今日の新聞の見出しから(7月8日)

  • 女教員と兒童溺死 女教員の屍體のみ發見せるも 兒童死體は行衛不明 (1922年 河北新報)
  • 豪雨關西を襲ふ 線路崩壞して山陰線不通となる 上下の各列車全部が立往生 大混雑の下關驛 (1926年 東京朝日)
  • タニノハローモア栄冠 日本ダービー マーチスは4着に終わる (1968年 読売)
  • 競馬狂騒曲 夏の福島 あたった はずれた 指定席 なんと39倍の競争 お中元にもなる?! どうしようもない加熱 (1973年 福島民報)
  • 台風,首都圏襲う 茨城で死者 暴風雨で各地に被害 (2000年 朝日)

大あわての彦星さん

七夕の前日の雨を“洗車雨”といいます。いつだったか,確か倉嶋厚さんが何かでいったのを聞いたことがあります。『雨のことば辞典』によると,

……七夕の前日,牽牛が年に一度の逢瀬に使う牛車を洗う水が,雨となって降ると言い伝えられている。七月七日,七夕の当日に降る雨とする説もある。

ええっ,彦星さんって歩いて白鳥のつばさを渡るんじゃなかったの!!

童謡「スワンのつばさ」に

あまの川です ぎんがです
スワンがつばさを ひろげます
わたりなさい わたりなさい
つばさの橋です わたりなさい

とありますし。確かに徒歩とはどこにも書いてないけど,白鳥のつばさを牛車が渡るってかなり無理がありそうな……。

それはともかく,一昨日昨日今日と雨が降っているところを見ると,彦星さん,気合いを入れて車を洗っているに違いありません。もしかして自己車検でもやっているのか。もっとも,水の使いすぎで地球にやさしくないですけど。

でも,待った!!

今日は五月二十六日,七月七日ではありません。フライングは別にかまわないけれど,月が出ていません。明かりがない真っ暗の中,いくら早くやりたい会いたいからって大あわてで不安定なスワンのつばさを渡るなんて危ないですよ。無理をすると

二十七日午前五時ごろ,天の川の河口付近に若い男性が浮いているのを,釣りに来ていた南斗六星さん(年齢不明)が発見した。男性はすでに死亡していたが,所持品などから彦星さんと判明した。

なんて新聞記事に……。

事故2倍保障で織姫さんには保険金がどっさり……。

今日の新聞の見出しから(7月7日)

  • 都心で赤トンボ乱舞 異常低温,秋と勘違い? おや もう 夏はこないの (1976年 朝日)
  • 龍神村でひょう被害「こんなの生まれて初めて」 野菜の葉に大きな穴 強い雷でテレビに影響 (2000年 紀伊民報)
  • 夏本番,滝で涼満喫 6日の県内の最高気温が30度超え 滝で涼求める人でにぎわう (2002年 富山新聞)
  • 路面電車でスピード違反,都電荒川線の運転士停職処分に (2004年 朝日)
  • やっぱり女子高生の方が…小学校教師がのぞき見 (2008年 スポニチ)

ゲリラ豪雨ってどういう雨?

いったいゲリラ豪雨ってなんなんでしょう? 説明してほしいのはこっちのほうです(笑)

昨日から今日にかけてやたらゲリラ豪雨ということばがいやでも目にはいってきますが,ことばがひとり歩きしている感じがします。

ゲリラ豪雨が新聞ではじめて使われたのは,私が調べた限りでは1969年8月10日の読売新聞です。以前,当ブログのえっ?新語・流行語大賞トップ10にゲリラ豪雨!? | 能天気Express Hyperに1969年8月12日の朝日新聞と書きましたが,調査が進み(?!),2日ばかりさかのぼっています。もしかするともっと古い使用例があるかもしれません。

この8月10日の読売新聞には次のようにあります。

……さらに,始末が悪いことに,この集中豪雨は,いつごろ,どこで,どれくらいの雨が降るか全く見当がつかないこと。つまり,前線のどの部分が活発化しているかがつかめないわけで,気象庁の予報官も「前線付近は十分な警戒をしてくださいとしかいえません」と,すっかりお手上げ。それほど,今度の前線豪雨はゲリラ的なのだ。

今のゲリラ豪雨報道より,本質をついているような気がします。

今日の新聞の見出しから(7月6日)

  • 榛名山麓各河川の氾濫=溺死及び行方不明十四名 (1916年 東京朝日)
  • 頻々と現はれる 宮城前の發狂人 今月に入り既に五名 昨日も二名押へられる (1921年 東京朝日)
  • 阪神沿線に未聞の水地獄 豪雨に水源地決潰 神戸,濁流を冠る 市民は屋根にS・O・S 宇治川に浮ぶ老人子供 御影,蘆屋の慘状 (1938年 東京朝日)
  • 注意報もなんのその 海・山・町に日曜の人出 押すな押すな三十万人 “台風接近ですくだろう” 万国博 (1970年 朝日)
  • 授業で「死のくじ」…横浜市立中教諭が確率の説明で (2004年 読売)

今日の新聞の見出しから(7月5日)

  • 梅雨逆戻り 全國に亙つて雨降る 熊本は稀有の大雨 (1922年 東京朝日)
  • 台風北上で不安気 復旧を急ぐ豪雨被災地 客が減ると渋い顔 湘南海岸 (1970年 朝日)
  • 花火大会 川対抗で“火花”散らす (1993年 朝日)
  • プールサイドで腕立て伏せ 生徒33人やけど 大分市の中学 (2001年 西日本新聞)
  • 名誉回復,ウルトラマンコスモス再開へ (2002年 夕刊フジ)

今日の新聞の見出しから(7月4日)

  • 和歌山行終列車 土砂の爲め顛覆 二十尺の崖下に墜落 機関手即死助手重傷 乗客二十名は命拾ひ (1921年 東京朝日)
  • 西日本を直撃の気配 「台風2号」なお強烈 九州全域に強風雨襲う 東日本,今夜から影響か 沖縄に風雨荒狂う 進路の宮古島 野菜ほぼ全滅 (1970年 朝日)

今日の新聞の見出しから(7月3日)

  • 板橋の競馬延期 (1908年 読売)
  • 丙午の姉に同情して心中す 小田原の旅館に泊つて大阪から来た姉妹が (1926年 東京朝日)
  • ケイト,海上で消滅 強風特報解除さる (1951年 朝日)
  • 竜巻で小学校倒壊 茨城 児童80人下敷き 2人死に28人重軽傷 (1962年 毎日)
  • カラ梅雨,トンボの楽園干上がる 荒川・旭電化跡地の池 (1990年 朝日)

今日の新聞の見出しから(7月2日)

  • 梅雨明けから發生する 軍隊の夏の病氣 一番恐しいのは日射病 脚氣は入營すると却て癒る 行軍及び演習の時の鍛錬法=近衛師團福地一等軍醫の談 (1918年 東京朝日)
  • 梅雨は打切り 低氣壓に押しのけられて 七月初めの梅雨明けは之れで四度目 稲作に心配はない (1922年 東京朝日)
  • 台風,四國を縦断 九州,中國にも被害 宮崎縣の死傷廿名 (1951年 毎日)
  • 集団下校中の列にドロの山 小学生一人死ぬ 千葉県長柄町 急いだ近道がアダ (1970年 朝日)
  • おく手台風1号 1月近くも記録を更新 (1973年 朝日)

発生しない台風2号,遅い記録更新中!?

03月24日21時に台風1号が発生してから,台風2号がいまだ発生しません。そこで気象庁のベストトラックデータを使って遊んで調べてみました。

史上もっとも遅く2号が発生したのは1998年08月03日09時です。この年は1号発生も史上もっとも遅く,07月09日でした。

史上2番目に遅かったのは1975年07月28日,以下3番目1983年07月11日,4番目1973年07月06日,5番目1970年06月29日ですから,今年の遅さは今のところ史上第5位です。

次に1号と2号の発生間隔を見てみましょう。

もっとも長かったのは1975年の186.5日,2番目は1972年の145.25日,以下3番目1988年の143.25日,……と見ていくと,今年は現時点で1号発生からすでに98.5日が経過していますから,1978年の98.5日を上回り,第8位にランクインしてきました。第7位1993年の100.25日を追い抜くのも時間の問題?!