日曜日の梅雨入り発表

今週末か来週はじめくらいにどこかの梅雨入りが発表されそうな雲行きになってきました。

そこで,日曜日に梅雨入りの発表がなされたことがあるのか,記憶になかったのでちょっと調べてみました。とりあえずすぐに扱える2001年からのデータで見ると,意外にもありました,ありました。

2004年6月6日,関東甲信地方,東海地方,近畿地方の梅雨入りが発表されています。例えば,

梅雨の時期に関する関東甲信地方気象情報(第1号)
                                  
                 平成16年6月6日10時00分
                                  
                  気 象 庁 発表
(見出し)
 関東甲信地方は、梅雨入りしたとみられます。
(本文)
 関東甲信地方は、前線の影響で曇りや雨のところが多くなっています。
 向こう一週間も、本州の南岸に前線が停滞するため、期間を通して当地方
では曇りや雨のぐずついた天気の日が多くなる見込みです。
 このため、関東甲信地方は6月6日ごろに梅雨入りしたと見られます。
 なお、梅雨は季節現象であり、その入り・明けには、平均的に5日間程度
の「移り変わり」の期間があります。
(参考事項)
1.平年の梅雨入り:6月8日ごろ
2.昨年の梅雨入り:6月10日ごろ

他には,2006年5月14日にも沖縄地方の梅雨入りが発表されています。

このように日曜日にもちゃんと発表されていることがわかります(笑)

ちなみに,日曜日の梅雨明け発表は,例えば去年の奄美地方(07/05),九州南部(07/12),沖縄(06/28)のように,とくに珍しくはありません。

なお,ここで扱った日付はあくまで発表のあった日です。あとで修正された日付ではありません。念のため。

台風の目に体当たり

ふと思い出した,「ゴワッパー5 ゴーダム」の主題歌「行くぞ!ゴーダム」

行くぞゴーダム 発進だ

みんなの町を 守るため

地震のもとを ふみつぶせ

台風の目に 体あたり

“地震のもと”ってゴキブリの仲間なのか?
“台風の目に 体あたり”すると具体的にはどうなるのでしょう?

ちなみにこの部分,2番は

ネンドロイドを ぶっとばし

地底魔人を やっつけろ

3番は

コンビナートの 火事を消せ

火山の爆発 くいとめろ

というように,スケールがどんどん小さくなっています。現実的になっているともいえますが。

10月8日の台風上陸

どうやら10月8日に台風18号が上陸しそうな雲行きです。今のところ紀伊半島あたりかなという感じですが,四国かもしれません。まあ,ゴジラやシーゴラスと違って上陸地点そのものが重要なわけではありません。それる可能性もありますし。

ところで,10月8日に上陸した台風があったかどうかざっと調べたところ,↓が簡単に見つかりました。

1990/10/08 10時半ごろ,台風21号,和歌山県田辺市付近に上陸。これで台風が3レンチャンで紀伊半島に上陸

あまりに最近の話で,これだけではなんですので,もうひとつさがしたところ,1928年に見つかりました。ここでさがすのをやめたので,他にもあるかもしれません。

この台風は3日ごろフィリピンの東方海上に発生したと見られ,7日にラサ島の東海上を通って8日紀州灘の南方から伊豆半島の南端を通過,東京湾を横断し銚子の北を通って太平洋に出たようです。

関東地方などで風雨による被害があったようですが,大きな被害はなかったようです。

以下,当時の記録から。

6日から東京の神宮競技場では日本学生対フランスの対抗陸上競技大会が開かれていましたが,2日目の7日は大雨となり,「終日強雨に襲はれ兩軍は雨と泥にまみれて悲壯な接戰を行つた」(東京朝日)

盛岡市で行なわれていた陸軍特別大演習最後の日の8日,土砂降りの豪雨の中

車軸を流す豪雨中に 約半時間も御直立

兵士の上を氣遣はせらるあり難きお言葉

当時はアラヒトガミという超人的存在であらせられましたから,雨が降ろうと槍が降ろうと平気の平左だったことでしょう。

8日,強風雨のさなかの東京で午後から夜にかけて市内10数か所から出火,すべて漏電が原因だったようで,11月には「即位の大典」を控えていたこともあり,警視庁保安部から各社に警告が出されました。

1876年の台風上陸

今から133年前の今日9月17日,台風が本州のどこかに上陸したもようです。当時横浜に停泊中だったドイツ船ビネータが15時半ごろ最低気圧738.7mmHgを観測しています。

東京では富岡八幡境内の「大松・老桜」樹木が吹き倒され,また深川区内で家屋浸水などの被害がありました。

この台風との関係は不明ですが,長野県を流れる千曲川が増水して松節の堤防が決壊,塩崎や松代で被害があったもようです。

1876年といえば,年表を見ると10月に神風連の乱,萩の乱,秋月の乱が相次いで起こっており,明治の新政府もまだ安定していないころだったようです。私は明治以降の歴史は嫌いなので(もっといえば,安土桃山以降は嫌いです),よく知りません。

8月29日には「明治の毒婦」として有名な高橋お伝が強盗殺人容疑で逮捕されています。お伝はこの年の9月9日に死刑判決が下され,翌年1月31日に死刑が執行されました。死刑を執行したのは8代目山田浅右衛門,ということは今のような絞死刑ではなく,もちろん斬首だったようです。

雨のバカヤロー!!の8年後

西武球場での渡辺美里雨のバカヤロー!!から8年たった1997年7月26日,“中型で強い”(死語)台風9号が徳島県阿南市付近に上陸しました。台風はその後,播磨灘を通って同日21時前には岡山県備前市付近に再上陸,北西に進路を変えて中国地方を縦断,27日には山陰沖に出てほとんど停滞し,28日06時に同海域で“弱い熱帯低気圧”(死語)に変わりました。

Image from Gyazo

この台風の影響で中止イベントが相次ぎました。

まず,安室奈美恵の四大ドームツアーの皮切りとなるはずだった大阪ドーム公演(26日)。バカヤロー!!と叫ぶ間もなく中止(正確には28日に順延)になりました。バカヤローと叫びたかったのは,28日には来られないファンのほうだったでしょう。こういうときは怒りをどこにぶつけるんでしょうか?

また,大阪城ホールで予定されていたV6の「カミセン」,赤坂晃の大阪厚生年金会館公演,藤井フミヤの神戸公演,松雪泰子の初の全国ツアーの初日公演(神戸のライブハウス)なども中止(または順延)になりました。

どうでもいいけれど,赤坂晃ってどこかで見た名前だと思ったら,一昨年とっ捕まりましたね……。

変わったところでは,滋賀県で予定されていた第21回鳥人間コンテスト選手権大会も中止になりました。こちらは順延ではなく完全な中止でした。

一方,富士天神山スキー場のFUJI ROCK FESTIVAL ’97は強い風雨の中,3万人の観衆を集めて強行スタートしました。ぬかるみに足を取られてけがをした人や,体調不良を起こした人など10人以上が救急車で病院送りとなりました。

FUJI ROCK FESTIVAL ’97はこの日は続行されましたが,結局翌27日は中止になりました。その後FUJI ROCK FESTIVALは“富士”を名乗りながら富士山麓では開催されていないようです。名義詐称です。

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[2019/07/26] はてなのタグの削除など

2回続けてメーワク選挙

夏の暑い時期に総選挙とは,熱中症で何人死者が出ることか……。

実は前回もメーワク選挙でした。

2005年8月8日,ブッシュの忠犬ポチがバカのひとつおぼえの郵政民営化を狂行しようとして抵抗に合い衆議院を解散,総選挙は同月30日に公示されました。

公示前の26日,台風11号が千葉市付近に上陸しました。

 台風11号の強風の影響で、関東地方や東海地方の一部で、衆院選用のポスター掲示場の被害が相次いだ。30日の公示を前に、各選挙管理委員会は対応に追われている。

 千葉県鴨川市では、掲示場190カ所のうち、13カ所が被害を受けた。掲示場は縦約1メートル、横約2.3メートルの板で、倒れたり、傾いたりした。同市は壊れた掲示場は作り直す。同県館山市でも、「掲示場が傾いている」との通報が5カ所ほどであり、業者に157カ所すべての点検を依頼したという。

 また、静岡市によると、26日午前11時現在、掲示場10カ所の被害が確認された。職員の調査や市民からの通報でわかった。

(asahi.com 2005/08/26(Fri))

そして,選挙最中には14号があいさつに来て,6日長崎県諫早市付近に上陸しました。

 台風14号は、衆院選の選挙運動も直撃している。各陣営は六日に予定していた選挙カーでの遊説を取りやめたり、個人演説会を中止するなど、行動日程の変更を強いられている。

 各陣営では五日、選挙事務所前の大型看板を撤去したり補強するなど、台風の接近に備えた。遊説途中のつじ立ちをやめたり、夜の個人演説会を中止した候補もあった。

 最接近する六日は暴風雨が予想される。2区のある陣営は選挙カーでの遊説中止を決定。「この日の遊説地域は、もう回る機会がないので影響は大きいが、割り切ってやるしかない」と陣営関係者。

 3区の陣営は、選挙カーは暴風雨で破損の恐れがあるため、政党の宣伝カーに乗り換えて予定のコースを回る計画。個人演説会は、安全を優先しキャンセルした。

 1区のある陣営は選挙カーでの遊説中止を検討している。陣営関係者は「厳しい戦いなので、ぎりぎりまで状況を見極めて決定したい」。

[2005年09月06日09:33]大分合同新聞

今回も台風がやってこないという保証はありません。麻生と台風といえば,去年次のようなバカ発言がありました。

今年はまだ台風が一度も上陸していない。気が付いておられる方もいらっしゃるかと思いますが、台風はまだ一度も本土に上陸しておりません。こんなことは過去に例がない。4年前は9回上陸、平均3回という日本において、ゼロもしくは9回は何となく異常だなと感じていらっしゃる方も多いと思いますが、これは日本一国でやれる話ではありません。明らかに何となく我々の周りに大きな変化が起きていると感じなければおかしいところなんですが、そういった問題につきまして、この環境問題というのは、日本はサミットをやった経緯などなどを考えて、世界をリードして行けるだけの技術もあるし、そういったものもし得る立場にあるんだと思って頑張っていただければと思っております。

こんな恥さらしを首相にしたのは誰なんでしょうねえ……。

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風が吹き荒れ 屋根が飛ぶ(2004年)

2004年6月21日09時半ごろ,台風6号Dianmuが強い勢力のまま高知県室戸市付近に上陸しました。その後,「21日13時過ぎに兵庫県明石市付近に再上陸し,21日午後には京都府舞鶴市付近を通って日本海へ進み,能登半島の沿岸,佐渡沖を通って22日3時に津軽海峡の西で温帯低気圧に変わった」(気象庁「平成16年台風第6号による6月18日から22日にかけての大雨と暴風」)。

この台風は,加太海岸防波堤でのバカ3人組の“度胸試し”や静岡市高松の海岸での静岡大学モダンダンス部御一行様の“バーベキューパーティー”に加えて,やはり次の“事件”を抜きには語れません。

 二十一日午後一時十分ごろ,近江八幡市西生来町で,ホテルの屋根が台風6号の強風に吹き飛ばされ,すぐ前の国道8号を越えて,約三十メートル離れた東海道新幹線の架線上に落下,電線四本を切断した。当時,新幹線は岐阜羽島-京都間で運行を見合わせていたため,惨事にはならなかった。

JR東海がクレーン車で屋根の撤去作業を続け,午後八時十分,約七時間ぶりに運転を再開したが,列車は運休が相次ぎダイヤは混乱した。

 滋賀県警などによると,屋根は幅十メートル,長さ約四十メートルのトタン板製。ホテルは今年四月に改装オープンしたばかりで,トタン屋根は今年一月,雨漏り防止と断熱目的で従来の屋根を補強するため設置したという。

 屋根は,高さ約二十メートルの位置にあり,強風にあおられ約四十メートルまで舞い上がった。架線に落下した際,トタン板の中央部分が折れ曲がって「く」の字型になり,架線全体をまたいだ状態になった。

 ホテルの店長(五四)は「こんなことになるなんて,信じられない」と肩を落としていた。

(22日付京都新聞朝刊)

記事にはホテルとしかありませんが,いわゆるラブホテルです。屋根が飛んだときに客がいたかどうかはわかりません。

このホテル,今も営業しているようですよ。

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焼けた素肌がエルニーニョ

♪焼けた素肌が エルニーニョ
刺激的だね ハラペーニョ

って歌がありましたが(ありゃ歌だったか?),昨日発表のあった「エルニーニョ監視速報」No.201(2009年5月)によると,

  • 太平洋赤道域の海面水温は、西部と東部で正偏差が見られた。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)の水温は、太平洋赤道域のほぼ全域で正偏差だった。
  • エルニーニョ監視海域の海面水温は、今後次第に基準値より高くなると予測される。夏のうちにエルニーニョ現象が発生する可能性が高い。

だそうです。

まあ,エルニーニョ即冷夏というわけではないので,あまり期待はしないでおきましょう。

メイストーム・デー前日

1961年5月12日付読売新聞夕刊より:

五月のアラシ けさ最大風速20メートル

○…けさ出勤間ぎわの午前9時ごろから東京地方では横なぐりの強風とともにはげしいにわか雨があり,サラリーマン,BGなどがズブぬれになった。これは一昨日から記録破りのむし暑さをつづける“天候異変”とつながる現象。

○…日本海から北海道にかけて大きな低気圧があり,この谷間に向かってしめっぽい南の風が吹き込んでいるためだ。強風はけさ五時には瞬間二十・一メートルにもなる“メー・ストーム”(五月のアラシ)となった。

これが私が調べた範囲でのメイストームの新聞初出です。

以前,「メイストームが新聞に初登場したのは,σ(^^;)が調べた限りでは1961年5月29日付朝日新聞夕刊」と書きましたが(メイストーム・デー | 能天気Express~新世界版~),そのときよりも調査が進み,17日さかのぼっています。

というわけで,あす5月13日はメイストーム・デーです。

2月14日のバレンタインデーから88日目のこの日は,“八十八夜の別れ霜”のごとく,そろそろ別れ話が出てくるころ,裏を返せば別れ話を切り出すには手ごろな時期。誰が考え出したのか知りませんが,よくできていると思います。

別れを告げるにせよ告げられるにせよ,備えあれば憂いなしです(ホントか?)。明日に備えて今日のうちから準備しておきましょう。それが防災の心得です(ホントか?)。

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メイストーム・デー前日

1961年5月12日付読売新聞夕刊より:

五月のアラシ けさ最大風速20メートル

○…けさ出勤間ぎわの午前9時ごろから東京地方では横なぐりの強風とともにはげしいにわか雨があり,サラリーマン,BGなどがズブぬれになった。これは一昨日から記録破りのむし暑さをつづける“天候異変”とつながる現象。
○…日本海から北海道にかけて大きな低気圧があり,この谷間に向かってしめっぽい南の風が吹き込んでいるためだ。強風はけさ五時には瞬間二十・一メートルにもなる“メー・ストーム”(五月のアラシ)となった。

これが私が調べた範囲でのメイストームの新聞初出です。

以前,「メイストームが新聞に初登場したのは,σ(^^;)が調べた限りでは1961年5月29日付朝日新聞夕刊」と書きましたが(メイストーム・デー | 能天気Express〜新世界版〜),そのときよりも調査が進み,17日さかのぼっています。

というわけで,あす5月13日はメイストーム・デーです。

2月14日のバレンタインデーから88日目のこの日は,“八十八夜の別れ霜”のごとく,そろそろ別れ話が出てくるころ,裏を返せば別れ話を切り出すには手ごろな時期。誰が考え出したのか知りませんが,よくできていると思います。

別れを告げるにせよ告げられるにせよ,備えあれば憂いなしです(ホントか?)。明日に備えて今日のうちから準備しておきましょう。それが防災の心得です(ホントか?)。