今度の日曜日(22日),フェブラリーS(GⅠ)が行なわれます。出走を予定していたダイワスカーレットが回避どころか引退までしてしまうのは残念ですが(まあ,あの厩舎だから……),カネヒキリのGⅠ8勝なるかとか,いくつかの注目点があるレースです。
フェブラリーSというと,2002年のアグネスデジタルも印象深いですが,お天気屋の立場からすればなんといっても1996年のホクトベガでしょう。
この年のフェブラリーSは2月17日(土)に行なわれました。当時はGⅡで,GⅠへの昇格は翌年からです。
この日はずうっと雪が降っていました。冷たい北東の風のため気温は上がらず,真冬より寒い中でのレースでした。いまビデオで見てもいかにも寒そうです。府中のアメダスの最高気温は08時の0.9℃,レースが行なわれたころの気温は-0.2~-0.4℃でした。
------------------------------------------------------------------------------ 1996年 2月17日(土) 2回東京7日 天候: 雪 馬場状態: 良 11R 第13回フェブラリーS 4歳以上・オープン・G2(別定) (混)(指定) ダート 1600m 15頭立 ------------------------------------------------------------------------------ 着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎 ------------------------------------------------------------------------------ 1 3 5 ホクトベガ 牝 7 横山典弘 57 1.36.5 37.0 3 492 (美)中野隆良 2 3 4 アイオーユー 牝 7 小野次郎 55 1.37.1 36.7 9 480 (美)高松邦男 3 7 13 $スギノガイセンモン 牡 6 岡部幸雄 57 1.37.3 36.6 6 458 (美)伊藤正徳 4 1 1 ビッグショウリ 牡 6 蛯名正義 58 1.37.5 37.4 1 492 (栗)中尾正 5 5 8 アマゾンオペラ 牡 6 石崎隆之 57 1.37.9 37.6 4 454 [地]出川巳代 6 2 3 スピードアイリス 牝 6 的場均 55 1.37.9 38.0 8 454 (栗)森秀行 7 5 9 メイショウヨシイエ 牡 6 村本善之 57 1.38.2 37.6 10 506 (栗)高橋成忠 8 8 14 ユーフォリア 牝 6 東信二 55 1.38.4 37.3 15 444 (美)谷原義明 9 4 7 ロイヤルハーバー 牡 7 小島太 57 1.38.4 37.7 12 516 (美)佐々木亜 10 4 6 リバーセキトバ 牡 7 小林淳一 57 1.38.5 37.9 14 510 (美)佐藤林次 11 6 10 アドマイヤボサツ 牡 7 芹沢純一 57 1.38.5 38.3 2 506 (栗)橋田満 12 2 2 ヒカリルーファス 牡 5 早田秀治 56 1.38.7 39.2 7 540 [地]高岩隆 13 8 15 キタサンテイオー 牡 7 大塚栄三 57 1.39.1 39.1 11 486 (美)嶋田功 14 6 11 ビワセイハ 牡 6 内山正博 57 1.39.6 39.3 5 470 (栗)浜田光正 15 7 12 ハシノタイユウ 牡 5 高橋和宏 56 1.40.8 40.4 13 460 [地]佐藤和伸 ------------------------------------------------------------------------------ LAP :12.6-10.9-11.6-12.1-12.3-11.8-12.5-12.7 通過:35.1-47.2-59.5-71.3 上り:73.0-61.4-49.3-37.0 平均:1F:12.06 / 3F:36.19 単勝 5 \460 複勝 5 \220 / 4 \660 / 13 \370 枠連 3-3 \6970 (22) 馬連 04-05 \6910 (27)
アマゾンオペラ,リバーセキトバ,アドマイヤボサツ,ハシノタイユウなどの名が時代を感じさせてくれます。
日中の雪はまだそれほどでもなかったのですが(とはいってもかなり湿った雪が降っています),夜になってから強くなり,翌18日09時の積雪は,八王子と青梅で15cm,大手町,府中,練馬で14cmを観測しました。また大島でも14cm積もり,観測史上3位の記録となりました。
この雪のため,東京競馬は順延,15,000人が参加する予定だった青梅マラソンは,30回目にして初の中止になりました。また,どんなことがあっても試合を行なうというタテマエだけは立派なラグビーの,それも日本選手権の決勝が順延になる珍事が発生,「ラグビー本日スノーサイド」と朝日新聞の見出しでお寒いギャグのネタになりました。ラグビーの日本選手権はこの2年後には1回戦がやはり雪のために順延になっていますから,どんなコンディションでも試合をやるとは二度と口にできないでしょう。
フェブラリーSが行なわれた17日には,北海道・豊浜トンネルの崩落によって押しつぶされたバスに閉じ込められた乗客の救出作業が行なわれ,また,ニューギニア近海で発生したマグニチュード8.0の地震に伴う津波警報が発表されました。それに加えての大雪で,テレビから目の離せない2日間でした。