寝台特急殺人事件

昨日,月曜ゴールデンで「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ41 寝台特急殺人事件」が放送されました。

西村京太郎の同名の作品とはまったくの別モノです。西村氏の作品はドラマ化されるときに設定などが大幅に変更されることも少なくないですが(しかも大抵はドラマのほうが面白い(笑)),ここまで違うのは少ないと思います。

ドラマは,『寝台特急殺人事件』の舞台に『オリエント急行殺人事件』と『佐用姫伝説殺人事件』の使い古しを適当に混ぜ合わせた感じでした。最後にワル者が捕まるのもとってつけたような感じでした。ブルートレインの廃止に合わせて急遽デッチ上げたのがミエミエでした。

それはともかく,やはり三橋・愛川に勝る十津川・亀井コンビはありません。
もっとも,北条刑事は月曜ゴールデンのほうがはるかにいいですけどね(笑)

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「後鳥羽伝説殺人事件」の謎(1)

ついさっきまで,金曜プレステージで「後鳥羽伝説殺人事件」が放送されていました。

内田康夫センセの『後鳥羽伝説殺人事件』は今回で,1990年1月16日放送火曜サスペンス劇場「備後路殺人事件〜失われた記憶を求めて伝説の町を訪れた女を死が待ちうける」,2000年9月4日放送月曜ドラマスペシャル「後鳥羽伝説殺人事件〜妹殺害の真犯人を追う! 新・光彦登場! 尾道−出雲路に消えた妹の死の謎を追え! ローカル線一瞬の空白のトリックとは」に続くシリーズとしては3回目のドラマ化になります。

バックグランドとラストが原作とはまったくの別モノになっていました。

いわゆる「浅見ガール」が今回は登場しませんでしたが,あえていえば12年前になくなった上の妹1の浅見祐子さんでしょう。陰の主役といってもいいかもしれません。

でも,浅見祐子さん役,今回も残念でした。あくまで私感ですが,山口あゆみさんはイメージにほど遠く,「月曜後鳥羽」の林美穂さんとどっこいどっこいです(「備後路」には祐子さんは登場せず)。ちなみに林美穂さんは土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌」シリーズに1992年の第1作から娘の西村あゆみ役でずうっと出ていますが,劣化が激しいですね<ヲイ(^^;) もっとも,古いパソコン通信のログによると,1994年1月4日放送火曜サスペンス劇場「平成六年の大不幸」ですでに劣化がはじまっていたらしいです。歳とともにきれいになる人もいますけど。

ちなみに,『贄門島』などを読むと,浅見祐子さんは内田センセの原作でも半分忘れられているような感じになっています。

正法寺美也子さんは,原作では確か一度見たら忘れられないブスなはずですが(^^;),「備後路」丸山秀美さん,「月曜後鳥羽」菊地裕子さんというように,ブスだったためしはありません(笑) 今回の梅宮万紗子さんは今まで知らなかった女優さんですが(梅宮辰夫の姪らしい),私的にはもう少し若ければ山口あゆみより浅見祐子さんのイメージに近いです。

それと,野上刑事が火野正平というのはねえ……(-_-;) 「備後路」の河原崎長一郎さんや「月曜後鳥羽」の佐藤B作さんがよかっただけに……。

ところで,このドラマでは浅見光彦は何歳なんでしょう? 12年前に女子大生だった妹がいるのだから,現在は少なくとも34歳以上ということになります。原作では永遠の33歳のはずですけど。

なお,『後鳥羽伝説殺人事件』には絶対に忘れてはいけない(笑)「台風11号の謎」があります。長くなるので稿を改めたいと思います。“調査”の経緯と途中経過は台風11号による山崩れで旅行客1人死亡 | Notenki Express 2014にあります。

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  1. 光彦には祐子さんの下に佐和子さんという妹がいますが,長いことセンセには忘れられていました。『記憶の中の殺人』からニューヨークに住んでいることになっています。内田康夫センセの古いファンなら知っている話です。 

桜の枝に雪が満開(1988年)

1988年4月7日の夜から降りはじめた雪はやむことなく降り続き,8日朝には積雪9cmに達しました。これは4月の東京としては1908年の20cmに次ぐ史上2番目の記録です。

この雪の影響で,関越,東北,常磐の各自動車道が一部で通行止めになったほか,JR各線や私鉄で運休や遅延を生じました。また,羽田空港で2cmほど雪が積もったため離着陸が乱れ,国内線11便が欠航しました。

もちろん東京で雪が積もれば相次ぐスッテンコロリン,36人がけがをしました。

東京では2日にすでにソメイヨシノが開花しており,5~6分咲きのサクラの枝や花の上に雪が積もりました。なかなかみごとな光景でした。残念ながら枝折れを起こした木もあったようです。

この年のプロ野球の開幕はセ・パとも4月8日でした。西武球場での西武-南海戦は積雪のため中止になりましたが,この年から登場した屋根つき球場がさっそく威力を発揮,巨人-ヤクルト戦は予定どおり行なわれました。

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ゆるキャラ「まるいの」全焼

3月23日に成田空港で起こったフェデラルエクスプレス航空80便の着陸失敗炎上事故で,4日に開幕する兵庫県篠山市「丹波篠山築城四百年祭」で販売する予定だったマスコットキャラクター「まるいの」のオリジナルグッズ約3000点が全焼したそうです。

神戸新聞|社会|米貨物機炎上 篠山築城祭、ゆるキャラグッズ全焼より一部引用:

成田空港の米貨物機炎上事故で、4日に開幕する篠山市の「丹波篠山築城四百年祭」で販売する予定だったマスコットキャラクター「まるいの」のオリジナルグッズ約3000点が、全焼していたことが分かった。まだ再発注はできず、商品を開発した同市の第三セクター「クリエイトささやま」は「肝心の開幕に間に合わないとは」と頭を抱えている。


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東京でさくらの満開を観測

昨日の発表ですが……。

本日4月2日、東京でさくら(ソメイヨシノ)の満開を観測し
ました。
これは、平年(4月5日)より3日早く、昨年(3月27日)
より6日遅い満開です。

開花発表が3月21日でしたから,開花から満開までの期間は12日間ということになります。

東京管区気象台の発表資料によると,この期間が長いベスト3は次のようになっています。

1位 1966年 16日
2位 1989年 14日
3位 1987年 13日

ただし,気象庁天気相談所の資料によると,1937年に3月26日開花,4月15日満開という記録があります。現在とは記録の取りかたが違ったようです。

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こたつで迎えた“夏時刻”(1949年)

1949年4月3日,前年からはじまった夏時間の2年目がスタートしました。

4日付朝日新聞より――:

冬オーバーで花見の宴

こたつで迎えた“夏時刻”

北海道では雪まで降った

きのう三日の日曜から幕をあけたサマータイムは,名にそむいてとんでもない寒さ北は北海道から南は九州まで寒くて眠い一日だった――札幌では零下六度

4日付毎日新聞より――:

三日の第一日曜はサマータイムであけた。上るはずの水銀柱が低気圧のいたずらでぐーんと下り,富士山に雪が降る, 帯広は零下九度平年より六,七度低い九州はお日様が出たのが朝七時,東京は平年より二度三分低い三度六分, 咲きそめた上野の桜もつぼみを閉じるという冬姿の夏時間初日だった。

こんなこともあり,夏時間は不評で,1951年を最後に廃止されました。導入してはならんといういい教訓でしょう(笑)

次の表は,いくつかの地点における今年の夏至の日(6月21日)における日の出・日の入りの時刻と昼の長さです(国立天文台HPより)。

地名 日の出 日の入り 昼の長さ
根室 03:37 19:02 15:25
札幌 03:55 19:18 15:23
東京 04:25 19:00 14:35
鹿児島 05:13 19:26 14:13
那覇 05:37 19:25 13:48

昼の長さだけを考えれば,北にある北海道では導入するとウレシイことになりそうです。しかし,1時間では効果がうすく,2時間くらい早める必要があります。

東京では,通勤時間を考えると,あまりウレシイことにはなりそうもありません。涼しい朝のうちに仕事をはじめられる……という話もありますが,1時間で何℃違うのか,考えてからいってほしいものです。それに,この理屈どおりだとすると,まだ暑いうちに帰宅することになり,家での冷房の使用量が増えるのではないでしょうか。

九州・沖縄では夏至前後の1~2か月くらいはウレシイことになるかもしれません。しかし,その代償として,表からではわかりませんが,夏至前後の1~2か月を除き,朝の暗いうちに通学・出勤するハメになります。夏休みも,薄暗い中で「ラジオ体操第一,よ~い!! ♪チャンチャーラチャンチャンチャンチャン……」となるでしょう。

というわけで,かなりおおざっぱなデータではありますが,日本では導入してもウレシイことにはなりそうもないということがわかるでしょう。

あと,忘れてはいけないのは,日本の現状の労働慣習のまま夏時間を導入しようものなら,出勤が1時間早くなり,退社は今と変わらない……というような事態になることはミエミエだということです。

サマータイムは省エネになるという試算もあるようですが,私が以前見た試算では,仮定の上に仮定を重ねても0.1%程度の“節約”にしかならず,ふつうはこれを誤差といいます。一方で最近では↓のような研究もあります。

夏時間を採用するとエネルギー消費量は逆に増える、米経済学者 – Technobahn

夏季に時間を早める夏時間(Daylight Saving Time)は欧米では省エネにつながるとして制度化されているが、夏時間を採用しても期待した程、省エネにはつながらないばかりか、却ってエネルギー消費量を増やしてしまうという事実が、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校のマシュー・コチェン(Matthew Kotchen)教授を中心とする研究グループが米経済学会の会合で発表した研究成果によって明らかとなった。

ところで,日の出(日出),日の入り(日入),昼,夜って何なんでしょうか。

まず,“日出”と“日入”は,「明治三十五年文部省告示第百六十五号」で

太陽面最上点ノ地平線ニ見ユル時刻ヲ以テ日出入時刻ト定ム

と定められています。常識的には日出から日入までが昼,日入から日出までが夜ですが,私が調べた限りでは法律的にはとくに定められてはいないようです。

“日出”は,「刑事訴訟法」第116条に登場します。

日出前,日没後には,令状に夜間でも執行することができる旨の記載がなければ,差押状又は捜索状の執行のため,人の住居又は人の看守する邸宅,建造物若しくは船舶内に入ることはできない。

2 日没前に差押状又は捜索状の執行に着手したときは,日没後でも,その処分を継続することができる。

ここで使われている“日没”は“日入”と同じなのでしょうか? また“夜間”とはいったいいつのことなのでしょうか? アイマイさがある表現です。

“日出”は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風俗営業法)第28条第4項でも,“深夜”を定義するために次のように使われています。

都道府県は,……(中略)……深夜(午前零時から日出時までの時間をいう。以下同じ。)における営業時間を制限することができる。

太陽が昇るまでは“深夜”なわけですね。

太陽が沈んだあとや太陽が昇る前の空の明るい状態が,“薄明”です。通常,太陽が地平線下何度にあるかによって次のように分けられています。

6度以内 常用薄明または市民薄明 通常の活動ができる
12度以内 航海薄明 海で水平線が見える
18度以内 天文薄明 天文観測に適さない

どうでもいいですが,風俗営業法上では“明るい深夜”という状態が存在します。

太陽が沈まないか,薄明のまま日の出を迎えるのが“白夜”です。白夜の反対が“極夜”です。気象関係者は極夜渦とか極夜ジェットとかいった用語でそれなりになじみがあるのですが,一般にはあまり使われていないようです。

白夜が国内で知られるようになったのは,1952年のヘルシンキ五輪がきっかけだったという話もあります。一方で,白夜を有名にした「知床旅情」という歌で誤用されているのは有名な話です。はるかクナシリに白夜はありません。

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こたつで迎えた“夏時刻”(1949年)

1949年4月3日,前年からはじまった夏時間の2年目がスタートしました。

4日付朝日新聞より――:

冬オーバーで花見の宴
こたつで迎えた“夏時刻”
北海道では雪まで降った

きのう三日の日曜から幕をあけたサマータイムは,名にそむいてとんでもない寒さ北は北海道から南は九州まで寒くて眠い一日だった――札幌では零下六度

4日付毎日新聞より――:

三日の第一日曜はサマータイムであけた。上るはずの水銀柱が低気圧のいたずらでぐーんと下り,富士山に雪が降る, 帯広は零下九度平年より六,七度低い九州はお日様が出たのが朝七時,東京は平年より二度三分低い三度六分, 咲きそめた上野の桜もつぼみを閉じるという冬姿の夏時間初日だった。

こんなこともあり,夏時間は不評で,1951年を最後に廃止されました。導入してはならんといういい教訓でしょう(笑)

次の表は,いくつかの地点における今年の夏至の日(6月21日)における日の出・日の入りの時刻と昼の長さです(国立天文台HPより)。

地名 日の出 日の入り 昼の長さ
根室 03:37 19:02 15:25
札幌 03:55 19:18 15:23
東京 04:25 19:00 14:35
鹿児島 05:13 19:26 14:13
那覇 05:37 19:25 13:48

昼の長さだけを考えれば,北にある北海道では導入するとウレシイことになりそうです。しかし,1時間では効果がうすく,2時間くらい早める必要があります。

東京では,通勤時間を考えると,あまりウレシイことにはなりそうもありません。涼しい朝のうちに仕事をはじめられる……という話もありますが,1時間で何℃違うのか,考えてからいってほしいものです。それに,この理屈どおりだとすると,まだ暑いうちに帰宅することになり,家での冷房の使用量が増えるのではないでしょうか。

九州・沖縄では夏至前後の1〜2か月くらいはウレシイことになるかもしれません。しかし,その代償として,表からではわかりませんが,夏至前後の1〜2か月を除き,朝の暗いうちに通学・出勤するハメになります。夏休みも,薄暗い中で「ラジオ体操第一,よ〜い!! ♪チャンチャーラチャンチャンチャンチャン……」となるでしょう。

というわけで,かなりおおざっぱなデータではありますが,日本では導入してもウレシイことにはなりそうもないということがわかるでしょう。

あと,忘れてはいけないのは,日本の現状の労働慣習のまま夏時間を導入しようものなら,出勤が1時間早くなり,退社は今と変わらない……というような事態になることはミエミエだということです。

サマータイムは省エネになるという試算もあるようですが,私が以前見た試算では,仮定の上に仮定を重ねても0.1%程度の“節約”にしかならず,ふつうはこれを誤差といいます。一方で最近では↓のような研究もあります。

夏時間を採用するとエネルギー消費量は逆に増える、米経済学者 – Technobahn

夏季に時間を早める夏時間(Daylight Saving Time)は欧米では省エネにつながるとして制度化されているが、夏時間を採用しても期待した程、省エネにはつながらないばかりか、却ってエネルギー消費量を増やしてしまうという事実が、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校のマシュー・コチェン(Matthew Kotchen)教授を中心とする研究グループが米経済学会の会合で発表した研究成果によって明らかとなった。

ところで,日の出(日出),日の入り(日入),昼,夜って何なんでしょうか。

まず,“日出”と“日入”は,「明治三十五年文部省告示第百六十五号」で

太陽面最上点ノ地平線ニ見ユル時刻ヲ以テ日出入時刻ト定ム

と定められています。常識的には日出から日入までが昼,日入から日出までが夜ですが,私が調べた限りでは法律的にはとくに定められてはいないようです。

“日出”は,「刑事訴訟法」第116条に登場します。

日出前,日没後には,令状に夜間でも執行することができる旨の記載がなければ,差押状又は捜索状の執行のため,人の住居又は人の看守する邸宅,建造物若しくは船舶内に入ることはできない。
2 日没前に差押状又は捜索状の執行に着手したときは,日没後でも,その処分を継続することができる。

ここで使われている“日没”は“日入”と同じなのでしょうか? また“夜間”とはいったいいつのことなのでしょうか? アイマイさがある表現です。

“日出”は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風俗営業法)第28条第4項でも,“深夜”を定義するために次のように使われています。

都道府県は,……(中略)……深夜(午前零時から日出時までの時間をいう。以下同じ。)における営業時間を制限することができる。

太陽が昇るまでは“深夜”なわけですね。

太陽が沈んだあとや太陽が昇る前の空の明るい状態が,“薄明”です。通常,太陽が地平線下何度にあるかによって次のように分けられています。

6度以内 常用薄明または市民薄明 通常の活動ができる
12度以内 航海薄明 海で水平線が見える
18度以内 天文薄明 天文観測に適さない

どうでもいいですが,風俗営業法上では“明るい深夜”という状態が存在します。

太陽が沈まないか,薄明のまま日の出を迎えるのが“白夜”です。白夜の反対が“極夜”です。気象関係者は極夜渦とか極夜ジェットとかいった用語でそれなりになじみがあるのですが,一般にはあまり使われていないようです。

白夜が国内で知られるようになったのは,1952年のヘルシンキ五輪がきっかけだったという話もあります。一方で,白夜を有名にした「知床旅情」という歌で誤用されているのは有名な話です。はるかクナシリに白夜はありません。

雨師風伯おもひの儘に荒すさみ(1892年)

今日の東京は発達中の低気圧の影響で朝から強い風が吹いています。09時までの最大風速は10.8m/s,最大瞬間風速は21.1m/sです。

さて,1892年4月2日の東京は,日付が変わったころから大雨が降り出し,朝になってからはそれに加えて強風が吹き荒れました。最大(瞬間)風速は「十八米突八」を観測,これは1876年から1912年までの37年間における4月の最大(瞬間)風速でした。

富岡門前町警察署管内でところどころ出水し深さが3尺に達したところがあったほか,屋根塀などの被害があったようです。また,横浜でも家屋が倒壊したほか,川につないであった小舟の流失などがあったようです。

ちなみにタイトルは,3日付東京朝日新聞の記事より。

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雨師風伯おもひの儘に荒すさみ(1892年)

今日の東京は発達中の低気圧の影響で朝から強い風が吹いています。09時までの最大風速は10.8m/s,最大瞬間風速は21.1m/sです。

さて,1892年4月2日の東京は,日付が変わったころから大雨が降り出し,朝になってからはそれに加えて強風が吹き荒れました。最大(瞬間)風速は「十八米突八」を観測,これは1876年から1912年までの37年間における4月の最大(瞬間)風速でした。

富岡門前町警察署管内でところどころ出水し深さが3尺に達したところがあったほか,屋根塀などの被害があったようです。また,横浜でも家屋が倒壊したほか,川につないであった小舟の流失などがあったようです。

ちなみにタイトルは,3日付東京朝日新聞の記事より。

東京で21年ぶり4月の雪(1956年)

1956年4月1日,朝から降り出した雨は15時30分には雪に変わり,23時には積雪3.0cmを記録しました。

4月の降雪は1943年以来13年ぶり,積雪は1935年以来21年ぶりのことでした。

この日,千代田区千鳥ケ淵公園に五つのテントを張り「即時帰国の具体策」を要求して座込みをつづける在ソ同胞の留守家族たち約二百人には無情な雪だった。座込みの人たちはあわてて火バチや木炭を調達し寒いテントの中で毛布にくるまっていたが,この人たちに同情してお菓子,薪,金一封を贈る人たちもあって留守家族たちを感激させ,また激励電報も数十通寄せられた。しかし“シベリアの寒気”と“留守家族の座込み”――何かしらの結びつきのありそうな,寒い春の雪であった。

(2日付毎日)

また,この日は隅田川で早慶レガッタが行なわれました。メルボルン五輪の関係で例年より早い開催でしたが,それがアダとなり,朝からの雨が対校エイトのころには吹雪,早慶レガッタ史上初の雪中レースとなりました。慶應が5艇身差で5年ぶりの勝利を飾っています。

ちなみに,有名な“あらしのボートレース”は翌年の早慶レガッタでのできごとです。これについてはあらしのボートレース | 能天気Express~新世界版~をご覧下さい。

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