1991年2月14日から17日にかけて,二ツ玉低気圧が日本列島付近を通過しました。このため近畿から北海道にかけての広い範囲が強風と大雨になり,とくに船舶の遭難が多発,死・不明26,家屋損壊178,浸水54,船舶被害316などの被害がありました。
二見浦では夫婦岩の大しめ縄が5本とも切れました。
三陸沖で猛烈に発達した低気圧の影響で,東海地方は十六日,強風が吹き荒れ,三重県の尾鷲で最大瞬間風速三十二・七メートルを記録したのを最高に,愛知県の伊良湖で二十五・二メートル,名古屋で二十二・五メートルを観測した。
このため,東海道新幹線は昼から夕方にかけて徐行運転を行い,名古屋駅で上下五十九本に五分前後の遅れが出た。三重県二見町の二見浦では,夫婦岩の大しめ縄が五本とも強風で切れた。
(1991.02.17読売新聞中部朝刊)