東京に53年ぶりの大雪(1936年)

1936年2月4日,昼すぎから降りはじめた雪はずんずん積もり,最深積雪31.5cmを記録しました。これは当時としては1883年2月8日の46cmに次ぐ歴代2位の記録です(現在では歴代5位)。

もちろん当時から雪に弱い東京のこと,夕方までなんとか運転していた省線は,20時過ぎに変電所で故障が起こり,山手線,中央線,京浜線が22時すぎに全線不通となる空前の事態になりました。市電はすでに17時半ごろには運転不能となっており,バスも円タクもほとんど停止していたため,各駅には夜半過ぎても黒山の人だかり。

こうした帰宅難民の一部は映画館に流れ込み,映画館は難民収容所と化しました。

ちなみにこの積雪記録は19日後に塗り替えられることになります。そしてあの事件が起こります。詳しくは雪が降る前の二・ニ六事件 | 能天気Express 2013をご覧下さい。