による7月2日から7月17日にかけての大雨と暴風(対象地域 沖縄、九州、四国、中国、近畿、東海、関東甲信、東北:PDF形式4.23MB)