曲がり角

これからの季節恒例のあれ:

お肌のお肌の 曲がり角
三十路だ 三十路だ アラサーだ
頼もうか 頼もうよ
ドモホルンリンクルお試しセット

元歌はもちろん「たきび」(作詞:巽聖歌,作曲:渡辺茂)です。

かきねの かきねの
まがりかど
たきびだ たきびだ
おちばたき
「あたろうか」
「あたろうよ」
きたかぜ ぴいぷう
ふいている

この歌は「ラジオ少国民」1941年12月号に掲載され,同年12月9~11日に「幼児の時間・うたのおけいこ」というラジオ番組で放送される予定でした。

ところが,2日間放送したところで軍から,たき火は敵機のかっこうの目標になるし,落ち葉といえども風呂焚きくらいには使える大事な資源だ!! こんな歌歌わせるんじゃねえ(#`Д´)ノゴルァァァァァ!!,という命令が出て中止になりました。

なんと,開戦早々制空権や資源の確保も危ういような戦争をおっぱじめたわけですよ。

それはともかくとして,敗戦後しばらくするとこの歌は見直され,小学校の音楽の教科書にも載るようになりました。

ところが今度は消防庁からクレームが。町角でのたき火は危険――という訳です。それ以来,教科書掲載時の挿絵には火消し用のバケツが描かれるようになったそうです。

火消し用のバケツを用意するのも大切かもしれませんが,そもそも北風がぴいぷう吹いているときのたき火はやめたほうがよろしいのではないでしょうか。

参考文献: 池田 小百合, 内田 正泰. 童謡・唱歌 風だより. 春陽堂書店, 2004.

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山に初雪降るころに

「小さな日記」という歌があります。1968年にフォー・セインツというフォークグループが出した,いかにもフォークのはしりという感じのするきれいな曲です。1970年代にはやり出すいわゆるニューミュージックのわけのわからなさや,同じく1970年代に忽然と現われて消えた四畳半フォークの貧乏くささがありません。どうでもいいですけど,四畳半フォークの代表とされるかぐや姫の「神田川」の舞台は三畳ひと間の小さな下宿で,四畳半の広さすらないのは皮肉でしょうか。

さて,「小さな日記」の3番――:

山に初雪ふる頃に
帰らぬ人となった彼
二度と笑わぬ彼の顔
二度と聞えぬ彼の声

彼はどうして死んだのでしょう?

詞では「山に初雪ふる頃に」つまり季節的には広い意味でちょうど今ごろ,「帰らぬ人となった彼」とあるだけで,山で死んだとは書いてありません。“交通戦争”真っ盛りの当時のこと,そこの交差点で飲酒運転の車に轢かれたのかも知れないし,通り魔に襲われたのかもしれません。

でも,ふつうに考えれば,山に行って帰ってこなかったのでしょう。いわゆる無言の帰宅というやつ。おそらく“雪”で滑って転落死したか,天気の急変を読めずに軽装で行って凍死したかということなのでしょう。いずれにしても無謀登山によるパンパカということになります。だから彼とのことは思い出したくもない過去なのかも知れません。

ちなみに,この曲を歌っていたフォー・セインツはのちにフォー・クローバーズという名前で「冬物語」を歌うことになります。同名のドラマ「冬物語」の主題歌ですが,「冬物語」をパクってつくられたのがあのキムチの悪臭漂う腐ったドラマ「冬のソナタ」です。

そののち,フォー・セインツのメンバーのひとり荒木生徳は仮面ライダーストロンガーに変身して「天が呼ぶ,地が呼ぶ,風が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ!」と叫んで日本の平和を守り,さらには津上明と名乗って特命捜査課の刑事となり,猛毒の炭疽菌のはいった風船を車に載せ,車ごとコンクリート壁に激突して爆発炎上させるという壮絶な殉職を遂げることになります。

ついでに「小さな日記」と双璧をなすパンパカソング:

もともとはエイトマン……というよりホステス殺しで有名な克美しげるが歌った歌ですが,なんかひとりで盛り上がっている感じです。ダークダックス向きだと思います。

実際に起こったパンパカをもとにしたという話を聞いたので以前調べたことがありますが,登山にはもともとなんの興味もないことに加えてパンパカが多すぎるため,ペンディング状態になっています。

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