2006年9月17日,台風13号Shanshanが長崎県佐世保市付近に上陸しました。
平成18年 台風第13号に関する情報 第99号 平成18年9月17日18時25分 気象庁予報部発表 (見出し) 台風第13号の中心は、17日18時過ぎに長崎県佐世保市付近に上陸しま した。 (本文) なし
台風13号、佐世保に上陸 西日本で死者9人
強い台風13号は九州全域を風速二五メートル以上の暴風域に巻き込み十七日午後六時すぎ、佐世保市付近に上陸、約二時間で九州の北の日本海に抜けた。本県では、南島原市で男性一人が死亡した。宮崎県延岡市では、突風で家屋が壊れるなどの被害が相次ぎ三人が死亡、JR日豊線の特急が脱線し乗客ら六人がけがをした。福岡県では、コンテナの下敷きになって男性(39)が死亡。広島市でも消防団員(50)が遺体で見つかったほか、中国新聞社の記者(27)が行方不明になった。
佐賀県では十六日に三人が死亡しており、台風による死者は計九人となった。十六日からの九州・沖縄のけが人は二百人を超えた。
宮崎県延岡市では突風で民家の窓ガラスが割れるなどの被害が続出。損壊した民家で自営業の新名敬二さん(42)が頭から血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
また、同市浜町の温室の外で倒れていた女性(84)が死亡したほか、強風で倒れたスーパー陳列棚の下敷きになった男性(77)が死亡した。同市によると、市内では百人近くのけが人が出ているという。
一方、JR日豊線南延岡駅近くでは十七日午後二時ごろ、徐行運転中だった特急にちりん9号(五両編成)が脱線し、前方の二両が横転。乗客三十二人のうち五人と運転士の計六人が軽いけがをした。延岡市消防本部によると、当時、駅付近では竜巻とみられる突風が発生していたという。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は十八日、現地に調査官を派遣する。
広島市では、十六日夜から警戒に出たまま行方不明となっていた消防団員が十七日に遺体で見つかったほか、十六日夜に災害現場の取材に出かけた中国新聞社の男性記者が行方不明となっている。一方、佐賀県内では十六日、車で通り掛かった家族が鉄砲水に巻き込まれるなどして、計三人が死亡している。
(2006/09/18(Mon) 長崎新聞)
なお,この台風による被害は,死・不明10人,重傷39人,住家全壊92棟,同半壊306棟,同一部破壊9754棟,床上浸水195棟,床下浸水941棟などでした(消防庁まとめ)。