沖縄で震度5弱の地震 (2010年)

2010年2月27日05時31分ごろ,沖縄本島近海の深さ約37kmを震源とするM7.21の地震が発生しました。

地震情報(震源・震度に関する情報
平成22年2月27日5時37分 気象庁発表
きょう27日05時31分ころ地震がありました。
震源地は、沖縄本島近海(北緯26.3度、東経128.2度、那覇の東5
0km付近)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)
は6.9と推定されます。
[震度3以上が観測された地域]
震度5弱  沖縄県本島中南部
震度4    鹿児島県奄美南部  沖縄県本島北部  沖縄県大東島
震度3    鹿児島県奄美北部  沖縄県久米島
[震度4以上が観測された市町村]
震度5弱  糸満市
震度4    与論町  名護市  国頭村  東村  今帰仁村  本部町  恩納村
          那覇市  宜野湾市  浦添市  読谷村  北谷町  北中城村
          中城村  西原町  豊見城市  与那原町  南風原町  座間味村
          うるま市  南城市  北大東村
津波警報等(警報あるいは注意報)を発表中です。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。
情報第1号=

震度5以上の揺れが沖縄本島で観測されたのは1911年以来99年ぶりとのことです。

この地震に伴って津波警報・津波注意報が発表されました。

津波警報・注意報
平成22年 2月27日05時33分 気象庁発表

************** 見出し ***************
津波警報を発表しました
 沖縄本島地方
これらの沿岸では、直ちに安全な場所へ避難してください
なお、これ以外に津波注意報を発表している沿岸があります

************** 本文 ****************
津波警報を発表した沿岸は次のとおりです
<津波>
 *沖縄本島地方
これらの沿岸では、直ちに安全な場所へ避難してください

津波注意報を発表した沿岸は次のとおりです
<津波注意>
 *奄美諸島・トカラ列島、大東島地方、宮古島・八重山地方

以下の沿岸(上記の*印で示した沿岸)では直ちに津波が来襲すると予想さ
れます
 沖縄本島地方、奄美諸島・トカラ列島

*************** 解説 ***************
<津波の津波警報>
高いところで2m程度の津波が予想されますので、警戒してください
<津波注意報>
高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください

asahi.com(=リンク切れ)より:

沖縄で震度5弱 世界遺産の石垣、一部崩落

2010年2月27日13時28分

 27日午前5時31分ごろ、沖縄本島近海を震源とする地震があり、沖縄県糸満市で震度5弱を観測した。気象庁によると、震源は那覇市の東約50キロ付近で震源の深さは約10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6.9と推定される。沖縄本島は比較的地震活動が少ない地域で、震度5以上の強い揺れが観測されたのは1911年以来99年ぶり。県によると、女性2人が軽傷を負った。

 また、うるま市教育委員会によると、世界遺産にも登録されている同市の勝連城(かつれんぐすく)跡の石垣の一部が崩落した。

 同庁は地震の直後に沖縄本島に津波警報、奄美諸島・トカラ列島、大東地方、宮古島・八重山地方に津波注意報を発表したが、午前6時半に警報を注意報に切り替え、午前7時に注意報をすべて解除した。同県南城市では午前6時ごろに約10センチ、南大東島では数センチの津波が観測された。

 今回の地震では、最大震度5弱以上で発表される緊急地震速報が出され、震度5弱を観測した糸満市では発表から強い揺れが到達するまでに約3秒の猶予時間があった。

 同庁によると、今回の地震は北東方向と南西方向からそれぞれ押す力がかかり水平方向に地面がずれる横ずれ断層型の地震だった。横ずれ型の地震は、上下にずれる縦ずれ型に比べて海面の変動が少ないため津波が起きにくいという。同庁の関田康雄・地震津波監視課長は記者会見で「海上での作業などに影響はないが、27日午前中は若干の海面変動が起きる可能性がある。今後1日程度は余震にも注意する必要がある」と話した。

 京都大学の梅田康弘名誉教授(地震学)によると、沖縄本島で地震が少ないのは、本島の南東にあるプレートの境目の固着が弱く地殻のひずみがたまりにくいためとの説があるという。

   ◇

 震度4以上を観測したのは次の通り。

 震度5弱=糸満市

 震度4=南城市、うるま市、豊見城市、浦添市、宜野湾市、那覇市、名護市、南風原町、与那原町、西原町、北谷町、本部町、北大東村、座間味村、中城村、北中城村、読谷村、恩納村、今帰仁村、東村、国頭村、鹿児島県与論町

 県によると、27日午前11時半現在、この地震で、ベッドから床に転落した那覇市の女性(74)と自宅で転倒した浦添市の女性(66)の計2人が病院に搬送された。いずれも腰の打撲など軽傷という。

 建物の被害は計7件あり、うるま市で民家の屋根が壊れるなどした。住宅屋上の水タンクの落下や水漏れなどのトラブルが53件、水道管破裂などの報告も61件あった。

ところで,2010年2月27日といえば,同じ日に地球の反対側で巨大地震が発生しています。

asahi.com(=リンク切れ)より:

チリでマグニチュード8.8の地震、複数の建物が崩壊

2010年2月27日19時6分

 米地質調査所(USGS)によると、南米チリ中部の都市コンセプシオン近郊で27日午前3時34分(日本時間同午後3時34分)、マグニチュード(M)8.8の強い地震が起きた。震源は、コンセプシオンの北北東約115キロの地点で深さは約35キロ。チリのバチェレ大統領は地元テレビに、少なくとも6人の死亡が確認されたと語った。震源近くは電話が通じず、被害の規模は不明。

 AP通信は、震源から約300キロ離れた首都サンティアゴでも強い揺れがあり、複数の建物が倒壊したと伝えている。停電も起きた。震源の近くでは余震が続いている。ロイター通信によると、強いものはM6.9に達した。

 太平洋津波警戒センターは、チリとペルー沿岸を対象に津波警報を、エクアドル、コロンビア、パナマなどに津波注意報を出した。同センターは、震源に近いチリのバルパライソで約1.3メートルの津波を観測。太平洋で広範な津波が起きる可能性があるとしている。

 チリでは1960年5月にM9.5の激しい地震が起き、日本に津波が到達して三陸沿岸などで死者・行方不明者が計約140人にのぼった。

 コンセプシオンは、チリ有数の商工業都市。人口約21万人(2002年国勢調査)。内陸との輸送に便利なビオビオ川の河口に近く、繊維や食品加工、製材、鉄鋼などの工場が集まる。コンセプシオン大学があり、教育・文化の中心地としても知られる。

この地震によって津波が発生し,日本でも津波警報(大津波および津波)が発表されました。にもかかわらずのんきに東京マラソンが行われたわけですが,これについては津波警報と東京マラソン (2010年) | Notenki Express 2014をご覧ください。

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  1. 速報値ではすぐ下に引用してある地震情報のようにM6.9でした。