去年の12月に石神井公園に移動した練馬のアメダスについては,前のブログに上げましたが,こっちのブログにも上げておきます。
実はPicasaのテストを兼ねていたりします。
全体はこんな感じ:
風向風速計:
武蔵大学にあったころの練馬アメダスでは風速5m/sといえば暴風でしたが(笑),ここに移転してからは今のところまともな風速を記録しています。
風向風速計以外を拡大するとこんな感じ:
ちなみに,写真の手前側は閑静な住宅地です。
JRAお知らせ【緊急】本日の福島競馬開催は中止となりました(リンク切れ)より一部引用:
本日(17日)の福島競馬は、降雪の影響により、安全な競馬の施行に支障があると判断されるため、開催を中止いたします。 なお、代替競馬は、4月19日(月)に出馬投票をやり直さずに、開催いたします。
この日の福島(地方気象台)の最深積雪は6cm。福島の4月の平均雪日数は1.7日なので,4月の雪はとくに珍しくありませんが,中旬以降の積雪となると話は別で,1969年4月17日の7cmが最深です。
ちなみに,この日は東京で最晩積雪を記録しています。
福島競馬の雪による中止は史上初,4月になってからのJRAの雪による中止も史上初でした。
JRAが発足する前に遡ると,1908年4月11日の目黒競馬が雪で中止になったことがあります。
4月中旬の福島競馬の雪による中止にはそこそこ驚きましたが,まさか翌年,東京電力がばらまいた放射性物質によってまるまる中止になるとはねぇ……。
「気象要覧」(1917年4月)より:
四月十三日ヨリ十七日ニ至ル颱風 此颱風ハ十三日石垣島ノ南方海上ニ顯レ,北東ニ進ミテ東海ニ入リ,十五日對馬海峽ヲ經由シ,十六日日本海ヲ通過シテ北海道ヲ横斷シ,十七日オホツク海ニ去ル,・・・・
同じく「気象要覧」(1917年4月)より:
四月十四日ヨリ十七日ニ至ル颱風 十四日沖繩島ノ東方海上ニ顯レタル颱風ハ北北東ニ進行シ,十六日遠州灘ニ到リテ北東ニ轉向シ,遂ニ房總半島ヲ横斷シ,十七日太平洋中ニ入ル,・・・・
というわけで,1917年4月16日,颱風が日本に上陸しました。これは観測史上最も早い上陸です。しかも記録上は同じ日に2つ上陸したことになっています。
公式文書に載っているので,今の基準で考えれば云々という議論は意味がありません(少なくとも私的には)。
「気象要覧」の巻末に載っている進路図は次のとおりです。
「気象要覧」にはこの2つの颱風による被害はとくに記述されていません。新聞を見てみると,16日付東京朝日新聞に次のような記事があります。
づぶ濡のお花見
上野飛鳥山名残りの賑ひ
◇彰義隊の前で慘めな稚兒行列
◇雨にも怯まず大變な假裝行列昨日の日曜は職人達の休日とかちあひ花もまたこの日を外しては來年まで見られぬといふ上野飛鳥山の名殘りのお花見は如何にと朝來生憎にも降り出した春雨を衝いて・・・
なお,4月28日にこの月3つめの颱風が上陸しています。
浦安ねずみ園,またの名を浦安ディズニーランド,別名東京ディズニーランドが開園したのは1983年4月15日でした。
開園当日の(地上)天気図を見ると,関東地方は日本海西部にある低気圧からのびる温暖前線の北側にあたっており,朝から雨でした。
あいにくの雨模様にもかかわらず,開園を待ちわびた人たちが早朝から列を作って並ぶ中で,午前八時過ぎからワールドバザール内でオープンセレモニーが行われた。・・・・・・午前九時に待ち受けた三千人の入場者が一斉に目指すアトラクションへ繰り出した。
(16日付千葉日報朝刊)
入場数は11時で12000人あまりと雨で出足は鈍かったようですが,1日では3万人に達し,まずは順調な滑り出しだったということです。
今年は開園30周年で,なにかイベントをやっているようです。
あれだけの入場者がいながら30年も大きな事故がなく続いているのはかなりすごいことだと思います。
とくに一昨年の3.11のときの神対応はもはや伝説となっています。
一方で,人気スポットの宿命か,都市伝説はいろいろあります。スペース・マウンテンとかいう絶叫マシンのコース脇には位牌があるとか,子どもの何人かは誘拐されているとか……。
こういった根拠薄弱で荒唐無稽なものは別として,次の都市伝説はリアルです。もっともコワいかもしれません。そしてかなりの部分真実が含まれています。
浦安ねずみ園を訪れたカップルは別れる。
“初デートで浦安ねずみ園を訪れたカップルは別れる”というバリエーションもあります。
かなり多くのカップルがデートで訪れるでしょうから,その中の何組かが別れてもまったく不思議はありません。
それに,スタッフ経験者に聞いた話では,園内でケンカをしているカップルがけっこう目につくんだとか。時間待ちが多かったりするので,とくにつき合いはじめてからの期間が短いカップルだと,今まで見たことのない相手のイヤなところが現われたりするのかもしれません。
秩父には何回か来ていますが,よりによって真夏か真冬にしか来たことがなく,春に来たのははじめてです。
秩父の春といえば芝桜。というわけで,芝桜の丘に行ってきました。
まだちょっと早いのかもしれませんが,なかなかきれいでした。
天気がよかったので,武甲山もよく見えました。
ここまで来たのだから,姿の池にも寄ってみました。
姿の池は火曜サスペンス劇場監察医室生亜季子シリーズ第10作「顔のない白骨死体」で,顔のない白骨死体が発見された場所だと思われます。
ちなみに,姿の池にはなにやら気味の悪いいいつたえのようなもがあるそうです。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1263710552
通りがかりの女性を生け贄にするあたり,権現堂桜堤に残るいいつたえに似ています。権現堂桜堤については当ブログの権現堂桜堤巡礼母娘殺人事件をご覧ください。
今週から春の福島競馬が開幕します。
福島競馬は一昨年は震災の影響で……というより東京電力がばらまいた放射能によって開催できず,夏から冬にかけて徹底的に除染をして,昨年の春に開催にこぎつけました。そのときから開催期間中の放射線量を公表しています。ただし,測定は2週間に1回,掲載してあるページはものすごくわかりにくいところです。それでも今年は階層が1つ上がって少しはわかりやすくなってはいます。
次が公表された値です(単位はμSv/h)。
| 測定日 | スタンド内平均 | 馬場内広場平均 | 屋外観覧席馬場柵前平均 |
|---|---|---|---|
| 2012/03/29 | 0.08 | 0.24 | 0.29 |
| 2012/04/12 | 0.08 | 0.25 | 0.26 |
| 2012/04/26 | 0.08 | 0.23 | 0.25 |
| 2012/06/06 | 0.08 | 0.22 | 0.24 |
| 2012/06/21 | 0.08 | 0.22 | 0.25 |
| 2012/07/04 | 0.08 | 0.21 | 0.23 |
| 2012/10/24 | 0.07 | 0.17 | 0.16 |
| 2012/11/08 | 0.07 | 0.20 | 0.17 |
| 2013/03/28 | 0.07 | 0.17 | 0.15 |
| 2013/06/20 | 0.07 | 0.16 | 0.14 |
なお,コピペミスがないとも限りません。
JRAの公式サイトから福島競馬場内の環境放射線量の掲載されているページへのリンクがなくなっています。直リンでも飛べないので,ページ自体が削除されたようです。
どこからか圧力でもかかったのでしょうか?
夏の開催がはじまったら復活するのでしょうか?
JRAの公式サイトに福島競馬場内の環境放射線量の掲載されているページが復活しました。上の表にその値を追加しました。
前回のパターンからすると,各開催前に1回しか測定しなくなったのかもしれません。
爆弾低気圧というのは簡単にいえば“1時間に1hPa以上中心気圧が下がる低気圧”ですが,通常は緯度による効果を考えて
緯度をφ度とするとき,中心気圧が24時間に 24×sinφ/sin60°hPa 以上下がる低気圧を爆弾低気圧とよぶ。
とすることが多いです。1978年ごろから使われはじめたbombの訳語です。
国内で爆弾低気圧が使われはじめたのは,今はなき「気象」の1990年5月号に掲載された小倉義光先生の「冬の海上の「爆弾」低気圧」という解説文が最初だとしている人が多いようですが(例えば,爆弾低気圧 – チーム森田の“天気で斬る!” – Yahoo!ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/61953564.html),その7年も前,1983年12月23日付朝日新聞に掲載された倉嶋厚氏のエッセイ「お天気衛星」のタイトルが「爆弾低気圧」でした。
1983年12月23日付朝日新聞夕刊掲載の倉嶋厚氏の「お天気衛星」(毎週金曜掲載)のこの回のタイトルが「爆弾低気圧」,そして本文に「米国の気象学会の雑誌には,中心気圧が一日に二四ミリバール以上も下がる低気圧を“爆弾”と名付け,その性質を述べた論文が載っている」とあります(続く)
— Yagi Kei (@yagikei) 2013, 2月 19
ところで,今年の1月から爆弾低気圧の使用をやめ,猛烈低気圧という妙なことばを使うようになった新聞があります(爆弾低気圧は“禁止語”ですか。 : COME ON ギモン:社会 : Biz活 : ジョブサーチ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qanational/20130219-OYT8T00672.htm)。
猛烈はとくに新しいことばではなく,気象庁用語ですでに使われています。
猛烈な雨……80mm/h以上の雨
猛烈な風……風速がおよそ30m/s以上,または最大瞬間風速が50m/s以上の風
いってみれば最高ランクへの賛辞(?)みたいなものです。
ところが,私は猛烈ということばを聞くと
こらえて生きるも 男なら
売られた喧嘩を 買うのも男~♪
という歌を思い出すんですよねえ。そうです,もーれつア太郎。
他には一世を風靡したモーレツ社員なんて,いまではバカの代名詞です。
そういうわけで猛烈=モーレツということばにはギャグ的な印象がぬぐいきれません。猛烈な台風,猛烈な雨,猛烈な風,それに加えて猛烈低気圧……,なんかなあという感じがします。
ついでに,Y新聞が爆弾低気圧を使わないとダダをこねたのは,もしかすると初出が朝日新聞だったからじゃないんですかねぇ……。
発達する低気圧に関する全般気象情報 第1号 平成25年4月4日15時00分 気象庁予報部発表 (見出し) 6日から7日にかけて低気圧が急速に発達しながら日本海を北東に進む見込 みです。西日本から北日本にかけての広い範囲で大荒れとなるおそれがあり ます。暴風や高波、短時間の激しい雨、雷や突風などに警戒してください。 (本文) 低気圧が発達しながら対馬海峡を通って6日夜には日本海西部に進む見込 みです。7日にかけてさらに発達しながら日本海を北東に進むため、西日本 から北日本にかけての広い範囲で大荒れとなるおそれがあります。 6日は西日本から東日本にかけて南寄りの風が次第に強まり、7日には北 日本でも南寄りの風が強まる見込みです。暴風となる所があるほか、広い範 囲で非常に強い風が吹くおそれがあります。暴風や高波に警戒するとともに 、交通機関に影響が出るおそれもありますので、十分注意してください。 さらに、南から暖かく湿った空気が流れこんでくるため、大気の状態が非 常に不安定となり、雷を伴った短時間の激しい雨や突風などのおそれもあり ます。 また、気温が上がり、雨も降ることから、積雪の多い地方では雪解けが進 む見込みで、洪水や土砂災害、雪崩などにも注意してください。 今後、地元気象台の発表する警報・注意報や気象情報に留意してください 。 次の「発達する低気圧に関する全般気象情報」は、5日11時頃に発表す る予定です。
06日09時の予想天気図:
07日09時の予想天気図:
中心気圧が24時間で996hPaから972hPaに下がると予想されています。立派な爆弾低気圧です。
ちなみに,この緯度では中心気圧が16hPa/24h程度下がれば爆弾低気圧になります。
先ほど枠順が決まった桜花賞,果たしてどうなるのでしょうね?