1922年6月8日にバシー海峡付近に現われた“颱風”は北東に進み,沖縄付近を経て,10日「東京灣及霞ヶ浦附近ヲ過ギテ,十一日金華山沖ニ」(気象要覧)去りました。
この颱風が関東地方を進んでいたころの話です。90年前の今日です。
強風雨のさなかの20時30分ごろ,東京府下南品川町字漁師町(現在の東品川1丁目付近。天王洲アイルの西のほう)で,夫婦が家の中で惨殺されるという事件が起こりました。犯人は妻の元夫。痴情のもつれということですが,いつコピーしてきたのかわからない新聞スクラップでたまたま見つけただけで続報を見ていないので,詳細も犯人が捕まったかどうかもわかりません。
ちなみに,台風のさなかの殺人事件といえば,キティ台風の際の事件があります。台風の暴風雨の中,若い女性が絞殺される | 能天気Express Hyper をご覧ください。
そういえば,内田康夫センセの『平家伝説殺人事件』のおおもとは伊勢湾台風の中で起こった居直り強盗事件ですね。