秋清し。街に野に行楽客

「10月17日」でハードディスク内を検索したらヒットした1954年10月17日付毎日新聞夕刊の見出しです。この日は日曜日ですが,以前は日曜日も夕刊がありました。

運動会でにぎわう豊島園
熱海の散財一億円?

「“雨具が入り用”との気象台の予報が見事に外れた十六,七日は,東京都内はじめ東海地方まですごい人出」だったそうです。

この当時は,10月の中旬が秋の行楽シーズンだったんですね(「体育の日」がまだないので)。熱海もまだメジャーな行楽地だったようです。ここで運動会というのは企業か組合主催の社員リクレーションのための運動会です。今だったらこんなのをやってもほとんど誰も参加しないでしょう。

“悪夢”の相模湖へも

8日に修学旅行の麻布中学の生徒を乗せた定員オーバーの観光船が転覆して22人が死亡するという事故が起こったばかりの相模湖も,この年最高の人出となりましたが,“おいでおいで”が怖いとみえて,さすがにボートに乗る客はいなかったそうです。