春には花の下で ~昭和のうた~

春には花の下で」でググったらいきなりこんな動画が出てきたんですが,いったい何なんでしょう(笑)?

これから紹介しようとしている「春には花の下で」は,作詞:山川啓介,作曲:芥川也寸志,歌:五堂新太郎。1977年にワーナー・パイオニアから発売されました。

なんと,「天は我々を見放した……」で有名な映画「八甲田山」のイメージソングです。つまり上の動画とまんざら無関係ではありません。

イメージソングなので,映画のストーリーとは直接関係はありません。やるせない愛の心象を白い雪地獄に投影しているような歌です。

ただ,1番~2番はいいのですが,3番が気持ち悪いです。

おれの死ぬ日が もしも春なら
桜の下に 埋《うず》めておくれ
次の春には 花になって
おまえの髪に 落ちて行《ゆ》けるように
そっと大地に 帰って行《ゆ》こう

“もしも”つきではあるとしても,おまえに取り憑いてやるぞー!!と宣言しているようなもので,いわれたほうはたまらなく不気味だと思います。

桜の木の下に死体のまま埋まっていてくれよ……と思ってしまいます。

おそらく西行法師の有名なあの歌と梶井基次郎氏の『桜の樹の下には』へのオマージュと思われますが,ちょっとね……。しかも西行法師は反魂の秘術の使い手(?)でしたからね。

五堂新太郎さんは今ではほとんど知られていませんが,「八甲田山 オリジナル・サウンドトラック」の解説書によると,当時は「中年の新人」と話題をまいたシンガーソングライターだったそうです。ちなみに,この歌の歌手を決めるオーディジョンにはあの子門真人さんも参加したとのことです。

残念ながら歌を載せることはできないので,ここでは映画「八甲田山」の予告編を貼っておきます。「天は我々を見放した……」のシーンもあります。

なお,「八甲田山」の史実についてはこのブログでも取り上げていますので,よかったらお読みください。若干古いですが。

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西武秩父線の車窓から見た2013年1月14日の雪【再修正版】

2013年1月15日付毎日新聞より:

本州南岸で急速に発達した低気圧の影響で「成人の日」の14日、首都圏を中心に大雪となる大荒れの天候となった。いずれも初雪となった横浜市で13センチ、東京都心でも8センチの積雪を記録。首都圏のJR各線などが運休や大幅遅れで乱れたほか、首都高速の通行止めや羽田空港の欠航が相次いだ。各地でけが人も出た。国立競技場で予定されていた全国高校サッカー決勝は19日に延期となった。気象庁は路面凍結などに注意を呼びかけている。

気象庁によると、14日は最大で▽千葉市8センチ▽甲府市10センチ▽仙台市20センチ–の積雪を観測。東京都心で8センチを記録するのは06年1月以来7年ぶりだった。雪は東北南部で14日深夜まで降る見通し。風も強く、最大瞬間風速は東京・三宅島で38.6メートル、千葉県銚子市で38.5メートルを観測した。

2013年1月12日~14日の3連休,私は秩父に出かけていまして,14日の朝帰ってきました。乗ったのは西武秩父駅08時30分発飯能行きの各駅停車です。ちなみに特急のレッドアローは飯能で向きが反対になるので,めったに乗りません。

車窓から見た雪のようすを前後を含めてまとめてみました。

07時過ぎ,ホテルの窓から:

08時09分ごろ,西武秩父駅:

08時21分ごろ,西武秩父駅。発車を待っているレッドアロー:

西武秩父~横瀬間:

横瀬~芦ヶ久保間:

芦ヶ久保駅:

正丸トンネルを抜けると雪ではなく雨が降っていました。

ここから先,飯能までは雨が続きます。

飯能で副都心線直通の快速渋谷行き(当時はまだ東横線につながる前)に乗り換えたあとは混んできたこともあり写真は撮っていません。代わりに実況(?)ツイートから。

いったん地下に潜ったあと地上に出ると,そこには一面真っ白な世界が広がっていましたとさ。

※少し前に同じブログを上げましたが,Flickrの仕様で画像表示にiframeタグが使われていたため,すべてimgタグに変更して上げなおしました。どうしてこんなしょうもない仕様変更をしたんだろうね>Flickr [2014/01/13]

※もうFlickrは利用していないので,Googleフォトの画像に変更しました。[2020/01/11]

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