同性抱き合い心中

1949年7月30日21時半ごろ,共立女子大の校舎から2人の卒業生が飛び下り心中しました。

8月1日付朝日――:

抱きあって飛降り 共立女子大で 卒業生が同性心中

同じく読売――:

飛降り同性心中

2人は同性愛関係にあったようで,「最近滝さん(心中したうちの1人。仮名にしました=引用者注)は幼いころからの婚約者から結婚を申込まれ二人で悩んだ末同夜九時ごろ講習が終つたのち思い出の母校の窓から覚悟の死をとげたものとみらる」(読売)

昔の新聞を見ていると,この手の同性心中の記事がときどき目にはいってきます。ほとんどは女性どうし。例えば,1925年5月5日付読売――:

若い娘どうしの抱き合い心中
一人の襟に明大のマーク
多摩川え《ママ》浮び上る

ちなみに,記事には「何れも十七八歳の美人が抱き合ひ心中を遂げてゐた死後一週間を経過し……」とあるんですが,“死後一週間”たっているのにどうして“美人”だとわかったのでしょう(笑)? まあ,当時の新聞では女性を美人と表現することも多かったようですが。もっとも最近の週刊誌も同じで,例えば「××美人OL殺人」とか……。

♂どうしもごくまれにありますが,想像するだけで不気味なため,記事を読む気になりません(笑)

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