ときどき,やれ大地震が来るとか1,“巨大”台風がやってくるとかあおり立てる週刊誌の中吊り広告が目につきます。まあ,週刊誌の科学記事なんて芸能記事と同程度のレベルですが,最近はアベさま皆さまのNHKでもそのような番組が繰り返し繰り返し放送されます。
週刊誌のヨタ記事やNHKの煽り番組に比べると,北海道新聞には予知能力があるように見えます。
まず,1954年9月26日付の北海道新聞の記事――:
青函海底トンネル 基礎的地質調査終る 掘削可能の結論
この日,まさか津軽海峡でのちに洞爺丸台風と名づけられる台風15号マリーによって世界海難史上2番目といわれる大海難事故が起こるとは……。
ついで2003年9月26日付の北海道新聞「卓上四季」――:
……自然の猛威の前に人間が非力であることを自覚しつつ,気象監視と災害の備えを万全に。洞爺丸台風が語る教訓は今なお新しい。
この日,まさか平成15年(2003年)十勝沖地震が起こるとは……。
ちなみにこの日の朝,6時30分からの「ラジオ体操」が中止になりました。おそらく津波警報が出ていたからでしょう。
そして2004年9月26日付の同じく北海道新聞「卓上四季」――:
九月二十六日は過去に三度の大災害が起きている。一九五四年の洞爺丸台風,五八年の狩野川台風,五九年の伊勢湾台風である。いつしかこの日は「大型台風の厄日」といわれるようになったそうだ……
幸か不幸か,とくに大きな災害は起こらなかったようです。
“予知能力”のタネは……かんたんです(笑)
- “地震が来る”って表現,きわめて違和感があるのですが。 ↩