明日の土曜ワイド劇場は温泉(秘)大作戦(13)

明日の,いえいえ日付的には今日になりましたが,土曜ワイド劇場温泉(秘)大作戦(13)
サブタイトルは仙台・秋保温泉に蘇る怨讐の殺意!エリート医師の野望と拘束された宿泊者たち!!真のおもてなしが真実を暴く

伝統的な2時間サスペンス風なサブタイトルがうれしいです。

ちなみに,このシリーズの初期のころ(第3作まで)は“大作戦”にふさわしく,

  • 伊豆稲取で海の宝石ギンデイをゲットせよ

  • 大分佐賀関で海の奇跡 関サバをゲットせよ

  • 北海道松前で海の王者本マグロをゲットせよ

といったサブタイトルでした。

「温泉(秘)大作戦」シリーズは典型的なお気楽ミステリーで,お気楽ミステリー大好きな私のもっとも好きなシリーズのひとつです。

毎度書いていますが(笑),おおむね次のようなワンパターンでした。ただ,最近は脚本を書く人がかわったせいか,このパターンどおりでないことも珍しくなくなってきました。

  1. 冒頭,断崖で殺人が起こる。
  2. 星野さつき(森口瑤子),森田梢(高樹マリア)(第3作までは桜井恵美(星野有香)),島慎之介(東幹久)の3人が建て直す旅館の最寄りの空港または駅から出てくる(第2作はさつきと恵美のみ)。このとき,女性2人がいったん立ち止まって見つめ合う(笑) やがて経営を立て直す旅館に到着し,情報収集のため経験ありの中途採用のふつうの職員として働きはじめる。

  3. さつきの「女将さん,ちょっといいですか」のあとレトロなロカビリー調のOPが流れる。

  4. さつきはいったん東京に帰って城ノ内社長(野際陽子)に初見を報告。社長は元刑事の岩田幸平(村田雄浩)に調査を指示する。

  5. その旅館の重要人物(女将,社長,支配人など)が殺人の重要参考人として連行される

  6. 岩田が割烹たいらにいる社長に捜査結果を報告し,その足でさつきたちのいる旅館に行く

  7. 岩田が入浴中のところに女性2人(星野さつきと桜井恵美,または星野さつきと森田梢)がはいってきて,キャーッ!! 最近はキャー!!はなくなりました(第1作にもなかった)。どうせだったら森田梢さんの入浴シーンにして欲しいです(笑) 別に脱げ!!とはいいません。1980年代の土ワイならともかく,今はダメでしょうねえ

  8. 拘留されていた重要参考人が証拠不十分で戻ってくる

  9. それをキッカケに3人が身分を明かし,星野さつきの「それでは建て直し作戦をはじめましょう」の鶴の一声で“建て直し作戦”開始。ちなみに,身分を明かすとき,さつき「実は私たちは旅館コンサルタントなんです」慎之介「わかりやすくいえば,温泉宿の仕掛け人です」 旅館コンサルタントより温泉宿の仕掛け人のほうがわかりやすいかどうか,はなはだ疑問です。

  10. この間いろいろあって犯人逮捕または自首。場所は断崖。犯人は断崖から飛び下りて死のうとするが阻止される。たいていはさつきがひっぱたく

  11. 慎之介の創作料理が板長に認められる

  12. 建て直しが成功し,旅館の経営が軌道に乗る

  13. ドラマの前半に伏線のあるほのぼの系エピソードの続き。最近はないことのほうが多い

  14. 城ノ内社長が旅館に登場。仕掛け人に次の舞台を指示し「えー,また休みなしですかあ(;_;)??」で終了

レギュラーの行動パターンもほぼ決まっていて,社長が岩田に指示を出すとき岩田は全然関係のない温泉にはいっているし,岩田が最初の報告に来るときは社長は割烹「たいら」で現在建て直し中の温泉あたりの名物料理を食べています。また,さつきは必ず「10年前からの帳簿を見せてください」と 10年前からにこだわっています。これは10年前まで銀行に勤めていたことと関係があるのかも知れません。あとでとってつけたようにいうのなら,はじめから伝えておけばいいのに。

最後の社長の指示と実際に放送される次の舞台が違うのもお決まりだったのですが,第7作から一致するようになりました。(第6作の指示先は三重県,実際は伊勢志摩だったので,違うとはいえないかも)

1件目の殺人は上に書いたように多くの場合冒頭かつ“断崖”ですが,2件目以降の殺人のタイミングはさまざま,場所もさまざまです。ただし,旅館内で殺人が起こったことは1回もありません。実際の旅館が舞台なので当たり前といえば当たり前かもしれません。従業員が犯人だったことはあります。

舞台の旅館は実名のときも仮名のときもあります。

今回の舞台は秋保温泉
行ったことのある温泉,このシリーズに初登場です\(^o^)/

ただし,ホテル瑞鳳は前を通っただけですが(笑)

温泉(秘)大作戦(13)のあらすじ

テレビ朝日|土曜ワイド劇場より引用:

城ノ内コンサルティングの今回のクライアントは、宮城県仙台市にある秋保(あきう)温泉郷のホテル『瑞鳳』。“櫻離宮”と名付けられた高級感あふれる離れでのおもてなしを、さらに心温まるものにするため、星野さつき(森口瑤子)と森田梢(高樹マリア)が和式礼法を取り入れた美しい配膳の仕方を指導している。

そんなさつきたちに、支配人から驚きの情報がもたらされる。数日後に開催予定の『宮城県地域医療の会』の学会を中止にしないと、死者が出るとの脅迫状がホテルに届いていたのだ。同じ内容の脅迫状は、学会幹事の板野(金児憲史)、梶川(池田努)両医師にも送られていた。さつきは板野らに警察への通報と学会の中止を促す。しかし、板野は不安がる梶川を説得し、予定通りの開催を断固主張。さつきたちはお客様の要望に応えるべく、万全の対策を講じることにする。

手始めに、岩田幸平(村田雄浩)が学会周辺の情報を収集すると、脅迫状が送られてきた数日前に、学会幹事の一人、坂上医師(松川荘八)が勤務先の病院屋上から謎の転落死を遂げていたことが分かる。事故か事件か、また今回の脅迫状と関連はあるのか、一抹の不安を抱えながら、さつきたちは学会の前夜祭を迎える。

板野と梶川は、離宮にチェックイン。ほかにも、学会出席者とは別に、離宮用に特別な野菜を納めている農家の茶沢健三(松澤一之)と久恵(秋山りこ)の親子、姉妹でスナック経営している松尾典子(大竹一重)と小春(遊井亮子)、そして一人客の滝沢京香(藤田弓子)が宿泊していた。

そのころ、前夜祭会場には再度、学会中止を求める脅迫状が届いていた。万が一を案ずる梶川は板野に中止を持ちかけるが、板野は頑として強硬開催を譲らない。結局、「全責任、俺が取る!」という板野に押し切られ、岩田を中心に厳戒態勢を敷く中、前夜祭がスタートする。

同じころ、離れの宿泊客にも島慎之介(東幹久)が心を尽くした料理が振る舞われていた。母の命日に遺影を持参している松尾姉妹の部屋には、亡き母が好きだったというワインが一緒に供される。また、茶沢の部屋には島が自ら出向き、貴重な地元野菜を提供してくれることへの感謝をのべる。そして、さつきは新任ながら仲居歴15年の石森可奈子(大路恵美)とともに、京香の部屋を担当。おもてなしの心で京香に接するが、京香からは可奈子を担当から外してほしいとのクレームが寄せられてしまう。さつきの目には、可奈子の接客に落ち度はないように映るのだが…。

幸いにも、前夜祭は無事に終了する。しかし、離宮で予期せぬ騒動が起こる。酒に酔った茶沢が、板野と梶川を「人殺し同然だ!」と激しくののしり、つかみかかったのだ。久恵に咎められた茶沢は、おとなしく自室に退散。大事には至らなかったが、その一部始終を見ていた松尾姉妹は、夜遅くに梶川の部屋を訪ね…。

翌朝、念願の学会当日を迎えたその日、板野は車の中で絶命しているところを発見される!さらに、梶川宛に新たな脅迫状が届き…!?

大竹一重遊井亮子の姉妹っていかにも何かありそうな,すごい姉妹ですね。犯人ではないでしょうが。

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ

クラーベセクレタ引退

クラーベセクレタが引退式でファンにお別れ – 競馬ニュース : nikkansports.comより一部引用:

牡馬クラシック2冠制覇など名牝として活躍したクラーベセクレタ(牝6、船橋川島正行)の引退式が19日、地元の船橋競馬場で行われた。

長い間お疲れさまでした。

クラーベセクレタで思い出すのは,2010年大晦日に行なわれた第34回東京2歳優駿牝馬。詳しいレース結果はNARの公式サイトなどを見ていただくとして,2着チェリペタルに3馬身の差をつける圧勝でした。

このレース,競馬場で生で見ていました。例年だと帰省しているのですが,この年は年末~年始に某公営競技(残念ながら(?)競馬ではありません)の予報業務があったので帰省せず,たまたま休みの大晦日に大井競馬場に行ってみたのでした。

大した写真もありませんが,何枚か紹介します。

坂本競馬ゆかりの地をウリにしている立会川駅:

IMG_1026

駅から競馬場のほうにちょっと行ったところにある坂本競馬像:

IMG_1027

レースの写真はこの1枚だけ:

IMG_1040

いちおう,1着と2着の間にシャッターが切られたということにしてあります(笑)

この日は夕映えがきれいでした。

IMG_1042

表彰式:

IMG_1043

語られることもないですが,表彰式前に次のようなハプニング(?)がありました。

ちなみに,私の収支はどうだったかというと……,

東京2歳優駿牝馬は確か2着がいなかったような記憶があります。

2010年はこうして穏やかに暮れていったのでした。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬コラムへ

腐れメロス

あえて断わるまでもなく,走れメロス太宰治が発表した小説です。中学校の国語の教科書でおなじみでしょう。
今は青空文庫で読めます。図書カード:走れメロスでどうぞ。

1か月ほど前,ある中学生の自由研究がネットで話題になりました。
「走れメロス」は走っていなかった!? 中学生が「メロスの全力を検証」した結果が見事に徒歩 – ねとらぼより一部引用:

一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに入賞した「メロスの全力を検証」(PDF)という研究結果がとても興味深いです。中学2年生の村田一真くんによるこの検証では、太宰治の小説「走れメロス」の記述を頼りにメロスの平均移動速度を算出。その結果、「メロスはまったく全力で走っていない」という考察に行き着きます。端的にいうとメロスは往路は歩いていて、死力を振りしぼって走ったとされる復路後半の奮闘も「ただの早歩きだった」というのです! なんてこった!

この研究によると,往復の平均の速さはたった時速3.9kmだったそうです。不動産表記の徒歩1分は80mで,時速になおすと4.8km/hですから,これよりも遅かったことになります。

公開されているPDFを見ると若干無理な仮定も見受けられますが,本質的な問題ではないと思います。

メロスに関する謎については,実はこのブログの前身のブログで取り上げたことがあります。

もともとは2004年8月12日に発行したメルマガ能天気Express No.128に書いた話題です。

ただ,タイトルでもわかるように,メロスが走った距離に注目したもので,速度に関しては考慮しませんでした。今となっては悔やまれます(笑)

Wikipediaによると,走れメロスにはしょうもない創作逸話があるそうです。
走れメロス – Wikipediaより一部引用:

懇意にしていた熱海の村上旅館に太宰が入り浸って、いつまでも戻らないので、妻が「きっと良くない生活をしているのでは……」と心配し、太宰の友人である檀一雄に「様子を見て来て欲しい」と依頼した。
往復の交通費と宿代等を持たされ、熱海を訪れた檀を、太宰は大歓迎する。檀を引き止めて連日飲み歩き、とうとう預かってきた金を全て使い切ってしまった。飲み代や宿代も溜まってきたところで太宰は、檀に宿の人質(宿賃のかたに身代わりになって宿にとどまる事)となって待っていてくれと説得し、東京にいる井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまう。
数日待ってもいっこうに音沙汰もない太宰にしびれを切らした檀が、宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、二人はのん気に将棋を指していた。太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、借金の申し出のタイミングがつかめずにいたのであるが、激怒しかけた檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」 と言ったという。
後日、発表された『走れメロス』を読んだ檀は「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた」と『小説 太宰治』に書き残している。

この小説にはいろんなパロディがありますが,お気に入りは

ところで,この前腐った方々と話していてたまたまメロスの話題になったのですが,この作品には妄想ネタがいろいろちりばめられており,とくにラストの部分は妄想ビンビンだそうです。

このブログは残念ながらこういった筋のブログではありませんので,詳細は省きます。興味のある腐った方々はぜひ原作をお読み下さい。

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
にほんブログ村 環境ブログ 天気・気象学へ