1876年の台風上陸

今から133年前の今日9月17日,台風が本州のどこかに上陸したもようです。当時横浜に停泊中だったドイツ船ビネータが15時半ごろ最低気圧738.7mmHgを観測しています。

東京では富岡八幡境内の「大松・老桜」樹木が吹き倒され,また深川区内で家屋浸水などの被害がありました。

この台風との関係は不明ですが,長野県を流れる千曲川が増水して松節の堤防が決壊,塩崎や松代で被害があったもようです。

1876年といえば,年表を見ると10月に神風連の乱,萩の乱,秋月の乱が相次いで起こっており,明治の新政府もまだ安定していないころだったようです。私は明治以降の歴史は嫌いなので(もっといえば,安土桃山以降は嫌いです),よく知りません。

8月29日には「明治の毒婦」として有名な高橋お伝が強盗殺人容疑で逮捕されています。お伝はこの年の9月9日に死刑判決が下され,翌年1月31日に死刑が執行されました。死刑を執行したのは8代目山田浅右衛門,ということは今のような絞死刑ではなく,もちろん斬首だったようです。