あの2日前 (2011年3月9日)

地震情報(震源・震度に関する情報)
平成23年3月9日11時51分 気象庁発表
きょう09日11時45分ころ地震がありました。
震源地は、三陸沖(北緯38.3度、東経143.3度、牡鹿半島の東16
0km付近)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)
は7.2と推定されます。
[震度3以上が観測された地域]
震度5弱  宮城県北部
震度4    青森県三八上北  青森県下北  岩手県沿岸北部
          岩手県沿岸南部  岩手県内陸北部  岩手県内陸南部
          宮城県南部  宮城県中部  秋田県沿岸北部  秋田県沿岸南部
          秋田県内陸南部  山形県庄内  山形県村山  福島県中通り
震度3    石狩地方北部  石狩地方南部  渡島地方東部  檜山地方
          空知地方南部  胆振地方中東部  日高地方中部  十勝地方中部
          十勝地方南部  青森県津軽北部  青森県津軽南部
          秋田県内陸北部  山形県最上  山形県置賜  福島県浜通り
          福島県会津  茨城県北部  茨城県南部  栃木県北部
          栃木県南部  群馬県南部  埼玉県北部  埼玉県南部
          千葉県北東部  千葉県北西部  東京都23区  神奈川県東部
          神奈川県西部  新潟県中越  新潟県下越
          山梨県東部・富士五湖  長野県中部
[震度4以上が観測された市町村]
震度5弱  栗原市  登米市  宮城美里町
震度4    八戸市  七戸町  六戸町  東北町  五戸町  青森南部町
          階上町  おいらせ町  東通村  宮古市  久慈市  山田町
          普代村  野田村  陸前高田市  釜石市  大槌町  盛岡市
          二戸市  滝沢村  一戸町  八幡平市  矢巾町  紫波町  花巻市
          北上市  遠野市  一関市  金ケ崎町  平泉町  奥州市
          気仙沼市  宮城加美町  色麻町  涌谷町  南三陸町  大崎市
          名取市  岩沼市  蔵王町  大河原町  宮城川崎町  丸森町
          仙台宮城野区  石巻市  東松島市  松島町  利府町  大衡村
          井川町  秋田市  大仙市  酒田市  村山市  天童市  中山町
          国見町
津波警報等(警報あるいは注意報)を発表中です。
情報第1号

津波注意報も発表されました。(実際には上の地震情報より津波注意報のほうが先)

津波注意報
平成23年 3月 9日11時48分 気象庁発表

************** 見出し ***************
津波注意報を発表しました
 東北地方太平洋沿岸

************** 本文 ****************
津波注意報を発表した沿岸は次のとおりです
<津波注意>
 青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県

*************** 解説 ***************
<津波注意報>
高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください

2011年03月10日木曜日 河北新報(=リンク切れ)より:

「また津波」 三陸の浜に緊張 養殖施設 被害確認急ぐ

 三陸の浜が、再び津波の恐怖に震えた。9日午前11時45分ごろ、牡鹿半島沖を震源に発生したマグニチュード(M)7.3の地震。養殖業に深刻な被害が出たチリ大地震津波から1年余り、漁業者は潮位の変動に気をもみ、避難勧告が出た岩手県大船渡市などでは住民が慌ただしく高台に避難した。公立高校入試が行われた岩手、宮城両県では、受験生たちが不気味な揺れに悩まされながら、答案用紙に向き合った。

 宮城県南三陸町の波伝谷(はでんや)港。須藤貴雄さん(33)はギンザケの養殖漁場で作業中、地震に見舞われた。
 海面が不自然に波立ったのを見て、須藤さんは地震の発生を察知した。いけすに船を係留して間もなく、津波が押し寄せた。網が引き波と押し波で何度か巻き上げられ、ギンザケが暴れ回った。
 「いけすの網が皿のような形になって海面に浮き上がった。去年のような被害にはならないとは思うが…」。須藤さんの脳裏をよぎったのは、三陸沿岸の養殖施設に大きな被害をもたらした昨年2月のチリ大地震津波だった。
 石巻市の宮城県漁協雄勝町雄勝湾支所によると、湾内にあるカキやホタテの養殖棚30~50基が流され、10基が大破した可能性があるという。支所職員の千葉勝昭さんは「明日になってみないと詳しい状況は確認できないが、だいぶやられたようだ」と話す。
 大船渡湾でもカキやホタテの養殖棚約900基のうち1~2割が動くなどの被害があった。所有する養殖棚が沈んだ志田定昭さん(62)は「自然災害だから仕方ないが、1年前に津波被害に遭ったばかりなのに」と落胆した。
 養殖施設の被害は気仙沼湾や陸前高田市の広田湾でも確認されたが、1年前の津波を上回ることはなさそうだ。
 昨年のチリ大地震津波で養殖しているワカメの4割が被害を受けた宮城県南三陸町志津川の漁業佐々木昌彦さん(63)は「ほとんど被害がなかった」と胸をなで下ろし、「今回再び被害に遭ったら、金銭的にも精神的にも厳しかった」と話した。
 気仙沼市の宮城県漁協気仙沼地区支所は「被害は去年の津波ほど大きくはならないだろう」との見通しを示し、南三陸町の同志津川支所も「大きな被害はないのではないか」とみている。

この地震について次のような見解もありました。2011年03月10日木曜日 河北新報(=リンク切れ)より:

「連動型」の危険性低下か 宮城県沖地震との関連

 三陸沖を震源に宮城県北部で震度5弱の揺れを観測した9日の地震について、東北大地震・噴火予知研究観測センターの松沢暢教授(地震学)は、予想される宮城県沖地震との直接の関連はないとの見解を示した。一方で、震源を含むアスペリティ(固着域)が、想定震源域と連動するエリアに重なることから、宮城県沖地震で複数の断層面が同時に滑る「連動型」の危険性が下がったとも指摘した。

 宮城県沖地震の発生メカニズムは、陸側プレートの下に海側プレートが潜り込む「プレート境界型」に区分される。摩擦力の大きいアスペリティにかかった力が限界を超えると一気にプレートが滑り、地震が起きる。
 今回の地震も、東北の東方約200キロメートル沖をほぼ南北に走る日本海溝の陸側で起きたプレート境界型とみられる。
 松沢教授によると、震源地は宮城県沖地震の想定震源域よりも沖合にある1981年の地震=マグニチュード(M)7.0=のエリア。「81年の地震と同じアスペリティが30年周期で壊れた可能性が高い。2月中旬からM5クラスの群発地震が起きており、数日後に本震が起きたのも81年と同じ傾向」と言う。
 この海域は、宮城県沖地震で複数の断層面が同時に滑る「連動型」になった場合、想定震源域と連動するエリアに含まれるとして、「今回の発生によって、複数のアスペリティが一気に壊れ、宮城県沖地震がより強い地震になる危険性は低くなった」と分析している。

いずれにしても2日後を予測した地震屋は皆無だったことでしょう。

ちなみにこの日,竜巻注意情報も発表され,

新潟県竜巻注意情報 第1号
平成23年3月9日15時41分 新潟地方気象台発表

新潟県では、竜巻発生のおそれがあります。

竜巻は積乱雲に伴って発生します。雷や風が急変するなど積乱雲が近づく兆
しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてくださ
い。

この情報は、9日16時50分まで有効です。

津波怪獣シーモンス竜巻怪獣シーゴラスについてのんきにツイートしていたヤツがおりましたとさ。

♪ヌレクハーヒーウーモー ケナケナ シーモンス
ヨードサーハーオーコーム メウラア シーモンス

東北地方太平洋沖地震まであと2日……。

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