1960年8月11日04時すぎ,台風11号が室戸岬の西方に上陸しました。
それから約37時間後の12日17時ごろ,台風12号がほぼ同じ地点に上陸しました。
2日続けての台風上陸は比較的珍しく,1951年以降1998年までに5回しかありません。最近のことには興味がないので,1999年以降については調べていません(その気になれば調べるのは簡単ですが,その気にならない(笑))。古くは1924年7月15日に九州南部と翌16日に兵庫県南部に上陸した台風のペアがあります。
ちなみに,1960年8月の台風といえば五輪台風が有名ですが,五輪台風の参加メンバーは14号から18号までなので,残念ながら(?)この11号と12号はメンバーにはいっていません。
ついでに,五輪台風の説明に1960年8月23日09時の天気図を使った放送局があったようですが,最後のメンバー18号が台風に昇格したのは23日の15時なので,09時の時点では五輪台風は勢ぞろいしていません。
ついでのついで。とある有名なお天気キャスターの本に五輪台風の参加台風について7号,14号,15号,16号,18号と書いてあったりするのですが,もちろん間違いです。同じ本には東京五輪の開会式が10月10日になったことについてもいいかげんなことが書いてあったりします。この人,リファレンス力に問題ありですねえ。