台風4号に関する総合情報(07/13 16:30)

気象庁本日16時30分発表の台風4号に関する総合情報です。

平成19年 台風第4号に関する情報 第46号
平成19年7月13日16時30分 気象庁予報部発表
 
(見出し)
台風第4号の接近に伴い、西日本の太平洋側を中心に大雨となり、九州南部
地方では13日から14日にかけての総雨量が1000ミリを超えて大きな
災害が発生するおそれがあります。
 
(本文)
[現況]
 大型で非常に強い台風第4号は、13日15時には与論島の西北西の海上
にあって、1時間におよそ25キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧
は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風
速は65メートルで、中心の南東側350キロ以内と北西側190キロ以内
では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の南東側65
0キロ以内と北西側430キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹
いています。
 
[今後の予想]
 台風は、大型で非常に強い勢力を保ちながら奄美大島の西海上を北上する
でしょう。その後は進路を北東に変え、14日には九州に接近し上陸するお
それがあります。
 
[防災事項]
<暴風・高波>
 沖縄本島地方から奄美地方まで広い範囲が風速25メートル以上の暴風域
に入っています。台風の北上に伴い、14日の明け方には九州南部地方が暴
風域に入る見込みです。
 南西諸島から九州の海上は、波の高さが6メートルを超える大しけとなっ
ており、14日は西日本の太平洋側で波の高さが9メートルを超える猛烈な
しけとなるでしょう。
 暴風、高波に厳重に警戒して下さい。
 
<大雨>
 九州南部地方では、13日15時までの24時間雨量が400ミリに近く
なっています。台風の接近に伴い雨量はさらに増えて、13日と14日を合
計した雨量が1000ミリを超える見込みです。土砂災害等の大きな災害の
発生に厳重な警戒が必要です。
 また、台風の周辺を回る暖かく湿った空気の流れ込みが強まって梅雨前線
の活動がさらに活発となるため、西日本の太平洋側を中心に広い範囲で大雨
となる見込みです。
 14日18時までの24時間に予想される雨量は、九州南部地方で800
ミリ、九州北部地方で600ミリ、四国地方の太平洋側と近畿地方南部で4
50ミリ、沖縄地方と東海地方で250ミリ、四国地方の瀬戸内側で200
ミリの見込みです。
 台風は14日から15日にかけ、本州の南岸沿いに進む見込みで、西日本
と東日本の太平洋側を中心に、雨量がさらに増える見込みです。
 土砂災害や低地の浸水、河川の急な増水、はん濫に厳重な警戒が必要です
。
 
[補足事項]
 今後の台風情報や地元気象台が発表する注意報、警報、気象情報などに留
意して下さい。
 次の台風第4号に関する情報(総合情報)は、13日23時頃発表の予定
です。