3日ぶりに全般気象情報

本日15時55分,気象庁から大雨と雷及び突風に関する全般気象情報第1号が発表されました。全般気象情報の発表は3日ぶりです。

大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第1号
平成20年8月28日15時55分 気象庁予報部発表
(見出し)
 東日本と北日本では、南から非常に湿った空気が流れ込んで29日夜にか
けて大雨のおそれがあります。東海地方や関東地方では既に大雨となり、土
砂災害の危険性が高くなっている所もあります。土砂災害や河川の増水、は
ん濫、低地の浸水に警戒して下さい。
(本文)
[気象状況等]
 北海道から本州付近にかけて前線が停滞しています。また日本の南には動
きの遅い低気圧があって、この低気圧の東側を回り込む非常に湿った空気が
前線に向かって流れ込み、東日本や北日本で雨となっており、一部で大雨と
なっています。15時現在、愛知県の一部ではこれまでの大雨により、土砂
災害の危険性が高い状態が続いています。
 強い雨の地域は北日本にも拡大しており、東日本、北日本で29日夜にか
けて大雨となる見込みです。また大気の状態が不安定となるため、積乱雲の
発達による落雷や突風にも注意が必要です。
[雨の予想]
  
 29日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で
  東海地方、            180ミリ
  関東甲信地方、北陸地方、東北地方 150ミリ
  北海道              100ミリ
 また、29日18時までに予想される1時間の最大雨量は40ミリから6
0ミリで、局地的に80ミリの見込みです。
[防災事項]
 土砂災害、河川の増水、はん濫、低地の浸水、落雷や突風に注意、警戒し
て下さい。
[補足事項]
 地元気象台の発表する警報、注意報、気象情報に留意して下さい。
 次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、29日05時頃に発
表する予定です。


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全然深厚なる大風

1899年8月28日,台風が九州南部に上陸,その後速い速度で四国,中国地方を通り,日本海に抜けました。

この台風は,例えば“別子銅山 台風”などでググるとけっこうヒットするので,古い割にはけっこう知られているようです。良質なサイトも多く,σ(^^)がとくにつけ加えることはないでしょう。

これだけというのもアレですので,1899年9月1日付東京朝日より:

去廿八日大隅國大島の南東方より九州の南端に向て襲來せし低氣壓は同日午後二時に於ては其深度左まで大ならざるが如き觀ありしが漸時北東に進行して其中心の四國中央を縱貫するに當ては全然深厚なる大風となり午後九時多度津附近を經過せしときは實に七百二十四粍四の低度に達し同地及び其對岸岡山に於ては颶風となり多度津の風速度は一秒間五十二米即ち一間面に對する直壓力二百八十六貫に及べり爾來中心は一時間約六十哩の大速度を以て日本海に突出し廿九日午前六時には既に其所在を決するに至れり・・・・・・

風速を風圧に換算するあたり,今よりも高度な記事かも……(笑) どういう意味があったのかはわかりません。ちなみに,風圧は風速の2乗に比例し気温(絶対温度)に反比例します。

ところで,記事の中に「全然深厚なる大風となり」とあり,今流の「全然おいしい」と同じような使いかたです。今では言葉にうるさい人が文句をいいそうな“全然”の使いかたですが,当時は一般的に使われていた表現でした。

もし「全然おいしい」といって文句をいわれたら,本来の使いかたを知らんのか,このヴォケが!!!と文句をいいかえすことも可能です(笑)

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