1日に2つの台風が上陸

1966年9月25日の00時過ぎ,猛スピードで北上してきた台風26号が御前崎の西に上陸しました。そして10時過ぎ,ようすをうかがっていた(?)台風24号も高知県安芸市付近に上陸しました。1951年以降,同じ日に2つ以上の台風が上陸したのはこの日だけです。

この義姉妹台風の暴れっぷりについては本ブログの史上最凶の“三つ子” | Notenki Express 2014をご覧下さい。

上で“1951年以降”といちいち断わったのは,それ以前には1日に複数の台風が上陸したと思われる記録があるからです。σ(^^;)が確認しただけで3組ほどあります。

いきなり全部を紹介するのはもったいないので(笑),ここでは最も古いのだけ。

1902年9月28日,ひとつは08時ごろ布良付近を通過して08時20分ごろ横須賀の西に上陸,もうひとつは15時ごろ潮岬の東に上陸しました。

この2つの台風のうち横須賀の西に上陸したほうは足尾台風とよばれます。詳しくは本ブログの藤原効果と足尾台風 | Notenki Express 2014をご覧下さい。

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台風20号上陸,五輪施設に被害

1964年9月24日17時ごろ,台風20号Wildaが鹿児島県佐多岬付近に上陸しました。台風はその後,日向灘から四国・近畿地方,金沢市付近を経て日本海に出た後,東北地方を縦断,25日午後三陸沖へ抜けました。西日本から関東,東北南部にわたって死・不明56,負傷530,住家損壊71269,同浸水44751などの被害がありました。

1964年といえば東京五輪聖火リレーの真っ最中で,オリンピック気分も盛り上がりつつありました。代々木の選手村もすでに開村していました。こんなときに台風がやってきたわけです。

聖火リレーは一部区間を中止して被害を避けました。

東京では25日朝から強風が吹きました。選手村には補強工事を施したものの,正面ゲート・ビルで雨もり,1階屋上の換気塔が飛ぶ,入村受付所の大きなガラスの壁がこわれる,共同浴場のトタン屋根がはがれ,煙突が倒れ,窓ガラスが割れる,その他あちこちで屋根がわらや窓ガラスが壊れる,案内の標柱やゴミ箱がころがる,植えたばかりの木が根こそぎひっくり返る――などの小さな被害が続発しました。

カヌー会場の相模湖でも,競技用ポンツーンがひっくり返ったり,観客席のスタンドの一部が倒壊したりする被害がありました。

台風20号による災害に対して,フランス選手団から義援金が寄せられました。

ついでに,台風の影響かどうかはわかりませんが,築地で24日18時半ごろ,大渋滞で動かなくなった車のすぐ後ろの車が激しくクラクションを鳴らし,そのあげく車から降りていいがかりをつけました。後続に2人のそれぞれの同僚がいたからさあ大変,4人の殴り合いがはじまりました。バカはいつの時代にもいるものです。

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目黒競馬場と大井××

目黒競馬場ときて次に大井とくれば,万人が万人,競馬場つながり……と思うでしょう(笑)

ところが残念さにあらず,1935年9月24日付の東京朝日新聞朝刊に

目黒競馬場で大井川遊び

とあります。

府中に新・東京競馬場が開設したのは1933年11月8日。目黒競馬場が廃止になって間もなく2年になろうとしていた1935年9月は,雨が降り続いていました。

久しぶりに晴れ間の見えた23日のこと,競馬場跡地内のところによっては深さ1丈もたまった泥沼で,近所のガキどもが「大井川遊び」をしている最中,そのうちの1人が深みにはまり,それを助けようとした2人も深みに引きずり込まれました。近くで飛行機遊びをしていた人,通りすがり,郵便局員の3人によって1人は救助されましたが,2人は死亡しました。

「大井川遊び」って何かと思ったら,越すに越されぬ大井川と謳われた,大井川の川渡しゴッコらしいです。当時一般的に行なわれていた遊びかどうか知りません。今では誰もやらないでしょう。

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乃木希典の墓,台風で被害

1912年9月22日,台風が四国東部に上陸し,近畿地方を通って若狭湾から日本海にはいり,海岸沿いを北上しました。

東京では23日未明から南よりの風が吹き荒れました。

廿二日夜の降雨は翌廿三日午前一時頃に至りて暴風雨に變じ更に午前八時頃よりは雨歇みて淒じき烈風となりたるが,市中は例に依りて各所浸水を見,家屋の潰倒夥しく或は煙突倒れ塀牆壞れ,或は庭樹,道樹の裂け又倒れたるもの無數,更に街頭に立てば電線切斷して網を投じたるが如く路上に散亂し,看板飛び街燈軒燈破れて光景音響共に慘憺たるものあり・・・・(9月24日付讀賣)

この暴風雨により,9月13日に心中を遂げた乃木希典の墓が被害を受けました。

昨夜來の暴風雨の爲め青山なる乃木大將の墓所は天幕を吹き拂ひ電燈を損じ恩賜其他の御榊等打倒されたるが直に多數の人夫を役して午後二時其修繕を了れり(同)


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登校時に台風がやってきたら?

1934年9月21日の05時ごろ,台風が室戸岬付近に上陸しました。室戸台風です。室戸岬で05時10分に観測した「684粍」は驚異的なもので,当時の世界最低気圧でした。その後台風は淡路島から神戸市付近を通り,富山湾に抜けました(さらに秋田付近に再上陸して東北地方を横断,太平洋に去った)

台風の大阪接近がちょうど登校時またはその直後にあたっていたため学校での被害が多く,京阪神で293校が倒壊,生徒・教職員893人が死亡したと記録されています。

死亡した教職員の中には生徒をかばって死亡した教師たちも少なからずいたようです。なかでも6人の女の子をかばって犠牲になった豊能郡の豊津小学校の吉岡藤子訓導はその生い立ちもあって有名になり,「嗚呼吉岡藤子先生」という映画にもなりました。

教師を見たら性犯罪者と思うのが当たり前の現在ではとても考えられません。いまの教師ならほとんどがわれ先に逃げ出すでしょう。いや,こんな状況ではそもそも学校に来ないかもしれません。それはそれである意味当然の選択ですが。

ちなみに,“御真影”を救出しようとして亡くなった校長もいたそうです。当時としては当然の行為だったかもしれませんが,たかが写真のためにバカバカしい話です。亡くなったかたは気の毒でした。

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リンゴ台風のない「箱庭」なんて……

内田康夫センセの作品『箱庭』にはプロローグに1991年の台風19号,いわゆるリンゴ台風が描かれています。かなり迫力のある描写です。そして,この台風の暴風で大損害を受けた厳島神社の大鳥居付近に男の変死体が流れ着く――というのが事件のはじまりですが,これについてはリンゴ台風と箱庭 (1991年) | Notenki Express 2014をご覧下さい。

さて,つい先ほどまで金曜プレステージで箱庭が放送されていました。デキもアレでしたが(とにかくヒロインがアレではねえ……),リンゴ台風が無視されていたのはガッカリでした。もっとも,17年前の台風をそのまま取り入れると,TBS月曜ワク“沢村光彦”お得意のメチャクチャな設定になってしまいますが(例えば,『長崎殺人事件』と長崎豪雨 | Notenki Express 2014参照)。

もうひとつ。原作では東尾静江さんの夫は1993年の5年前,つまり1988年の崖崩れで死んだことになっています。これは1988年7月20~21日の豪雨によるものと思われます。

それがドラマでは,10年以上前,鉱山で働いていたときに豪雨による山崩れで死亡したことになっていました。いつの災害によるものかはもちろん不明です。

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台風14号が上陸

1954年9月18日21時ごろ,台風14号Lornaが御前崎の東方に上陸しました。その後,駿河湾に出て,伊豆半島を横切り,19日00時ごろ房総半島に再上陸しました。

気象庁は上陸が目前に迫った17日15時の中心位置を「北緯28度30分,東経135度30分」といったん発表したあと,「北緯27度50分,東経134度20分」に,距離にして約100kmも南西に訂正しました。このため予測上陸地点も大きく変更され,各地の防災担当者をあわてさせました。当時の観測体制ではいたしかたなかったところです。

ところで,14号が去ったあとの20日付朝日新聞に次のような気になる記事が。

台風,もうおしまい?
中央気象台の話 来月上旬から秋晴れ

台風十四号は十九日午後には岩手県三陸はるか東方の太平洋に去った。中央気象台の話ではいまのところグアム南方海洋上に弱い熱帯性低気圧があるだけで,どうやら今年の台風は大体出つくしたかたち。廿一日ごろから大陸の冷い大気がのび出して彼岸から今月末までは関東南部には朝晩秋雨が訪れはじめ,本格的な秋晴れは十月上旬からということだ。

“グアム南方海洋上”にある“弱い熱帯性《ママ》低気圧”がのちの洞爺丸台風です。

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台風13号が上陸

2006年9月17日,台風13号Shanshanが長崎県佐世保市付近に上陸しました。

平成18年 台風第13号に関する情報 第99号
平成18年9月17日18時25分 気象庁予報部発表
(見出し)
台風第13号の中心は、17日18時過ぎに長崎県佐世保市付近に上陸しま
した。
(本文)
なし

台風13号、佐世保に上陸 西日本で死者9人

 強い台風13号は九州全域を風速二五メートル以上の暴風域に巻き込み十七日午後六時すぎ、佐世保市付近に上陸、約二時間で九州の北の日本海に抜けた。本県では、南島原市で男性一人が死亡した。宮崎県延岡市では、突風で家屋が壊れるなどの被害が相次ぎ三人が死亡、JR日豊線の特急が脱線し乗客ら六人がけがをした。福岡県では、コンテナの下敷きになって男性(39)が死亡。広島市でも消防団員(50)が遺体で見つかったほか、中国新聞社の記者(27)が行方不明になった。

 佐賀県では十六日に三人が死亡しており、台風による死者は計九人となった。十六日からの九州・沖縄のけが人は二百人を超えた。

 宮崎県延岡市では突風で民家の窓ガラスが割れるなどの被害が続出。損壊した民家で自営業の新名敬二さん(42)が頭から血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認された。

 また、同市浜町の温室の外で倒れていた女性(84)が死亡したほか、強風で倒れたスーパー陳列棚の下敷きになった男性(77)が死亡した。同市によると、市内では百人近くのけが人が出ているという。

 一方、JR日豊線南延岡駅近くでは十七日午後二時ごろ、徐行運転中だった特急にちりん9号(五両編成)が脱線し、前方の二両が横転。乗客三十二人のうち五人と運転士の計六人が軽いけがをした。延岡市消防本部によると、当時、駅付近では竜巻とみられる突風が発生していたという。

 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は十八日、現地に調査官を派遣する。
 広島市では、十六日夜から警戒に出たまま行方不明となっていた消防団員が十七日に遺体で見つかったほか、十六日夜に災害現場の取材に出かけた中国新聞社の男性記者が行方不明となっている。

 一方、佐賀県内では十六日、車で通り掛かった家族が鉄砲水に巻き込まれるなどして、計三人が死亡している。
(2006/09/18(Mon) 長崎新聞

なお,この台風による被害は,死・不明10人,重傷39人,住家全壊92棟,同半壊306棟,同一部破壊9754棟,床上浸水195棟,床下浸水941棟などでした(消防庁まとめ)。

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将門台風

神田祭という神田明神のお祭りがあります。今は5月15日前後に行なわれていますが,かつては旧暦九月十五日前後に行なわれていました。

1874年,明治天皇神田明神行幸するにあたり,天皇が参拝する神社に“朝敵”平将門が祀られているのはヤバいということで,平将門は末社に降格されるといういわれなき処分を受けました。

時の神田っ子たちはこの処分に反発,10年にわたり神田祭をボイコットしました。

しかし,それから10年たった1884年,世は不景気だし,この不景気を吹っ飛ばそうじゃないかということで,太陽暦9月14~16日に復活神田祭が催されることになりました。

ところが,吹っ飛んだのは不景気ではなく祭りのほうでした。もちろん平将門が怒って,なんと台風を召喚したのです。

明治の初年朝敵論の喧しき際ヨセバよいのに神田明神の神體に迄難癖をくツ付け將門様は末社の御牢舎,……我三百年鎮守の奮思を忘れ將門ハ朝敵ゆゑ神殿に上らすべからずなどゝて末社に追い退けたるこそ奇恠な○……將門様は時こそ來たれりと日本八十餘州より數多の雨師風伯を驅り催し大事の大事の十四日の宵宮よりして八百八町を荒れ廻はりて折角のお祭りをメチャメチャに致されたるなり(時事新報9月16日)

この台風は15日10時ごろ東海地方に上陸し,関東地方を通過して夕方には金華山沖に抜けました。芝・飯倉にあった海軍観象台では15日午後4時に「南南西八十二里」の風を観測しています。

東京府内では神田祭のほかにもかなりの被害があったようで,例えば深川区では9割以上の家屋が浸水しています。

興味深いところでは,上野不忍池に完成したばかりの共同競馬会社の競馬場が暴風によって壊れました。

不忍の池の馬塲は既に落成し馬見所は上棟式も濟み七八分通りは出來せしが一昨日の暴風雨にて皆を破壞したれば今度は假馬見所を設け来月二十四五六の三日間同所に於て馬塲開の式と合せ競馬會を施行されるといふ(読売9月17日)

ちなみに,この競馬場は当時国内では珍しい左回りでした。

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雨降りお月さん

今宵は中秋の名月月見バーガーの日です(笑)

雨名月雨月月の雨などということばがあって,東日本では天気が悪い日が多いとされています。「雨降りお月さん」という童謡もあります。

以前,メルマガを出していたときに,1990年から2004年まで15年間の中秋の名月の天気を調べたことがあります。次の表は,中秋の名月の日における東京の21時の天気です。2005年以降について興味のある人は自分で気象庁のHPなどで調べてください。

気温 現在天気 全天雲量
yyyy /10
1990 22.5 10
1991 22.4 7
1992 24.2 8
1993 24.1 10
1994 26.0 快晴 0
1995 24.1 7
1996 18.7 2
1997 16.3 10
1998 20.3 10
1999 28.3 10
2000 27.8 快晴 1
2001 18.5 10
2002 21.9 10
2003 29.0 薄曇 9
2004 21.6 10


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