1987年10月17日00時ごろ,台風19号が高知県室戸市付近に上陸しました。
台風はその後,四国の東部を北北東に進み,同日04時すぎ兵庫県明石市付近に再上陸,07時ごろに日本海に抜けました。さらに能登半島を通過後,同日18時すぎ青森・秋田県境付近に3度目の上陸,21時すぎにむつ市付近で温帯低気圧に変わりました。
この台風の影響で,広い範囲に強風が吹き,また四国,紀伊半島東部,鳥取県では大雨が降り,西日本を中心に死者9人,建物全壊24棟,同半壊・一部損壊194棟,床上浸水4670棟,床下浸水20266棟などの被害が出ました。
この年は9月まで台風の上陸がなく,前年は1つも上陸しなかったため,1985年8月31日に上陸した13号以来,約2年2か月ぶりの台風上陸となりました。
ちなみに,どこかの国で今年の9月,なりたての総理大臣が,
台風はまだ一度も本土に上陸しておりません。こんなことは過去に例がない。
などと大ウソをホザいた件については,能天気Express~新世界版~ アッソ~のウッソ~をご覧下さい。