チャンス第3回~チャンスの血統疑惑?!~

NHKの土曜ドラマ「チャンス」の話です。

冒頭で木川調教師が見ているチャンスの5代血統表からチャンスの父が判明しました。サクラスワニーです。

ところが,以前オカマの淳さんが紀香に見せていたハルコ(チャンスの母)の4代血統表では(第1回),ハルコの父がサクラスワニーなのです。なんと,父と母父が同じ。スゴすぎるインブリード!!

と思いきや,チャンスの5代血統表ではハルコの父はクリスタルシップ,ハルコの4代血統表ではハルコの母キューブクリスタルの父がクリスタルシップになっています。

おそらくハルコの4代血統表はチャンスの5代血統表を元に番組のスタッフが捏造したと思われます。

次に,チャンスのデビュー戦。5月3日門別第5レースのフレッシュチャレンジ。テロップではこのようになっていますが,紀香が持っているスポーツ新聞によると,門別第2レースヤングアタックカップとなっています。しかも,チャンスの父の欄にサクラスワニーとは別の名前が!! 赤鉛筆にじゃまされてよく読めないのですがなんとかエンブレムです。

それに,フレッシュチャレンジならJRA認定の新馬戦のはずですが,なぜか出走各馬に出走履歴があります。なんとチャンスにも。賞金もすでに獲得しているようですし。しかも牝馬のチャンスの斤量がもっとも重い55kgというのは……。

まあ,2012年の話ですから,2年後にはこういうことも起こりうるのかもしれません。

それにしても,いいドラマなのに,亀とエンディング曲がブチ壊しています。エンディングがはじまるとさっさとチャンネルを替えます。余韻に浸ることもできません。

交渉人

ついさっきまで放送されていた「土曜ワイド劇場 特別企画 交渉人遠野麻衣子~最後の事件・死刑判決で届いた謎の爆破予告!!電車、水上バス…爆破時刻に残り15分!!犯人はなぜ私を交渉人に!?」,途中まではものすごく面白かったのですが,時効15年? 一気にシラケました。

時効が廃止される前に企画製作された番組なのでしょうけれど,時効が廃止になる動きはかなり前からあったのだし,時効が廃止されてから2か月にもなろうとする今ごろになって放送するドラマではないでしょう。

もしかすると未放送の時効ネタがまだ大量に倉庫に眠っているかも。

マサと猿渡六段と半落ち

TBSで映画「半落ち」を放送していました。以前土曜ワイド劇場で放送したこともあり,いろいろ比較できて楽しかったです。今日のがノーカットかどうかは知りませんが。

まず最初に,左陪席はウザいだけ。ブチ壊していませんか?

次に,梶聡一郎がなぜ生を選んだのか,どうして51歳になったら死ぬつもりだったのか……が今イチ不明です。この点土ワイ版では,レシピエントが再発した場合に再移植するためときちんと描かれていました。51歳になったら規則上移植はできないので,生きている必要がなくなるわけです。

ただ,土ワイ版にも欠点があり(原作は読んでないからわからない),執行猶予がつかない限り刑務所にはいることになる梶総一郎は,どっちにしろ骨髄移植はできなくなるはずです。映画ではその点はボカしていましたが,51歳になるまで生きなければならない根拠が不明です。

ところで,佐瀬検事=伊原剛志→マサ,植村弁護士=國村隼→猿渡六段といまだに連想変換してしまうσ(^^;)って……(笑)

「ふたりっ子」でマサと猿渡六段が競演するシーンはそんなになかったと思いますが,「フレーッ,フレーッ,香子おばちゃん,フレーッ,フレーッ,香子おばちゃん,ガンバレガンバレ,お香!! ガンバレガンバレ,お香!!」が目に浮かびますねえ……(笑)

明日は温泉(秘)大作戦(8)

明日の土曜ワイド劇場は「温泉(秘)大作戦(8) 鳴門のうず潮に引き裂かれた夫婦愛! 隠蔽された刑事失踪事件の真実を暴く美人妻と仕掛人たち!!紅葉鯛,なると金時食べ尽くし」です。最近,「浅見光彦~最終章」だの先週の岡部警部だのとあまりにもひどすぎるサスペンスドラマを見せられてきたので,非常に楽しみです。

「温泉(秘)大作戦」は今では私のいちばん好きなシリーズになりました。典型的なお気楽ミステリーです。

最初と最後に必ず断崖(または断崖モドキ)が出てきます。初期の2時間ミステリーでよく見たようなシーンです。その後の展開も含めて,パターンがだいたい次のように決まっています。少し違うところもあります。

  1. 断崖で殺人が起こる。
  2. “温泉宿の仕掛け人”星野さつき(森口瑤子),森田梢(高樹マリア)(第3作までは桜井恵美(星野有香)),島慎之介(東幹久)の3人が経営を立て直す旅館に到着。情報収集のため経験ありの中途採用のふつうの職員として働きはじめる
  3. その旅館の重要人物(女将,社長,支配人など)が殺人の重要参考人として連行される
  4. 別の温泉に行っている元刑事の“第4の仕掛け人”岩田幸平(村田雄浩)が社長の指示で現地に到着し“捜査”を開始
  5. この前後,岩田が入浴中のところに女性2人(星野さつきと桜井恵美,または星野さつきと森田梢)がはいってきて,キャーッ!! 最近はキャー!!はなくなりました。どうせだったら森田梢さんの入浴シーンにして欲しいです(笑) 別に脱げ!!とはいいません。1980年代の土ワイならともかく,今はダメでしょうし
  6. 拘留されていた重要参考人が証拠不十分で戻ってくる
  7. それをキッカケに3人が身分を明かし,星野さつきの鶴の一声で“建て直し作戦”開始
  8. この間いろいろあって犯人逮捕または自首。場所は断崖。犯人はいったんは断崖から飛び下り自殺をしようとするが阻止される
  9. 慎之介の創作料理が板長に認められる
  10. 立て直しが成功し,旅館の経営が軌道に乗る
  11. ドラマの前半に伏線のあるほのぼの系エピソードの続き。ないこともあります。
  12. 城ノ内社長(野際陽子)が旅館に登場。仕掛け人に次の舞台を指示し「えー,また休みなしですかあ(;_;)??」で終了

レギュラーの行動パターンもほぼ決まっていて,社長が岩田に指示を出すとき岩田は全然関係のない温泉にはいっているし(第6作のみ海水浴場),岩田が最初の報告に来るときは社長は割烹「たいら」で現在建て直し中の温泉の名物料理を食べています。また,さつきは必ず「10年前からの帳簿を見せてください」と10年前からにこだわっています。これは10年前まで銀行に勤めていたことと関係があるのかも知れません。

最後の社長の指示と実際に放送される次の舞台が違うのもお決まりだったのですが,前作から一致するようになりました。

というわけで,今回の舞台は鳴門温泉。舞台の旅館は実名です。旅館名は実名のときも仮名のときもあるんですが,旅館側の要望なんでしょうか。

浅見光彦~最終章~への要望

こんなドラマに今さら……というよりはじめからなんの要望もないですが,あるとすればただひとつ:

毎回光彦の入浴シーンなんかじゃなくて,

ヒロインの入浴シーンにしてくれ!!(爆)

浅見光彦~最終章~ 岩手遠野編~河童淵の少女

もう最悪。このシリーズ,今日をもって打ち切りにしてくれ。

原作は『鄙の記憶』ですが,まったくの別モノ。

『鄙の記憶』はセンセの作品の中ではかなりデキの悪いほうです(私感ですけど)。センセでさえ満足なストーリーにできなかった素材を,センセよりはるかに能力の劣る人間がいくら改編してドラマに仕上げたところで,マトモなものになるはずはないのだ。

風景がきれいだっただけに,残念だなあ……。

笛は歌わなかった

前の日記にも書いた今日の秋の特別サスペンス 浅見光彦シリーズ28高千穂伝説殺人事件~天孫降臨の地・高千穂に隠された驚愕の秘密…封印された巨悪の怨念が招く連続殺人…失踪した美人演奏家の父は第3の被害者か!?電話に残されたメッセージが暴く悲しき真実

前半の「高千穂伝説殺人事件」編は思いのほかよくできていましたね。なぜか“沢村光彦”もそんなにおじさん臭く感じなかったし。ヒロインの本沢千恵子さんが少々歳がいっていたせいもあるかもしれませんけど。

戸田菜穂さん,けっこう上品でよかったです。比較してはなんですが,あとで出てきた小野真弓の劣化ぶりと違い,年相応にきれいになっている感じですね。

前半に比べ後半の「歌わない笛」編はねえ……。センセの作品にしては原作のデキがよくないのも一因でしょうが,それを修正できないのならドラマにしなければいいわけで。

それはともかく,2時間50分は長すぎます。途中で飽きた。

今日の月曜ゴールデン~高千穂伝説殺人事件~

今日の月曜ゴールデンは秋の特別サスペンス 浅見光彦シリーズ28高千穂伝説殺人事件~天孫降臨の地・高千穂に隠された驚愕の秘密…封印された巨悪の怨念が招く連続殺人…失踪した美人演奏家の父は第3の被害者か!?電話に残されたメッセージが暴く悲しき真実

「高千穂伝説殺人事件」はこの枠で以前放送されました。というより,月曜浅見光彦シリーズの第1作が「高千穂伝説殺人事件」でした。放送日は1994年04月25日,ヒロインは高木美保さんでした。まだ若いです(笑)

それを何を今さらという感じですが,どうやら原作は『高千穂伝説殺人事件』単品ではなく『歌わない笛』とセットという話です。ヒロイン本沢千恵子を務めるのは戸田菜穂さん……どっかで聞いたと思ったら,やはり月曜シリーズの「坊っちゃん殺人事件」でヒロイン水沼真理子として出演した人です。このときは良家のお嬢さんって感じだったんですが,8年たってどうなっていますことやら……。そういえばヒロインの“出戻り”ってはじめてでは?

『歌わない笛』は実在の音楽大学の移転問題がモデルだったのですが,ドラマではどのように脚色されているのでしょうねえ?

それよりも,『高千穂伝説殺人事件』は太平洋戦争中か敗戦直後に運ばれた“ブツ”を扱っているので,かなり設定を変えないと人物の年齢に不整合が生じると思うんですが,月曜浅見シリーズはその点いつもメチャクチャのままなので(金曜浅見シリーズは矛盾を防ぐために何らかの設定変更を行なっています),おそらく今回もメチャクチャなんでしょうねえ。

いきなりの注目ポイントは,『高千穂伝説殺人事件』の冒頭にある高千穂町議会議員が今はなき(?!)高千穂鉄道の列車にはねられるシーンがどうなるのか――です。

歌枕殺人事件

途中から見ています(録画しています)。

ヒロイン朝倉理絵さんのイメージがかなり違いますが(あんなにケバくはないと思います。実年齢のせいかな?),月曜シリーズの浅見ギャルの劣化の激しさに比べればウェルかめとだんだん月とすっぽんの違いはあります。

まあ,月曜は浅見光彦自身の劣化もかなり激しいですけどね。光彦坊ちゃまはあんなオッサンではないはず。

だましゑ歌麿

さっきまで土曜ワイド劇場をつぶして放送していた「ドラマスペシャル だましゑ歌麿 美人画浮世絵の秘密珠玉の時代ミステリー天才絵師! 喜多川歌麿最愛の妻,変死の謎」。

見るつもりはなかったんですが,冒頭でいきなり江戸は未曾有の暴風雨に見舞われ――なんて話が出てきたものだから見ないわけにはいかなくなりました(笑)

けっこう面白かったです。ただ,どうも助さん(最後に葛飾北斎になる人)の役どころがわかりませんでした。

ちなみに,冒頭の暴風雨は寛政三年九月四日(グレゴリオ暦で1791年10月1日)の高潮を伴った暴風雨だと思われます。詳しくは波除碑《なみよけひ》~寛政三年九月の高潮~をご覧ください。

もっとも,製作者がこれをモデルにしたかどうかはわかりませんが。