台風が沖縄に上陸したことがある

台風は沖縄には上陸しない | 能天気Express Hyperにも書いたように,現在の気象庁用語では台風が沖縄に上陸することはありません。

そこで,今日の台風7号についても気象庁発表では次のようになります。

平成22年 台風第7号に関する情報 第26号
平成22年8月31日17時19分 気象庁予報部発表
(見出し)
台風第7号の中心は、31日17時過ぎに、沖縄本島の北部を通過しました
。
(本文)
なし。

ところが,以前は沖縄に台風が上陸したことがあります。

例えば,1966年9月2日付朝日新聞に次のようにあります。

沖縄に上陸 台風16号

【那覇支局二日発】台風16号は二日午前一時半すぎ,沖縄本島南部に上陸,進路を西から西北西に変えつつ北上を続けている。このため,沖縄本島全体は暴風雨圏にはいり,各地とも三十メートルを越《ママ》える猛烈な風が吹いている。……

台風が沖縄に上陸しないのはあくまで今の気象庁用語での話です。一般ピープルが使う分には全然問題ありません。とくに混乱を来たすこともないでしょうし。ゲリラ豪雨とかゲリラ雷雨とかのほうがよほどわけがわかりません。

新聞の見出しから(8月31日)

  • 千住出水 濁流荒川堤防を乘越す 江北村の大洪水 北豊島の慘状 赤羽方面悉く浸水 王子附近刻々増水す 焚出し八千人 (1914年 東京朝日)
  • 颱風東京を通過 昨夕太平洋上に去る幸ひに大した被害なし 二百十日も先づ無事 (1918年 東京朝日)
  • 沈没した軍艦新高の生存者たゞ一名 北海で大暴風の渦中に陥り 機関部に浸水して たゞ一人の生存者は二等水兵 (1922年 東京日日)
  • 仲良し娘の心中 (1923年 東京朝日)
  • 都内に豪雨・突風襲う 世田谷で家飛ぶ ピカデリー劇場 看板落ちけが人 江東地区また浸水 中央・京浜東北が不通 落雷や土砂くずれで 南武線も不通に (1963年 朝日)