寒四郎と寒九

去年の冬を例に挙げるまでもなく,なかなか当たらないのが長期予報です。統計の取りかたによりますが的中率は30%台といわれています。

一方で,とくに夏季の天候をできるだけ早い時期に知りたいという需要は昔からありました。その結果として編み出されたのが昔流の“長期予報”です。しかし根拠があるわけではないので,一種の占いです。「寒四郎」と「寒九」も,ある特定の日の天気をもとにした昔流の“長期予報”です。

寒の入り(=小寒)から数えて4日目は「寒四郎」とよばれます。麦作の厄日とされており,この日の天候によって収穫が影響されるといわれていました。この日が晴れだと豊作だが,雨や雪だと凶作になるということのようです。ただ,いろんなバリエーションがあり,「彼岸(ひがん)太郎,八専(はつせん)次郎,土用(どよう)三郎,寒(かん)四郎」と十把(四把?)ひとからげでよばれることが多いようです。

「彼岸」はこの中ではいちばん有名で,春分・秋分を中日とする7日間(ただしここでは春のほう)です。

「八専」は暦の本によると,“日の干支で壬子から癸亥までの12日間のうち,五行の同気が重なる日”で,60日ごとにあらわれますが,ここでは時期から考えて3月ごろのことで,今年は03/19から03/30のうち,03/20,03/23,03/25,03/29を除く8日です。

「土用」はもちろんここでは夏の土用ではなくいわゆる冬土用で,今年は01/17から02/03までです。

以上から,この“長期予報”を今年にあてはめると,01/09,01/19,03/21,03/18の天気で今年の豊作,凶作が決まるということです。

ただ,「彼岸太郎,八専次郎,土用三郎,寒四郎」はその年の作柄の“長期予報”ではなく,それぞれ彼岸,八専,(冬)土用,寒の間の天気を占うとする地方もあり,そうなると“長期予報”というよりは“週間予報”に近い感じです。

また,寒の入りから9日目は「寒九」とよぱれます。この日は寒四郎とは逆で,この日の雨は「寒九の雨」とよばれ,豊作の兆しとされていました。

ところで,「北風小僧の寒太郎」でおなじみの“寒太郎”は,寒四郎や寒九と同じようなものだとすれば寒の入りから数えて1日目,要するに数えるまでもなく小寒のことですが,この日の天気から占う“長期予報”はとくにないようです。

ただ,作詞者に意図があったかどうかはともかく,この歌は寒太郎=小寒から暦の上の寒がはじまるということを擬人的によく表わしている歌だと思います。「みんなのうた」では堺正章さんが歌っていましたが,田中星司さんの歌のほうがσ(^^;)は好きでした。

先ほどの地震

気象庁 9日13時27分発表
発震時刻:
 1月9日13時18分
震源:
 茨城県南部
 北緯36.1度
 東経139.8度
 深さ80km
規模:
 M4.3
各地域の震度
 震度3
  埼玉県北部
  東京都23区
 震度2
  茨城県北部
  茨城県南部
  栃木県南部
  群馬県北部
  群馬県南部
  埼玉県南部
  埼玉県秩父
  東京都多摩東部
  東京都多摩西部
  神奈川県東部
  神奈川県西部
  山梨県東部・富士五湖
 震度1
  福島県中通り
  栃木県北部
  千葉県北東部
  千葉県北西部
  千葉県南部
  伊豆大島
  山梨県中・西部
  長野県中部
  静岡県伊豆
  静岡県東部
各市町村の震度
 震度3
  行田市
  久喜市
  大利根町
  東京杉並区
この地震による津波の心配はありません。
震度を訂正する。

震度2以下の市町村は省略しました。

両国死す!

この時期,夜のテレビ番組はNHKを除けば見たくもないようなバラエティー番組ばかりですが,
以前は通常番組が放送されたこともありました。

例えば,月曜日19時の番組「ワイルド7」は,
1973年1月1日月曜日19時から通常どおり放送されています。しかもそのサブタイトルが正月早々
両国死す!」(笑)

ワイルド7」は1週間前の12月25日のクリスマスにももちろん放送されています。サブタイトルは「悪魔のライダー」。
街頭募金中のあるキリスト教のグループ(しかも実在の団体名のたすきをかけている)
を元モトクロスチャンピオンのライダーがライフルで乱射するというおよそクリスマスにはふさわしくない内容でした。しかも,
教会がアジトだったり……。ちなみに,この悪魔のライダーは200人以上を射殺したことになっています。

ワイルド7」の主題歌は「ワイルドセブン」で,σ(^^;)の好きな歌なんですが,なぜかカラオケになくて残念です。
どこかで拾ったMIDIファイルをコンバートして着信メロディーにしていたりします(笑) 「ワイルド7」のエンディングテーマは
「つむじかぜ」。これからすると,「ワイルド7」はまんざらお天気に無関係ではありません(笑)