今日は,“暦の上の入梅”です。暦をつかまえて今日から春だの今日から秋だの今日から冬だの……が好きなマスコミが,なぜか入梅についてはあまり暦をもちださないのは不思議です。
“暦の上の入梅”は八十八夜や半夏生など“雑節”といわれるもののひとつで,『理科年表』では“太陽が黄経80°を通過する日”としています。例年6月11日ごろが入梅になります。東日本あたりの実際の梅雨入りとあまり変わらないのは,もちろん偶然ではなく,それに近くなるように“暦の上の入梅”を決めたからでしょう。
江戸時代には,二十四節気の「芒種」のあとの最初の壬の日が入梅とされていました。この規則を今年にあてはめると6月7日が“暦の上の入梅”でした。