10月8日の台風上陸

どうやら10月8日に台風18号が上陸しそうな雲行きです。今のところ紀伊半島あたりかなという感じですが,四国かもしれません。まあ,ゴジラやシーゴラスと違って上陸地点そのものが重要なわけではありません。それる可能性もありますし。

ところで,10月8日に上陸した台風があったかどうかざっと調べたところ,↓が簡単に見つかりました。

1990/10/08 10時半ごろ,台風21号,和歌山県田辺市付近に上陸。これで台風が3レンチャンで紀伊半島に上陸

あまりに最近の話で,これだけではなんですので,もうひとつさがしたところ,1928年に見つかりました。ここでさがすのをやめたので,他にもあるかもしれません。

この台風は3日ごろフィリピンの東方海上に発生したと見られ,7日にラサ島の東海上を通って8日紀州灘の南方から伊豆半島の南端を通過,東京湾を横断し銚子の北を通って太平洋に出たようです。

関東地方などで風雨による被害があったようですが,大きな被害はなかったようです。

以下,当時の記録から。

6日から東京の神宮競技場では日本学生対フランスの対抗陸上競技大会が開かれていましたが,2日目の7日は大雨となり,「終日強雨に襲はれ兩軍は雨と泥にまみれて悲壯な接戰を行つた」(東京朝日)

盛岡市で行なわれていた陸軍特別大演習最後の日の8日,土砂降りの豪雨の中

車軸を流す豪雨中に 約半時間も御直立

兵士の上を氣遣はせらるあり難きお言葉

当時はアラヒトガミという超人的存在であらせられましたから,雨が降ろうと槍が降ろうと平気の平左だったことでしょう。

8日,強風雨のさなかの東京で午後から夜にかけて市内10数か所から出火,すべて漏電が原因だったようで,11月には「即位の大典」を控えていたこともあり,警視庁保安部から各社に警告が出されました。