東京に3年ぶりの大雪警報(2001年)

2001年1月27日,東京では02時25分からみぞれが降り出し,03時35分には雪に変わりました。積雪は09時に1cm,12時に6cmとなり,14時30分,東京地方に3年ぶりとなる大雪警報が発表されました。

東京の最深積雪は17時の8cmで,警報の割にはたいしたことはありませんでしたが,この雪のため東京都内では305人が病院送りとなりました。

一方,埼玉県の秩父では73年ぶりとなる53cmを観測しました。

 発達した低気圧の影響により27日は、県内各地で大雪となった。熊谷地方気象台によると、特に秩父市では積雪が57センチとなり、1月としては観測史上最高を記録するとともに年間を通しても1928年2月の58センチ以来、史上2番目の大雪となった。秩父地方の市街地では28日も一面銀世界。道路ではタイヤチェーンを着けた乗用車がスピードを落として走り、商店街では夕方になっても商店主らが雪かき作業に汗を流した。このほか、県内各地で重傷九人を含む178人のけが人が出るなど、雪による影響が相次いだ。

 「こんな大雪は生まれて初めて」と、秩父市内のコンビニエンスストアの店長(45)は店の駐車場や自動販売機の上に積もった雪を取り除くのに懸命。秩父郡吉田町の観光イチゴ園では、「イチゴ狩りのシーズンとはいえ、これだけ降っては観光客が来ないのは仕方がない」と、ビニールハウスに積もった雪を払った。
(2001年1月29日付埼玉新聞)

また,長野県の飯田と諏訪では,観測史上最深の積雪を記録しました。

 諏訪と飯田で積雪が観測史上最高となるなど、中南部で記録的な大雪となった二十七日。JRは運休が相次ぎ、中央西線では立ち往生した列車内で、夕食も届けられないまま夜を過ごす人も出た。高速道は上信越道信州中野インター以南で通行止めが続き、交通網は終日まひ。暮らしを支える物流も滞った。湿った重い雪は電線を寸断し、下伊那地方などでは広範囲で停電が起きた。雪下ろし作業中にけがをする人も各地で続出した。
(2001年1月28日信濃毎日新聞ウェブサイトより)

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