相国寺の七重大塔が落雷により炎上

今日の事件から――:

AD1403/06/03 相国寺の七重大塔,落雷により炎上,焼失

相国寺の七重大塔は,応永六年(1399年)に完成し,高さが109mあったといわれます。しかし,あまりの高さのために雷さまの怒りをかったのか,落雷で(戦火もあったかもしれません)短命に終わった塔です。

応永十年六月三日(ユリウス暦1403年6月22日)に落雷によって焼失,再建中の応永二十三年一月九日(ユリウス暦1416年2月7日)にも落雷で焼失,そして文明二年十月三日(ユリウス暦1470年10月26日)にみたび落雷により焼失し,以後再建されることはありませんでした。最後の焼失については「応仁記」に次のようにあり(『日本気象史料』からの孫引き),

番衆見て申けるは猿の如くなる物塔の重々に火を付けるに燒けるとぞ申ける

猿による放火という目撃談?!もあります。

ちなみに,今も古都の玄関の象徴としてそびえる高さ55mの東寺(教王護国寺)の五重塔もたびたび落雷に遭っています。『日本気象史料』にあるだけでも,886年,1055年,1270年,1337年,1389年,1436年,1439年,1563年の7回あります(見落としがあるかも)。

その他の今日の事件――:

AD1951/06/03 第18回日本ダービー東京競馬場),9戦9勝のトキノミノルが2分31秒1のダービーレコード(当時)で快勝し,無敗の二冠馬に

しかし,17日後の6月20日に破傷風による敗血症で死亡,幻の名馬とよばれています。