「漂泊の楽人」ドラマ化

前の日記と重複しますが,今日は

09/20 早朝,沼津の千本浜海岸で詐欺グループ「保全投資協会」の元社員の水死体が発見される(内田康夫『漂泊の楽人』)

のような事件が起こった日です。

この『漂泊の楽人』がドラマ化され,10月15日に月曜ゴールデンで放送されるらしいです。月曜ゴールデンだけに,ハッキリいって期待しないほうがいいでしょう。でも,金曜プレステージの岡部警部シリーズよりはマシかも知れませんけどね……。あれよりヒドい「内田康夫ミステリー」ドラマがこの世にあるとは思えませんので。

月曜ゴールデンでの「浅見光彦シリーズ」(いわゆる“沢村光彦”)の場面設定のいい加減さは↓に書いたとおりです。

『長崎殺人事件』と長崎豪雨
http://notenkiexpress.blog95.fc2.com/blog-entry-290.html

まあ,伊勢湾台風と長崎豪雨に関してはコジツケみたいなものですが,成沢久子さんの年齢に関しては???が100個くらいつきます。

『漂泊の楽人』は事件の根っこが太平洋戦争中にあり,しかも作品の発表からすでに20年経っているため,去年の9月に放送された月曜ゴールデン「佐用姫伝説殺人事件……悲劇を招く遊女の幻?叶わぬ愛を貫く女の涙が佐賀・唐津の海に消えてゆく…」の成沢久子さんの年齢と同様のおかしな設定になる可能性が十分にあります。

ところで,『漂泊の楽人』は1989年1月17日に火曜サスペンス劇場で「越後路殺人事件」として放送されたことがあります。クライマックスで,なんと,国立駅前が登場!! という意外な展開がありました。百恵ちゃんクレープで有名だった駅の脇のクレープ屋さんもチラッと映っています。

“ニューシティー銀行国立支店”はたぶん北口にある今の三菱東京UFJ銀行だったと思います。原作では「××銀行前橋支店」なんですけどね。(××は伏せ字ではなく原作でも××)

けっこうよくできたドラマだったと思いますが,ヒロインの漆原肇子役が黒木瞳というのがアレでした。そういえば,火曜サスペンス劇場浅見光彦ミステリーのヒロイン役はアレなのが多かったです。その中でσ(^^;)がもっとも腹が立ったのは「琵琶湖周航殺人歌」でした(笑) それでも「多摩湖畔殺人事件」の橋本千晶が安達祐実というのとは天地の差があります。それだけ安達祐実の橋本千晶役がヒドすぎるのですが。でも,おそらく安達祐実ってセンセの好みなんですよねえ……(-_-;) (『黄金の石橋』を参照)

記録によると,1998年7月17日に金曜エンタテイメントで「漂泊の楽人・越後・沼津殺人事件」も放送されているのですが,たぶん見たことがなくてまったくわかりません。

「ウルトラマン」に学ぶ台風

1966年の今日,「ウルトラマン」第9話「電光石火作戦」が放送されました。その冒頭は次のようなナレーション。ちなみにナレーターはまだ石坂浩二さんです。

台風13号は本日午後3時14分,伊豆半島に上陸北上中。中心付近の気圧は913mb,最大風速45m/s,暴風圏は半径50km。

上陸時刻が分刻みだったり,中心気圧の割には最大風速が弱かったり,“暴風圏”(今流でいえば暴風域のことでしょう)に至っては信じられないくらい狭かったりしますが,あくまでドラマ上の台風ですからツッコまないことにします。

それよりも,このお話,今に通じる教訓を含んでおり,“非常に強い”台風がやってくるというのに少年団の連中がキャンプを続行して孤立するハメになり,この連中の存在がウラン怪獣ガボラ退治のジャマになります。DQNの無謀な行為はいつの時代も迷惑を引き起こします。

それにしてもホシノとかいうガキ,何回見てもウザいなあ……。

なぞの転校生

とはいっても,その昔「NHK少年ドラマシリーズ」で放送されていた次元ジプシーの物語ではありません(笑)

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう

と,風の又三郎が転校してきたのが9月1日みたいです。

ただし,原作を読んでないので詳細はわかりかねます(いいかげん(笑))。

「NHK少年ドラマシリーズ」といえば,他には「未来からの挑戦」「巣立つ日まで」「けんかえれじい」なんかが面白かったですね。

SFモノでは「幕末未来人」「暁はただ銀色」「夕ばえ作戦」なんかは途中までは面白かったのですが,そろいもそろって最後がねえ……。

ちなみに,「NHK少年ドラマシリーズ」のリストを見ると,「風の又三郎」なんかも放送されています。内容はまったくおぼえていませんが(おぼえていない以前に見ていない?),NHK最後の全フィルム作品という話を聞いたような気がします。

ハリケーン学部長とハリケーン博士

CNNの次のニュースを翻訳サイトにかけてみたら……。

Hurricane Dean battered the southern coast of Jamaica with heavy rains and surf as its eye passed offshore late Sunday, apparently sparing the Caribbean island the worst of its 145 mph winds.

結果はこうなりました。

ハリケーン学部長は大雨を伴うジャマイカの南海岸を強打しました、そして、目としてのサーフは日曜日遅く沖合に終わりました、明らかに145mphの風の最悪をカリブ海の島に割いて。

なかなか含蓄のある翻訳をしてくれるものです(笑)

“ハリケーン学部長”は聞いたことがありませんが,「少年ジエット」に出てきたハリケーン博士なら知っています。12歳くらいの女の子ばかりを誘拐し……といってもロリコンオヤジというわけではなく,インマエール王国の王女さまをさがすためで,誘拐した少女たちが王女さまではないとわかると,詫び状とともに家に送り返すという律義なところもありました。ちなみに,インマエール王国の王女さま役は,のちに北極探検などで有名になる和泉雅子さんがやっていました。

そのハリケーン博士の伝家の宝刀は,「ハーリーケーーン!!」と叫びながら呼び起こす風速60m/sの風。どんな相手でも吹き倒されます。ただ,実際に60m/sの風が吹くとしてもかなり狭い範囲に限られるようで,まわりにはほとんど被害がありません。

規模からいえばハリケーン博士よりもトルネード博士のほうがふさわしく,今だったらそう名づけられるかもしれませんが,日本でトルネードということばが市民権を得たのはおそらく野茂英雄がMLBで活躍しはじめたころからで,放送当時はトルネードということばはほとんど知られていなかったと思います。

蛇足ながら,「少年ジエット」が放送されていたのは私が生まれるはるか昔です。念のためにつけ加えておきます(笑)

ハリケーンつながりで,ハリケーンパーティーについては↓をどうぞ。

http://blog.notenki.net/2007/07/post_f8ab.html

台風中継のヤラセ

民放では,レポーターがよせばいいのに風雨の中にのこのこ出ていって「ものすごい風です」とかレポートする台風中継をいまだに放送しているようですね。アホくさ。

いうまでもなく,あれは一種のヤラセです。100歩譲っても,かつて一世を風靡した「川口探検隊」(今は藤岡探検隊)のようなショーです。いずれにしてもニュースの時間に放送すべきものではありません。

マヌケレポーターのちょっとした不注意で発覚したヤラセ中継については2005年にちょっと話題になったのですが,最近その動画が出回っています。↓

YouTube – 阿部レポーターの台風中継(台風中継後スタスタ歩く)

最後の1~2秒によってそれまでの苦労が水の泡,中継そのものがヤラセだったことがバレてしまいました。

ちなみに,ギョーカイではヤラセではなくヤリというらしいです。

ググってみるとこの動画をこの前の台風4号のときの放送だとカン違いしている人がいるようですが,2005年の14号のときのものです。動画にちゃんと14号と書いてあるのにどうして間違えるんだ?

人間が風の中で立っていることのできる限界は20m/s程度といわれていますが(体験済み(笑)),これはあくまで一様な空気の流れの中での話であって,実際の風にはいわゆる風の息があるために前後左右にゆさぶられることになります。これではバランスをとるのが精一杯で,とてもレポートなどできません。まあ,それでもレポーターはせいぜいマイクしか持っていないので楽でしょうが,真っ先に洞窟にはいらなければならないカメラマンや照明さんはどうなんでしょうねえ……。

結局,何か物体が飛んできたりする危険なども考えると,限界は10m/sってところではないでしょうか。いずれにしても“台風中継”ができるということはレポートできる程度の風しか吹いていないということであり,裏を返せば風は吹いているけれどもさほどでもないということを身をもって知らせているわけです。コワいヘビがしっぽから襲ってきたり,ヘビの攻撃を避けると動かないサソリが襲ってきたりするようなものでしょう。

1965年9月18日未明,台風24号の取材のために東京・江東区方面に出動していたラジオ関東(現・ラジオ日本)の取材車が,記者やアナウンサーら6人を乗せたまま晴海埠頭から海に転落,全員死亡するという事故が起こりました。光る海面を舗装道路と見間違えたのだろうといわれていますが,全員が死亡したため真相はわかりません。ヤラセではない本当の台風中継がいかに危険なものかがわかります。

隅田川花火殺人事件

今日,隅田川花火大会昭和記念公園花火大会浦安市納涼花火大会など多くの花火大会が行なわれます。アベとかいう売国奴がよせばいいのに国会を延長した影響で参院選の投票日がずれ込み,この3つの花火大会は荒天中止になってしまっています。

今のところ,にわか雨(雷雨)のおそれがないとはいえないものの,“荒天”になりそうな雰囲気ではないので,おそらく予定どおり開催されるでしょう。

ただ,参院選に関連して次のような迷惑な候補者の出現も予想されているようです。

 参院選の選挙戦最終日の28日に東京都内で開かれる隅田川花火大会の関係者が、各陣営の動向に神経をとがらせている。今回と同じように、大会と選挙戦最終日が重なった6年前には、候補者が花火見物の客に「最後のお願い」を訴えながら交通規制区域内に侵入、大混乱となった。当日は警備員らにプラカードを持たせ、侵入しないよう要請する予定だが、「選挙妨害や参政権の侵害になりかねないので強制できない」と頭を抱えている。

 東京都や墨田区など4区が実行委員会となっている同大会は今年30回目だが、参院選の投開票日の前日に日程が組まれたのは、2001年の24回大会に続き今回が2回目。この時には政党の比例選の公認候補が選挙カーで会場付近に乗りつけ、一時、見物客を巻き込んで大渋滞を引き起こし、会場が騒然とした経緯がある。

 今大会の花火打ち上げ時間は、午後7時10分から同8時半までで、一帯には同9時半まで交通規制が敷かれる。だが、公職選挙法は最終日の午後8時まで選挙カーによる活動を認めているため、90万人超と推定される見物客を当て込んだ陣営が「最後のお願い」の場に選ばないとも限らない。(2007年7月27日19時19分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070727ic21.htm

当選しそうもない候補ほどやりそうな悪寒……。

ところで,タイトルの隅田川花火殺人事件は,1990年8月6日にTBS系「月曜ドラマスペシャル」で放送されたドラマです。サブタイトルは「15年目に甦る女の過去・母と娘を引き裂く恐ろしい秘密!」。

15年前,避難命令(避難指示?,避難勧告?)のどさくさにまぎれて人を殺してしまったことがそもそもの発端になっているんですが,何の災害なんでしょう? さすがにおぼえていません――というより,その当時はそんなことに関心をもって見てはいませんでした。1990-15=1975年には8月上旬の大雨,中~下旬の台風5号,6号などの災害がありますが,それかどうかわかりません。

もちろん実際に起こった災害とは限りません。とくに,『長崎殺人事件』と長崎豪雨にも書いたように,TBS系のこの時間帯の2時間サスペンスはこの辺の扱いがいい加減なこともありますし……。

“隅田川花火殺人事件”でググっても何もまともにヒットしないところを見ると(この記事がヒットするかも(笑)),最近は再放送されていないようですね。σ(^^;)は10年くらい前に1回だけ再放送を見たことがあります。

昨日の温泉(秘)大作戦

昨日の土曜ワイド劇場は「温泉(秘)大作戦(4) 能登半島輪島を巡る究極のズワイガニと伝統の技輪島塗の美に隠された連続殺人の謎!」。もともとは3月31日に放送が予定されていたのですが,3月25日に発生した「平成19年(2007年)能登半島地震」のために放送が延期されていました。

「温泉(秘)大作戦」シリーズはσ(^^;)の好きなシリーズのひとつです。土曜ワイド劇場の中でも最も軽いシリーズでしょう。

次のように毎回だいたいのパターンが決まっています(多少違うことはあります)。

  1. 断崖で殺人が起こる
  2. “温泉宿の仕掛け人”3人が経営を立て直す旅館に到着。情報収集のためふつうの職員として働きはじめる
  3. その旅館の重要人物(女将,社長,支配人など)が重要参考人として連行される
  4. 別の温泉に行っている元刑事の“第4の仕掛け人”が社長の指示で現地に到着し“捜査”を開始
  5. この前後に女性2人(星野さつきと桜井恵美,または星野さつきと森田梢)によるキャーッ!!(笑)
  6. 拘留されていた重要参考人が証拠不十分で戻ってくる
  7. それをキッカケに3人が身分を明かし,“建て直し作戦”開始
  8. この間いろいろあって犯人逮捕または自首。場所は断崖。犯人はいったんは自殺しようとする
  9. 慎之介の創作料理が板長に認められる
  10. 立て直しが成功し,旅館の経営が軌道に乗る
  11. ドラマの前半に伏線のあるほのぼの系エピソードの続き
  12. 社長が旅館に登場。仕掛け人に次の舞台を指示し「えー,また休みなしですかあ(;_;)??」で終了

全般的に時間軸がおかしいです。立て直し作戦を開始してすぐに,はなれに別館ができたり,館内を改築してレストランができたり……。第3作は空間軸もおかしかったですね。佐賀関から筋湯温泉まで車でいったい何時間かかるんでしょう?

今回は残念なことに桜井恵美役の星野有香さんが降板しています。かわりに登場したのが森田梢役の高樹マリアさん。高樹マリア……どこかで聞いた名前だと思ったら,元AV女優さんですねえ……(笑) あんまり“おもてなしのスペシャリスト”って感じはしないんですが,かわいいから許す(笑)

最後の社長の指示によると次回は下関が舞台ということになっていますが,そのとおりになったためしはありません。第2作別府温泉→筋湯温泉,第3作湯の川温泉→松前温泉,第4作加賀温泉郷→能登輪島温泉というように,なぜか近くの別の温泉に舞台が変わっています。とすると湯田温泉あたりかな?<なぜか行ったことがある(笑)

そういえば,ラーメン刑事シリーズも毎回最後に「次は××の○○ラーメン」といいながら,そのとおりになったことはなかったなあ……。

冷夏を予想した?!テレビドラマ

今年の夏は平年並か平年より暑い……という季節予報だったような気がしますが,昨日発表の1か月予報では,南西諸島を除き平年並みか平年より涼しい確率が高くなっています。暑いのがきらいなσ(^^;)にとってはうれしい大ハズレです。ってσ(^^;)は季節予報をはなっから信用していないのですが(笑)

さて,今から14年前の1993年は記録的な冷夏でした。きちんと予想した人はいなかったと思いますが,なんと,その冷夏を予想したテレビドラマがありました。そのドラマとは「ミスター天気予報 本日快晴!」です。

このドラマは「花王ファミリースペシャル」で1992-1993年に放送された一話完結のほのぼの系のホームドラマです(全4回)。小林稔侍さんが気象会社Japan Weather Reportの社長・上沢という設定です(ただし第4話では“キャップ”に“降格”になっている)。1993年5月23日に放送された第4話(なぜかこの回だけサブタイトルがない)で,ライバルの気象会社ワールドウェザーセンターがズバリ?!,冷夏を予想しています。

ざっとこんなストーリーです。

アパレルメーカーのHAYASEが社運を賭けて有名ブランド商品を夏に大々的に売り出すことになり,発注量を決めるためには6月中旬から8月中旬までの“正確かつ詳細な気象予報”が必要で,その提供の話がJapan Weather Reportに来ます。ところが,入札で決めるから見積もりだけでも早急に……ということで見積もりを持っていったところ,仕事はワールドウェザーセンターにすでに決まっており,ほとんど門前払いのような目に遭います。そこで知り合った下請けの縫製工場「津田縫製」の社長と意気投合,この津田社長のために夏の長期予報を出すことになります。ちなみに,津田社長役は今はなき中条静夫さんでした。

上沢さんが出した予報というのは

梅雨明けは平年よりやや早め,日照時間・降水量とも平年並,7月半ばごろから気温が上がり,暑い夏になりそう。

果たして5月の段階でこんな予報を出すのが技術的にも法律的にも可能かどうかとか,この程度で詳細な予報といえるのかどうかとかについては,ここではおいておきます。しょせんドラマですから(笑)

一方,HAYASEの依頼を受けたワールドウェザーセンターの予報はこれとは正反対。

梅雨明けは平年よりも遅く,日照時間は平年並以下,降水量も多く,天候は不順,梅雨が明けても気温は上がらず,冷夏になりそうな気配。

「冷夏になりそうな気配」とつけ加えるまでもなく,典型的な冷夏を予想しています。

しかし,この冷夏の予報は間違いでした。上沢さんにいわれて見直したところ(ワールドウェザーセンターの予報部門の責任者は上沢さんの大学の同期で親しいという設定),単純なミスが見つかり,結局暑い夏の予想に修正します。上沢さんも名誉を回復し,家を出ていた津田社長の娘も家に戻り,めでたしめでたし……となるわけです。

ドラマではめでたしめでたしで終わっていますが,その後を現実の中で考えてみるとちょっと悲惨な展開になりそうです。HAYASEは大損したでしょうし,その影響で津田縫製もどうなったか……。そして上沢さんやワールドウェザーセンターは信用をなくしたことでしょう。

第4話で終わってよかったです。かりに第5話以降が企画に上がっていたとしても,続けなくて正解でした。

このドラマ,リアルタイムで見たのはこの第4話と第1話「長崎・五島列島編」だけでした。それにもかかわらず妙に印象に残っているのは,お天気を扱ったドラマだからではなく,第1話をドイツに飛び立つ前の晩にたまたま成田のホテルで見たからだと思います。第2話,第3話が放送されたときはちょうどドイツにいたので,たとえ見たかったとしても見られなかったのでした(たしかJSTVでは放送してなかったよなあ……)。

バックスクリーン3連発のナゾ

 

AD1985/04/17 甲子園球場での阪神-巨人第2戦で,阪神のクリーンアップ,バース,掛布,岡田のバックスクリーン3連発

正確には掛布の一打はバックスクリーンからそれていましたが……。

これから書こうとしているのは野球ネタではなく,なぜかドラマネタだったりします(笑)

「ふたりっ子」第26回にこのシーンが登場します。しかし,このシーンを入れたばっかりに日付に齟齬を来すようになります。

大昔,NIFTYの「将棋&チェスフォーラム」に書いたものをそのまま引用します(ただし,整形してあります)。「ふたりっ子」を見たことがない人にはチンプンカンプンだと思いますm(_ _)m

とくに阪神タイガースファンには永久保存版(!?)の第26回です。ただし,このエピソードを入れたばかりに前後関係に少しおかしなところが生じています。

いよいよ香子の奨励会がスタートします。女ひとりということと香子の性格があいまって浮いた存在です。

対局時計が一瞬ドアップで写りますが,私の持っているものと同じものですので(笑),かなり古いものです。古いタイプのものをわざわざ倉庫から発掘したと聞きましたが,たぶんそれでしょう。

ガキ会員3人が隅のほうで「女に負けたらカッコつかんな。女に負けたヤツは丸坊主になるいうのはどうや」と話しています。その3人のうち2人は入会試験のときに香子が対戦した相手です。ひとりは墓穴を掘った「油断大敵」くん(本名は小宮),もうひとりは「負けたと言え」「諦めが肝心」の二段構えで香子を負かした車谷くんです。

香子の最初の対戦相手は「女に負けたら丸坊主や」のいいだしっぺの春山くんですが,香車に角と玉を田楽刺しにされて投了。

2人目は入会試験のときに香子を破った小宮くん。「負けたら丸坊主」がプレッシャーになってか玉と飛車の桂馬のフンドシで戦意喪失。

3人目の車谷くんもシリ金で詰まされます。

しかし,絵に描いたような決まり手の連続です。

次の例会のとき,この3人が丸坊主で登場します。よほど悔しかったのか春山くんが「野田香子対策メモ」なるものを作成して広めます。

その「野田香子対策メモ」ですが,次のような書き出しではじまります。

奨励会の淀君,唯1人の女性会員としてもてはやされている野田香子に翻弄されている我々だが,恐れることはない。彼女は要するに棒銀一本槍である。落ち着いて受ければ必ず勝機は見える。彼女の過去の(?)棋譜をもとに,その変化を含めて,対策法を伝授しよう。

このメモがどの程度有効なものかどうかわかりませんが,香子は3連敗を喫します。

そして1985年4月17日。伝説のバックスクリーン3連発です。ちなみに,実況担当はNHKの高山典久アナです。

ところで,香子が最初に参加した例会は4月15日です。香子が3連勝の結果を成績表に書き込んでいるので(正確にいうとスタンプを押しています)間違いありません。そして2回目の例会のあとバックスクリーン3連発が起こります。とすると,2回目の例会はいつだったのでしょう?

さて,一方の麗子です。ランニング,図書館を経て,海東クンへのじらし作戦が功を奏しはじめます。

そして,電話ボックス。外では土砂降りの雨が降っています。こんな雨の中呼び出す麗子も麗子ですが,誘われてのこのこと出て行く海東クンも海東クンです(笑) ちなみに,夜それらしい雨が降ったと思われるのは4月11日,12日くらいです。このときのBGMは「愛のテーマII」。海東クンのテーマといったイメージです。

ところで,この電話ボックスはどこなのでしょう? 海東クンの家の近くだと思われますが,だとすると,おそらく麗子はいったん家に帰ってからわざわざ住吉区まで出かけていったんですね,あの土砂降りの雨の中……。

ちなみに,最後に書いてある麗子が海東クンを呼び出した電話ボックス(の跡地(笑))は大阪・帝塚山の万代池にあります。詳しくは↓。
http://www.notenki.net/location/hutarikko/tezukayama.html