“花の名前”という台風

台風9号Fitowが接近中です。

Fitowはミクロネシアが提案した名前で,“花の名前”ということです。何の花かは知りません。

先代のFitowは2001年8月31日06時にトンキン湾で発生し同日15時にはただの熱帯低気圧に変わってしまったという,寿命がたった9時間だけのそれこそ花のように儚い台風だったのですが,今回の2代目Fitowは日本に上陸する可能性が高く,もしかすると首都圏直撃というとんだアダ花になるウワサも……。

ちなみに,台風の寿命の最短記録は1974年の29号の3時間ですが,実はあるからくりによって寿命0時間の台風の記録があります。詳細は気が向いたときに(笑)

100mm/hの雨ってどんな雨?

一昨年の今夜(要するに2005年9月4日の夜),東京,埼玉,神奈川でところによっては100mm/hを超える猛烈な雨が降りました。実測値では,杉並区下井草(杉並区観測)で4日21時50分までの1時間に112mm,三鷹市長久保(東京都観測)で4日22時20分までの1時間に105mmなどが観測されています。

σ(^^;)は90mm/hの雨なら実地体験がありますし,実験装置では200mm/hまで経験がありますが,実験装置の200mm/hより実際の90mm/hのほうが迫力がありました。

よく“滝のような雨”とか“バケツをひっくり返したような雨”というたとえがありますが,わけのわからないたとえです。滝によって水の落ちかたは違うでしょうし,1時間もバケツをひっくり返し続けたら計算上1000mm/hをはるかに超えてしまい(こんな雨はもちろん観測されたことはありません。もちろんひっくり返しかたやバケツの大きさにもよります),ノアの大洪水を超えるチョ~大洪水になるのではないでしょうか(笑)

東京の従来の都市インフラ(どこでも似たようなものかも知れませんが)はだいたい50mm/hが限界です。これを超える雨が降り続くと,まず側溝が溢れます。そしてふだんはチョロチョロとしか流れていないような善福寺川妙正寺川のような小規模な河川が,信じられないくらいの速さで増水します。地表が舗装されていることもあって保水能力がなく,降った雨がそのまま流れ込むからです。これらの川から溢水するのも時間の問題です。

ところでこの日,東京ドームでB’z LIVE-GYM2005 “CIRCLE OF ROCK”がありました。この方面から来た観客は無事に帰宅できたのでしょうか……。

B’zのライブといえば,2003年9月21-22日には台風15号が接近する中,浜松でB’z LIVE-GYM The Final Pleasure “IT’S SHOWTIME!!”が行なわれていたり,渋谷の地下街が浸水した1999年8月29日には横浜国際競技場で大雨の中,ライブが行なわれていたり……。

また,2000年8月9日には,千葉マリンスタジアムでのライブが雷雨のため2曲だか5曲だかを残して打ち切りになりました。このときメンバーのひとりが「埋め合わせは必ずするから……」といったらしいですが,埋め合わせなるものが実際に行なわれたかどうかは寡聞にして知りません。

そういえば,直接関係ないですが,毎年のように騒音問題を起こしていたエイベックスのa-nation,最近はどうなんでしょうかねえ……。

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