今日は天敵の日(>へ<。)

今日は二十四節気啓蟄です。現在では啓蟄は太陽が黄経345°を通過するときとなっていて,今年は正確には3月6日06時56分が啓蟄となります。一方で二十四節気は本来期間を表わすという考えもあり,それに従えば今年は3月6日から春分の1日前の3月20日までが啓蟄ということになります。

啓蟄は

極寒の時伏蔵したる諸虫戸を啓出(ひらきいづ)る

の意味で,これまで土の中にもぐっていた虫たちが出てくるころということです。

節足動物の類が死ぬほどきらいなσ(^^;)にとっては,啓蟄は天敵の日です。ただ,この世でいちばんきらいな昆虫であるセミはまだ土の中なので,その分助かってはいますけれど……(笑)

啓蟄のころから太平洋側の地方では雷が発生するようになるので,虫出しの雷とよばれています。日差しも強くなり,積乱雲を発達させるだけの上昇気流が生じるようになるということでしょう。この雷に虫が驚いて出てくるというわけです。

しかし,雷に驚いた人間が家から外に飛び出すといったことはまず考えられないのと同じように(地震で慌ててよせばいいのに外に飛び出そうとしてケガをした人の話はよく聞きますが),虫が雷に驚いたとしたらかえって地中に引っ込むような気がするのですが……。地中から出てくるとすれば,微妙な地電流の影響とか振動とかを考えたほうがいいかもしれません。

ちなみに,調べてみると,太平洋側で雷が多くなるのは実際には啓蟄のころからというより4月になってからのところが多いようです。

一方,日本海側では啓蟄のころから雷が少なくなります。雷が少なくなるから小動物たちが安心して出てくるのでしょうか。

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