『日本気象災害年表』によると,1888年11月20日から22日にかけて,沖縄から九州南東沖を通って四国および本州を縦断し北海道南東部沖合に達した颱風があったようです。
「東京市史稿」には
十一月二十日午前六時ヨリ廿二日午前六時ニ至ル暴風有リ。内務省報告ニ見ユ。
とあり,21日の東京での降水量として78.9mmが記録されています。
また,23日付の読売新聞に次のような記事があります。
一昨日の雨中に品川羽根田沖にサツマ薯が三拾四俵流れあるを土地の者が拾ひ得たるが多分暴風雨《あらし》に破船せしものゝ積荷ならんと云