高齢者といえば,最近は高齢者ドライバーが起こす事故が問題になっていますが,2010年の今ごろは高齢者の存在そのものが問題になっていました。
2010年8月25日の毎日新聞WEBニュースより:
東大阪市:120歳以上228人が戸籍上「生存」
100歳以上の高齢者の所在不明問題で、東大阪市では120歳以上の228人が戸籍上、「生存」している状態になっていることが市への取材で分かった。このうち最高齢者は149歳で幕末の1861(文久元)年生まれ。いずれも市に住民登録がなく、住所の履歴を示す書類もない。「戸籍上だけ存在する人」は全国に多数いるとみられている。年金や介護保険などの行政サービスは住民登録が基礎となるため、年金の不正受給などにはつながらず、人口や平均寿命などの統計とも関係しない。
100歳以上の高齢者13人の所在不明が判明した今月上旬、市が戸籍を点検し明らかになった。死亡しているとみられる高齢者の戸籍は法務局の許可を得て不定期で削除している。最近では、99年と91年に削除。戸籍を電算化した00年以降、削除はしていない。法律上、削除の義務はなく後回しになりがちという。市は「法務局と相談して削除事務を進めたい」としている。
同様の事例は他の自治体でも起きている。大阪府八尾市では戸籍上、18人が120歳を超え、最高齢は137歳だった。いずれも住民票は既に削除済みで、今後、戸籍も削除する方針。
法務省民事局によると、高齢者の戸籍削除については行政措置として、100歳以上で所在が不明な高齢者の戸籍については削除できるという取り決めがある。各自治体では110~120歳などを基準に見直し、法務局の許可を得た上で削除している。【花牟礼紀仁、曽根田和久】
そして,2010年の今日,最高齢が186歳に更新されました。
時事通信WEBニュースより:
戸籍上生存、全国で続々=山口・防府では「186歳」
全国で100歳以上の所在不明者が相次いでいる問題で26日、戸籍上は生きていることになっている高齢者の存在が全国で続々と判明した。山口県防府市は、市内に本籍地がある江戸時代の1824(文政7)年生まれで、186歳の男性が戸籍上は生存していると発表。100歳以上も861人に上った。兵庫県姫路市では、170歳の男性を含む120歳以上906人が戸籍上生存していることが明らかになった。長野県千曲市でも、162歳女性を含む100歳以上160人が戸籍上生存しているが、同市には住民登録がないため、所在は確認できないという。
川崎市では、120歳以上462人の戸籍上の生存が確認された。最高齢は159歳の女性だった。名古屋市は、147歳女性をはじめ100歳以上の高齢者1121人が戸籍上は生存していると発表した。長野市でも、158歳の男性を含め、100歳以上529人が戸籍上生存していた。
このほか、熊本市では152歳女性など120歳以上315人が、山形市では150歳男性など100歳以上610人が戸籍上は生存していることが分かった。
冒頭で書いた高齢者ドライバーの事故ですが,2人も殺した人殺しの飯塚幸三,まだ逮捕も起訴もされていませんね。ケーサツは何を考えているのでしょうね。