「熱的界雷」大あばれ

タイトルは1966年6月8日付朝日新聞朝刊の見出しから。

1966年6月7日,夕方から夜にかけて関東一円で熱界雷が暴れまくりました。

東京都心では30分間に約40mmの激しい雨が降り,坂下にある日比谷交差点や神谷町交差点はみるみる水たまりになりました。また,地下鉄日比谷線の神谷町,霞ヶ関,日比谷,築地の各駅に濁流が流れ込み,同線は約1時間20分にわたって全線がストップしました。

後楽園球場(東京ドームではありません。念のため(笑))では東映フライヤーズ-東京オリオンズの試合が行なわれていましたが,7回表東京の攻撃中に落雷のために停電し,試合中断。その後大粒の雹と激しい雨が降り出してグラウンドは水びたしになり,試合は結局サスペンデッドとなりました。

なお,熱界雷とは

「日射で大気が十分に不安定化した日の午後に寒冷前線がやってきて雷雨が発生する」ような,熱雷と界雷の要素が複合している場合,日本では,これを熱界雷という。(大野久雄『雷雨とメソ気象』(東京堂出版))

と説明されています。

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