目黒競馬場ときて次に大井とくれば,万人が万人,競馬場つながり……と思うでしょう(笑)
ところが残念さにあらず,1935年9月24日付の東京朝日新聞朝刊に
目黒競馬場で大井川遊び
とあります。
府中に新・東京競馬場が開設したのは1933年11月8日。目黒競馬場が廃止になって間もなく2年になろうとしていた1935年9月は,雨が降り続いていました。
久しぶりに晴れ間の見えた23日のこと,競馬場跡地内のところによっては深さ1丈もたまった泥沼で,近所のガキどもが「大井川遊び」をしている最中,そのうちの1人が深みにはまり,それを助けようとした2人も深みに引きずり込まれました。近くで飛行機遊びをしていた人,通りすがり,郵便局員の3人によって1人は救助されましたが,2人は死亡しました。
「大井川遊び」って何かと思ったら,越すに越されぬ大井川と謳われた,大井川の川渡しゴッコらしいです。当時一般的に行なわれていた遊びかどうか知りません。今では誰もやらないでしょう。