またまた全般気象情報

16時10分,気象庁から大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第1号が発表されました。

大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第1号
平成20年6月10日16時10分 気象庁予報部発表
(見出し)
 梅雨前線の活動が活発となるため、九州地方では10日夕方から12日に
かけて、雷を伴い非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土
砂災害や低地の浸水、河川の急な増水やはん濫に警戒して下さい。また、落
雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
(本文)
[気圧配置の予想]
 梅雨前線が華中から九州の南海上にのび、ゆっくり北上しています。今後
この前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動
が活発となり、12日にかけて九州付近にほとんど停滞する見込みです。
[防災事項]
 九州地方では10日夕方から12日にかけて、雷を伴い1時間に50ミリ
を超える非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 土砂災害や低地の浸水、河川の急な増水やはん濫に警戒して下さい。また
、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
 11日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
  九州北部地方    200ミリ
  九州南部      250ミリ
の見込みです。
 その後も梅雨前線は、九州から本州の南海上にほとんど停滞するため、九
州北部地方や九州南部では雨量がさらに増えるおそれがあります。
[補足事項]
 地元気象台の発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。
 次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、11日5時頃に発表
する予定です。


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九州北部に梅雨入り発表

山口県を含む九州北部地方に10時00分,梅雨入りの発表がありました。

梅雨の時期に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第1号
平成20年6月10日10時00分 福岡管区気象台発表
(見出し)
 九州北部地方(山口県を含む)は、梅雨入りしたとみられます。
(本文)
 九州北部地方(山口県を含む)では、前線の影響で概ね曇りとなっていま
す。長崎県や熊本県ではすでに雨の降っている所があり、夜には九州北部地
方(山口県を含む)の広い範囲で雨となるでしょう。向こう一週間も、前線
や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多い見込みです。
 このため、九州北部地方(山口県を含む)は6月10日ごろに梅雨入りし
たとみられます。
(参考事項)
 九州北部地方(山口県を含む)の梅雨入り、梅雨明けの時期
     梅雨入り     梅雨明け
 平年 6月5日ごろ   7月18日ごろ
 昨年 6月13日ごろ  7月23日ごろ
(注意事項)
・梅雨は季節現象であり、その入り明けは、平均的に5日間程度の「移り変
わり」の期間があります。
・梅雨の時期に関する気象情報は、現在までの天候経過と1週間先までの見
通しをもとに発表する情報です。後日、春から夏にかけての実際の天候経過
を考慮した検討を行い、その結果、本情報で発表した期日が変更となる場合
があります。


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暦の上の入梅

きょうは“暦の上の入梅”です。

(暦の上の)入梅は八十八夜や半夏生など“雑節”といわれるもののひとつで,現在は“太陽が黄経80°を通過する日”とされています。例年6月11日ごろが入梅になります。東日本あたりの実際の梅雨入りとあまり変わらないのは,もちろん偶然ではなく,それに近くなるように決めたからでしょう。

江戸時代には,二十四節気の「芒種」のあとの最初の壬《みずのえ》の日が入梅とされていました(異説もあります)。この規則を今年にあてはめると,6月11日が“暦の上の入梅”になります。

この入梅が実際の雨の季節のはじまりと異なることも珍しくなかったようで(当たり前といえば当たり前ですが),西川如見という人の『百姓嚢』は,農民たるもの暦に頼りすぎて田植えの時機を逸することがないようにせよと注意を喚起しているそうです(『現代こよみ読み解き事典』(柏書房)より)。

ところで,暦をつかまえて今日から春だの今日から秋だの……が好きなマスコミが,なぜか入梅についてはあまり暦をもちださないのは不思議です。

しかし,気象庁の梅雨入り発表が今のような気象情報という形で行なわれていなかったころは,新聞などでも暦の上の入梅を話題にしていました。例えば,1958年6月11日付朝日新聞朝刊に

きょう入梅 本格的な雨は20日ごろから

とあります。

最近でも,実際の梅雨入りと暦の上の入梅を比較して,次のように取り上げられることはあります。(2002年6月11日中国新聞

山口県が梅雨入り 昨年より20日遅れ

下関地方気象台は十日、山口県内が梅雨入りしたと見られる、と発表した。平年より五日、昨年より二十日遅かった。暦の上では、きょう十一日が入梅。


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