陸・海・空で災害

1963年8月17日は陸・海・空で呪われた一日となりました。

陸では――:

15日からこの日にかけて熊本県南部に局地的な豪雨。土石流により八代市で住宅7戸が損壊,住民9人が死亡,7人が負傷。五木村で123戸が被災,10人が死亡するなど,全体で死19,負傷7,被災住宅130戸などの被害

海では――:

乗客ら241人を乗せて久米島に向けて那覇市の泊港を出港した「みどり丸」(302.8トン)が大波を受けて転覆,チービシ(神山島)近海で沈没。86人が死亡,26人が行方不明に

空では――:

羽田に向けて八丈島空港を飛び立った藤田航空の旅客機がが濃霧の中,八丈富士の八合目付近の雑木林に墜落。乗員乗客19人全員死亡


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ジュディス台風が上陸

朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ……から4年後の1949年8月15日,ジュディス台風が鹿児島県志布志湾付近に上陸しました。

この台風による被害は,死・不明179,負傷213,家屋損壊2561,同浸水10万1994,田畑被害10万1889ha,船舶被害124など。

とくに九州各地では16日から60時間大雨が降り続き,霧島では総雨量600mmに達して温泉旅館街が大きな被害を受けたもようです。

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女性名台風初登場?!

1946年8月14日付の読売新聞にある次の記事が,女性名台風の新聞への初登場と思われます。

颱風 本土を狙ふか 今夏最大 廿日前後十分ご注意

外局發表によればグアム島の艦隊中央氣象部ではマリアナに發生した颱風を「リリイ」と名付けてゐるが目下「リリイ」は時速十ノツトの速度でジグザグの進路をとつて進んでゐる


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2日連チャンの台風上陸

1960年8月11日04時すぎ,台風11号室戸岬の西方に上陸しました。

それから約37時間後の12日17時ごろ,台風12号がほぼ同じ地点に上陸しました。

2日続けての台風上陸は比較的珍しく,1951年以降1998年までに5回しかありません。最近のことには興味がないので,1999年以降については調べていません(その気になれば調べるのは簡単ですが,その気にならない(笑))。古くは1924年7月15日に九州南部と翌16日に兵庫県南部に上陸した台風のペアがあります。

ちなみに,1960年8月の台風といえば五輪台風が有名ですが,五輪台風の参加メンバーは14号から18号までなので,残念ながら(?)この11号と12号はメンバーにはいっていません。

ついでに,五輪台風の説明に1960年8月23日09時の天気図を使った放送局があったようですが,最後のメンバー18号が台風に昇格したのは23日の15時なので,09時の時点では五輪台風は勢ぞろいしていません。

ついでのついで。とある有名なお天気キャスターの本に五輪台風の参加台風について7号,14号,15号,16号,18号と書いてあったりするのですが,もちろん間違いです。同じ本には東京五輪の開会式が10月10日になったことについてもいいかげんなことが書いてあったりします。この人,リファレンス力に問題ありですねえ。


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台風10号,室戸市付近に上陸

台風10号が2003年8月8日21時半ごろ,室戸市付近に上陸しました。

平成15年 台風第10号に関する情報 第74号
 平成15年8月8日21時40分 気象庁予報部発表
(見出し)
台風第10号の中心は、08日21時半ころ、高知県室戸市付近に上陸しま
した。
(本文)
なし。

台風10号室戸市付近に上陸 1人死亡、1人不明

 四国沖を北上した台風10号は8日午後9時半ごろ、強い勢力を保ったまま室戸市付近に上陸、四国東部の海岸線寄りを進んだ。直撃を受けた高知県地方は全域が暴風域に巻き込まれ、室戸岬では同10時29分に観測史上3位に当たる最大瞬間風速69.2メートルを観測。総雨量は魚梁瀬(馬路村)で600ミリを突破した。この影響で、県内では中村市で1人が死亡、室戸市で1人が行方不明になり、27市町村で計約340人が自主避難した。台風の本県上陸は平成10年10月の台風10号以来。

 台風の北上に伴って高知県地方は県西部が同日正午ごろ、中、東部も午後2時ごろから暴風域に巻き込まれた。台風は速度が遅く、各地で長時間にわたって強い風雨が吹き荒れたが、夜に入り、天候は県西部から徐々に回復。高知地方気象台は県全域に出していた各警報を順次解除した。

 台風が上陸した室戸市では午後9時前、それまで吹き荒れていた横殴りの暴風雨がぴたりとやみ、台風の目に入ったことをうかがわせた。しばらく小康状態が続いた後、同10時ごろになって再び吹き返しとみられる風雨が強まった。室戸岬では同8時57分、観測史上4番目に低い最低気圧950・5ヘクトパスカルを記録した。

 高知市でも昼前から断続的に風雨が強まり、同10時52分に8月としては歴代4位に当たる最大瞬間風速31・9メートルを観測。足摺岬でも同0時33分、観測史上8位の同44・5メートルを記録した。室戸岬の最大瞬間風速は8月の最高値を更新した。

 台風の北上につれて強い雨雲は県西部から東部へと移り、船戸(東津野村)で午前11時から、魚梁瀬で午後3時からの1時間にそれぞれ60ミリの豪雨を記録。総雨量も魚梁瀬を筆頭に船戸でも496ミリに上った。(高知新聞)


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台風10号が沖縄本島を直撃

2003年8月7日10時前,台風10号沖縄本島北部を通過しました。

平成15年台風第10号に関する沖縄地方気象情報 第28号
平成15年8月7日10時05分 沖縄気象台発表
(見出し)
台風第10号の中心は、7日10時前、沖縄本島北部を通過しました。
(本文)
なし

台風10号>本島直撃、6人重軽傷 4万6000世帯停電

 大型で強い台風10号は7日午前、中心が名護市付近を通過し、本島中北部が台風の目に入った。午前10時現在、本島地方と久米島を暴風域に巻き込みながら時速20キロで北に向けて進んでいる。最大瞬間風速は那覇で午前5時44分、50・4メートルを観測。沖縄市胡屋で7日午前10時までの24時間で163ミリの雨量を記録するなど各地で激しい雨となった。暴風域は本島中南部と久米島で7日夕方まで、本島北部では同日夜遅くまで続く見通しだ。強い風雨のため、本島で倒れて骨折するなど6人が重軽傷、道路陥没や家屋損壊などの被害も出た。県内で約4万6000世帯が停電した。本島でバスが運休したほか、海や空のほとんどの便が欠航した。

 7日夜遅くまでの総雨量は本島地方で250ミリ、久米島で150ミリに達する見込み。

 台風の中心が通過する際に1時的に風雨が弱まることもあるが、今後は吹き返しの風が猛烈に吹き、雨も強まる見込み。
 沖縄気象台は本島地方と久米島に大雨、洪水、高潮などの警報を出し、災害への注意を呼び掛けている。
 台風10号は7日午前10時、名護市付近の北緯26度40分、東経128度10分にあり、時速20キロで北に進んでいる。中心気圧は950ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は40メートル。中心から半径200キロ以内で25メートル以上の暴風が吹いている。南東側600キロ、北西側460キロで15メートル以上の強い風が吹いている。
 7日午後9時には名護市の西約40キロ、北緯28度25分、東経129度五分を中心とする半径110キロの円内に達する見込み。
琉球新報)


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日本の最高気温

1923年8月6日,徳島県の撫養で42.5℃が観測されました。

これが日本の公式の最高気温です。去年どっかとどっかで観測された40.9℃など足もとにも及びません(笑)

ちなみに,非公式の記録としては1923年9月2日に東京で観測された46.3℃があります。

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関東で激しい雷雨 横浜では落雷でナイター中断

今日の関東地方は激しい雷雨に見舞われていますが,これは今日の今日の話ではなく,2002年8月4日,要するに6年前の今日の話です。

 関東地方は4日夜、日本海にある寒冷前線が南下した影響で、激しい雷雨に見舞われ、東海道新幹線が運転を一時見合わせるなどの影響が出た。気象庁によると、発達した雨雲が関東に近付き、日中に暖められた空気とぶつかって大気の状態が不安定になった。

 東海道新幹線は、川崎市にある雨量計が規制値(1時間当たり50ミリ)に達したため、同日午後9時40分ごろから約40分間にわたり、東京―新横浜間で上下線とも運転を見合わせた。JR東海によると、東京発名古屋行き「ひかり293号」が52分遅れるなど上下線計11本が遅れ、約1万人に影響が出た。

 プロ野球セ・リーグの横浜―中日戦が行われていた横浜スタジアム(横浜市中区)では午後9時22分ごろ、落雷の影響で照明のほとんどが消え、試合は23分間中断した。

 このほか、東京電力によると、東京都台東区や足立区、横浜市神奈川区鶴見区などの住宅や街路灯で停電が起きたが、数分間で復旧したという。

 一方、警視庁によると、世田谷、品川両区で計47棟が床上浸水し、都内19か所で道路が冠水した。(読売新聞)


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梅雨明け発表翌日の大雨

台風10号一過の1982年8月2日,関東甲信地方の梅雨明けが発表されました。

ところがその翌日の3日は全国的に荒天となり,04時40分,東京地方などに大雨洪水警報が発表されるお粗末……。

読売新聞より――:

梅雨入りしたら晴天が続き,やっと梅雨が明けたら大雨――関東甲信,東北地方に梅雨明け宣言が出た翌日の三日朝,四国から関東北部にかけての広い範囲で大雨が降り,台風十号の本土直撃で出された大雨洪水警報も出っ放し。


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FM横浜チャーターヘリ墜落事故

青森県大間町の大間崎で7月6日,青森朝日放送がチャーターしアナウンサーら4人が乗ったヘリが墜落した事故は記憶に新しいところです。

ヘリの墜落事故というと,21年前――。

1987年8月2日15時50分ごろ,FM横浜(当時)がチャーターしたヘリコプター,アエロスパシアルAS350Bエキュルイユが茅ヶ崎沖に墜落,DJの石田紀子さんと男性プロデューサーの2人が死亡,3人が重傷――という事故が起こりました。

このとき,一行は「湘南ミュージックスカイウェイ」という番組のデモ飛行を行なっていました。

「湘南ミュージックスカイウェイ」は「湘南地方を中心に首都圏をヘリで飛行,上空から見たもようを石田さんがリポートしながら軽快なポップスを流す人気番組」(神奈川新聞)で,「生放送ではなく,事前に収録したテープを放送していたが,昨年四月の番組スタート以来ディスクジョッキーを務めてきた石田さんが二日の放送を最後に交代するため,この日は放送に合わせて,生放送のように湘南海岸をデモフライト中だった」(同)

まさに本当のラストフライトになってしまったのです。

そして,この事故の約10分後の16時,石田さんの声がラジオから流れはじめました。「湘南ミュージックスカイウェイ」の放送がはじまったのです。

ヘリコプターは高度を下げて,速度を落とし,茅ヶ崎海岸をゆっくりスライドするように旋回しています……

事故の第一報がFM横浜に届いたのはすでに番組の放送が終わったあとの17時前。この時点では事故のことをFM横浜の誰も知らなかったのでした。

「湘南ミュージックスカイウェイ」がはじまったころは横浜に住んでいたこともあり,何度か聞いたことがあります。石田さんの声,好きでしたが,残念ながらσ(^^;)の趣味でない音楽がほとんどでしたねえ。

この事故によって「湘南ミュージックスカイウェイ」は打ち切りとなりました。そのあおりをいちばん受けたのは石田紀子さんの後がまに決まっていた斉藤厚子さんという人だと思います。

ついでですが,「湘南ミュージックスカイウェイ」の後番組は「サウンドディテクション」という番組で,その案内役を務めたのは当時日本女子大の大学生だった向井亜紀。そう,代理出産でトラブルを起こしているあの向井亜紀です。

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