29年前の今日,1978年3月15日,テレビ朝日「水曜スペシャル」の「20世紀の奇跡を見た!!ミンダナオ島人跡未踏の密林に石器民族は1000年前の姿そのままに存在した!」で川口探検隊が鮮烈なデビューを飾りました。
川口探検隊は,尻尾から落ちてくるヘビや,動かないサソリ,無人島にいる人食いトラなどの敵と戦ったり,隊長自ら手をピラニアに噛まれたりしながら,タイヤの跡のある未開の密林やジャングル(同じや~)を半袖シャツで踏破したり,照明さんとカメラマンを先頭に洞窟やほらあな(これも同じや~)を探検したりして,常に新しい発見をして大成功をおさめて帰還したものでした。
探検は1985年11月20日放送の「珍獣王国ガラパゴス炎上!火災現場大捜査!」まで続きました。
テレビ朝日の公式サイトによると,川口探検隊シリーズは45回放送されたことになっています。2回に分けて放送した探検があるので,探検は44回ということになります。全部かどうかはわかりませんが,DVDも出ています。
川口探検隊をヤラセなどといってはいけません。見るほうもああいうものだということをわかった上で見ていたのです。
ああいうものだという気分にさせたのは,なんといっても田中信夫さんのナレーションの功績が大です。
NHKが1992年に放送したドキュメンタリー番組「奥ヒマラヤ禁断の王国・ムスタン」でヤラセが発覚したことがありますが,もしナレーターにこの人を起用していればそんな問題も起こらなかったのではと思います。さらにタイトルを「ヒマラヤの奥に禁断の王国は実在した!!」とかにすれば完ペキだったかもしれません。もちろん川口探検隊を派遣すればいうことなしだったのですが,存念ながらそのころすでに川口浩隊長は故人となっていました。