1969年4月17日,本州の南海上を進む低気圧に千島付近に中心をもつ高気圧から北東の冷たい気流が流れ込み,関東甲信地方に季節はずれの雪が降りました。積雪は日光41cm,河口湖38cm,軽井沢33cm,松本17cm,前橋9cmなどのほか,横浜で4cm,東京でも2cmが観測されました。これはともに積雪の最晩記録です。
この日,総評・中立労連などが組織した春闘共闘委員会が設定した第三次統一ストが約300万人参加して決行されました。しかし,交通関係のストは通勤ラッシュ前の2,3時間の規模だったため,ストによる交通の混乱はほとんどありませんでした。
それよりも雪。国鉄=JRが雪の影響を真っ先に受けるのは今も昔も変わりませんが,東急東横線のパンタグラフに雪が凍りつき,停電のおそれがあるため2時間にわたって急行電車の運転を取り止めたほか,ふだんは雪に強いはずの地下鉄丸ノ内線が茗荷谷駅構内の雪によるポイント故障のため40分動かなくなるなど,季節はずれの雪の影響はかなり大きいものでした。