今宵はきれいな七日月夜。
というわけで,今日は旧暦の七月七日,実は本当の七夕です。
七夕は7月7日といっても本来は旧暦の七月七日の行事です。それをそのまま今の暦に当てはめるのには無理があります。
1月遅らせたほうが旧暦に近いということもあり,七夕やお盆は月遅れで行なわれたりもするわけですが,実は月遅れにも欠陥があります。本来,七夕は半月(またはそれに近い月),お盆は満月(またはそれに近い月)であるはずなのに,月遅れにしてもこれは解消されません。
そこで考え出されたのが次のような七夕の定義です。
二十四節気の処暑よりも前で,処暑に最も近い朔(=新月)の時刻を含む日(日本時間)を基準にして,その日から数えて7日目を七夕とする
旧暦を使えばもっと簡単じゃないか……と思う人がいるかもしれませんが,旧暦(=太陰太陽暦)といっても実はひとつではなく,複数の太陰太陽暦が存在するので,ある意味で混乱のもとになります。
ちなみに,今日はその伝統的七夕でもあります。伝統的七夕はなるべく旧暦の七夕に一致するように決めてあるので当然といえば当然ですが。
それにしても,今ごろ七夕といわれてもねえ……。